祈ブロ235

今日上司と丸太を見に林道に入ろうと思ったらゲートの手前に足を怪我しているガリガリの(おそらく)秋田犬がいました。野生の秋田犬なんている訳はないのでおそらく捨て犬なのでしょう、人間を怖がる様子もなくずっとこちらを見ていました。あいにく何も食べ物を持っていなかったので「ごめんね」と思いながらとりあえずゲートを開けて山奥に車を走らせました。1時間半くらいで用事を終え、再びゲートに戻ると、まだその秋田犬がゲートにいました。足を怪我しているため遠くに行くことも出来ないのでしょう。そして帰りもずっとこちらを見ていました。元の飼い主を待っていて、たまに人間が来る度に顔を覗き込んでいるのだとしたらと思うと、本当に悲しくなりました。「もうおそらく元の飼い主は帰ってこないよ」、そう伝えたくても伝えられません。仮に伝えることが出来たとしても伝えなくても良いことなのかもしれません。

もし自分が1人だったら15分くらい離れたホームセンターでドッグフードなどを買って戻りたいと思いましたが上司がいたのでそれも出来ませんでした。本当に後悔しています。来週またこの現場に来るのでその時は絶対にドッグフードを買っていきます。

頼むから生きててくれな。

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