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「心の故郷」を見つけよう!自分に合った神社の探し方

あなたには、人生を生きる中でふと「あの場所に帰りたいな……」と思ってしまうような、「心の故郷」とも言うべき場所がありますか?
あなたの心に安らぎを与え、時に勇気をくれるような懐かしい場所が、きっとひとつは思い浮かぶのではないでしょうか。

それは、生まれ育った家かもしれませんし、幼い頃に駆け回った遊び場かもしれません。
もしくは、いつでも自分をあたたかく迎えてくれる大切な人のいるところが、そうかもしれませんね。

生きていれば誰にだって、辛いことや苦しいことがその身に降りかかり、心も体も疲れ果ててしまう瞬間があるものです。
しかし、そんな瞬間のためにも大切に持ち続けておきたいのが、そんな「心の故郷」なのではないでしょうか。

そこで、皆様にぜひ探してみていただきたいのが、あなたにとって「心の故郷」になる神社です。
この記事では、自分にとってのオアシスになるような、相性の良い神社を見つけ出すための、ポイントをご紹介したいと思います!


神社で神様とのご縁を結ぶ意味

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私は昔、とある神社ではじめて「神縁」という言葉に出会いました。
辞書を引いても出てきませんし、あまり耳馴染みのない言葉かもしれませんが、文字通り「神様とのご縁」という意味です。

その時、しみじみと「あぁ、そうか。神様とのご縁も、こうやって神社に足を運ぶことで結ばれて、私たちが大切にすることで、その後も繋がってゆくんだな……」と、腑に落ちたような感覚があったんです。

人間同士のことでは、よく「縁あって出会う」といった表現を使いますよね。
でも、目に見えない「縁(えにし)」というのは、当然目に見えない神様と私たちの間を結ぶ絆をも示しています。

結ばれた神縁は、私たちが素直な心で向き合うことさえできれば、あらゆる場面で力を貸してくださり、正しい方向への道標を示してくださるもの。
たとえば、弱い心を支えてくださったり、傷ついた心を癒してくださったり。踏み出す勇気が必要な時には、後押しをくださったりもするのです。


ご縁の深い神社を探す方法

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それでは、実際にどんなポイントを押さえておけば、あなたにとって「心の故郷」になるような神社を見つけ出すことができるのでしょうか?


①出会いのきっかけを見逃さない

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神様との深いご縁を探すために、まず大切な最初の心得は、「出会いのきっかけを見逃さない」ことです。

世の中のあらゆる出会いには、必ず「きっかけ」というものがあるはず。
それは、自分が興味を持った世界にアンテナを張っておくことで、自分が動き出すための必要な情報に気づけたり、心の窓を開いておくことで向こうから出会いが訪れたりすることもありますよね。

神社の神様を「知る」きっかけも、そうやって心の窓を開いておくことで入ってきやすくなるものです。
人から聞いた話、テレビやラジオの放送、手に取った本、見かけたSNSの投稿……。
そういった場所に、出会いのきっかけはそっと落ちていることがあります。

そういったきっかけで「なんとなく気になる」「どうしても行ってみたい」などと思う神社があれば、それが「神縁」のきっかけかもしれません。
もちろん、自宅や職場の近くにある神社も、よくよく調べてみたらとっても素敵な場所だった……という発見がある場合もあります。

ぜひ、神社の情報に触れた瞬間、興味を持って注目してみてくださいね。


②実際に足を運んで神社の「氣」を感じてみる

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気になる神社ができたら、そのきっかけを本当の「神縁」に転じさせていくのは、あなたの行動になります。
できるだけその存在を心に留めて、よいチャンスが来たら、フットワーク軽く足を運んでみてください。

そして、実際にその神社に訪れた際には、ぜひ人からの前情報や先入観を抜きにして、自分の心で神社の「氣」を感じてみていただきたいと思います。

「氣」というのは、その場所に漂う「雰囲気」「空気」のようなものであり、同時に自分の内側にも湧き上がる「気持ち」「気分」にも作用してくるものを言います。

あなたにとって相性の良い神社であれば、必ず「心地よさ」「安心感」といったようなものを受け取ることができることでしょう。
その感覚こそが、神様もあなたが足を運んでくれたことを喜び、応援してくださっている何よりの証だと思います。

ちなみに、自然の姿や天気、動物の様子などを注意深く観察してみると、神様から何かしらのサインを感じ取ることもできるかもしれません。

反対に、とても賑わっているけれど、なんとなく「落ち着かなさ」を感じるようなこともあるかもしれません。
これも不思議なことなのですが、人とのご縁にもタイミングや相性があるように、神様とのご縁にも同じことが起こり得ます。

心で感じ取れる「感覚」に正直になりながら、自分にとって安心できる神社とのご縁を見極めてみてくださいね。


③さまざまなタイミングで訪れる

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一度足を運んで神縁を結んだ神社には、できる限り足繫く出かけてみるようにしましょう。
神社は「初詣」など、決まった時にしか行かないという方も多いかもしれませんが、私は人生の「さまざまなタイミング」に足を運ぶことをおすすめします。

1年の始まりに、その年の幸福を願って神様に会いに行くのも素敵なことですが、たとえば哀しくてたまらないときや、どうすればいいのか分からずに悩んでいるときなども、神様にお祈りしてみていただきたいからです。

自分の心を素直にして、神様と向き合うことで見えてくることも、実はたくさんあるものです。
うれしいときは素直にその気持ちを伝え、神様に感謝をお話してみてください。辛いときもその想いを包み隠さず届け、神様にお導きをお願いしてみてください。

神様は、あなたの心の「鏡」でもあります。
どんな心の状態も映し出し、きっと気づきを授けてくれることでしょう。

そして、本当に大切なのは、それを受け取る用意を忘れないこと。
神様からのアドバイスやメッセージを、感じ取れるあなたでいてくださいね。


「神縁」は大事に育みましょう

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できる限り自ら足を動かし、心を込めて向き合うことで育まれていく、神様との素敵なご縁――。
人生の中で、そんな「神縁」をひとつでも多く探し続け、大切に育んでいきたいものです。

こういった神様との関わりの一つひとつが、きっとあなたの魂を支える「心の故郷」として、日々の幸福を導いてくださることでしょう。

あなたにとっての「神縁」、そして「心の故郷」はどこにありますか?
まだ見つかっていないという方も、素晴らしいご縁が結ばれますように……。


文/巫女ライター・紺野うみ


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