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2024 J2リーグ第20節 ベガルタ仙台vsV・ファーレン長崎 ぷれびゅー?


1試合未消化とはいえ、もう折り返しでございますですよ。


まずは振り返りから。


天皇杯 長崎vs讃岐


難しいもんだ


2024年 6/12 天皇杯2回戦

〇V・ファーレン長崎 3vs2 カマタマーレ讃岐●

フルマッチでは見れていないため、選手たちのインタビューや現地で観戦された方々の色々な話を聞いてたりして書いている。憶測も多く含むことはご容赦願いたい。


開幕いきなりの2ゴールはそれは見事なゴールだったのだ。

海斗の左足でのシュートも見事だが、試合開始直後にしてこの攻撃への人数のかけかたと、その大人数で攻め込んだことにより空いた選手をどんどん使える各選手の連携の良さが産んだファインゴールだ。

このゴールも素晴らしい。フアンマのトラップからシュートを撃つまでのモーションの速さに対し讃岐の選手がついていけなかったように見える。もちろん澤田崇の突破も相変わらずキレキレである。

この2点が決まって以降は徐々に讃岐が押し返していった試合になったと聞いている。

強敵を倒してやろうと意気込みながら開幕早々に2失点をしてしまい、もう前にいくしかなくなった=腹を括った讃岐と、
開幕の2ゴールで余裕が出来すぎてしまい(選手たちにそのつもりがなくとも)受けに回ってしまった長崎といった構図なのかと想像する。

前半終了間際に1点を返されてハーフタイムを迎える。監督からはメンタル的なところの指摘があったらしい。そんな中で3点目を決めた山田陸は流石だなと思う。ルヴァンカップ1st legでも得点を決めておりノッてきた感すらある。


ゴールキック起点の海斗の突破未遂からパスを回して後ろから飛び出してきた陸が持ち運んで決めたナイスゴールだ。

この後も讃岐の猛攻を受ける展開になったらしく1失点を喫したものの、3vs2で逃げ切り勝利で2回戦突破を果たした。


待ってたぜ!


この試合で負傷離脱してきた中村慶太と安倍大晴が復帰。2人とも今シーズン初出場ではなかったか。

リーグ後半戦に向けていいニュースだし、なにより怪我に苦しんだ選手が復帰してくるその感慨深さは凄まじい。

中村慶太についてはクラブ公式が動画まで作っている。


本当によくリハビリ頑張ってくれたなと思う。ちょっと泣けてくる。ここから彼にとってもいいシーズンになることを願うばかりだ。


ひとつひとつ


この天皇杯2回戦。番狂わせはもちろん番狂わせ未遂も非常に多かったようで、やはりトーナメント戦というものは難しいのだろうなと感じる。
上位カテゴリーのチームほど主力は休ませるだろうし…となるとサブメンバーが主体となれば実力はともかく連携面などで不安要素が出るものなのだろう。そこに挑む下位カテゴリーのチームは番狂わせを起こそうと意気揚々と挑んでくるのだ。

長崎がルヴァンカップにおいて磐田や浦和、新潟にそうしたようにだ。

今回、長崎も下位カテゴリーの讃岐相手に大苦戦した形となった。
長崎が悪かったのもあったのかもしれないが、長崎サポからは讃岐のサッカーを絶賛する声も多かったようだ。
讃岐サポとしてもJ2で2位につける長崎相手にモチベーション高く押し込んだ展開の試合をすることが出来て、結果こそ伴わなかったけど誇りに思える試合だったという声が多く見かけられた。


リプライ欄や引用リポスト欄は読んでて少し心温まる。彼らの思いも背負って進んでいこうと思えるし、

そんな対戦相手を迎えた難しい試合環境の中で、やはり一戦一戦しっかり勝ちに向かって取り組んで勝ちを掴んでみせるその姿に対し、長崎サポは喜んでいいし期待していいと思うのだ。


大会やカテゴリーなど関係なく目の前の試合ひとつひとつにしっかり向き合い、勝ちにいく。という旨をクラブはずっと発信していたはずだ。


内容としては不本意なものだったこともあるし、1試合1試合に選手の評価やチームの評価は当然していい。厳しく見る人もいていい。人それぞれ思うところはあって然るべきだ。

ただこの試合の内容だけを見て「あの選手は使えんからもう出さないでほしい」だのの冷淡な評価は避けてほしいと思う。どの選手も今その資質を実力とし、長崎で輝かせるべく磨いてる過程なのだから。それは選手を保有するクラブ目線としても必要なことなのだから。


また君らかよ


天皇杯3回戦の相手はなんと、ルヴァンカップでホーム&アウェーで2試合を戦ったアルビレックス新潟である。またである。

早くもリベンジの機会が巡ってきたとはいえ…なんとも運命的なものだ。このことは長崎サポ、新潟サポの多くが話題にしている。

三度目の正直だ。どのメンバーで試合に臨むかはわからないが、どうであれ今度こそしっかりと勝ち切ってほしい。


だがしかし。確かに天皇杯の次の相手は新潟ではあるけど、V・ファーレン長崎の次の試合の相手は新潟では無いのだ。しっかり目の前の相手を見据えて週末に臨みたい。


リーグ戦の話をしよう。きっと気が引き締まるはずだ。


アウェイ vs仙台戦

2024 6/16 18:00 kick off


今のところ唯一のチーム


さて、延期となった前半戦最後の試合の第19節のいわき戦を未消化としながらの、リーグ後半戦一発目の相手の話だ。
対戦相手は第2節に黒星を喫した相手…つまり今季J2リーグにおいて(今のところ)唯一長崎に勝ったチームである、ベガルタ仙台だ。

現在のところ4位につけており、この試合は上位対決として注目される試合ともなる。

現在の順位。消化試合数の違いや周りの勝点のことも気になるが、とにかく勝てば全ての杞憂は解決する。あまり気にしすぎず目の前の試合をただ勝てるように応援しよう。


アウェイ、つまり仙台のホームスタジアム、ユアスタはJ2の中でも屈指のアウェー感を感じさせてくる場所だ。気圧されないように臨みたい。
ここで雰囲気に負けるようではJ1に行く資格などありはしないのだから。

それは現地に応援に行く人に限らず、家で見る人もパブリックビューイングで観戦する人も同じだ。一人一人の気持ちが集まればきっと遠く離れた仙台にも届く…とクサいこと言ってるが、割と本気で【サポーターの空気感】は大事だと思ってるので、仙台の激しく熱い応援に負けることなく、勝ちを信じて応援しよう。


森山ベガルタ


今年のJ2の中でも特にハードワークっぷりが目立つチームで、ここまでは1点差で勝ちきるパターンが多くそのため得失点差はあまり大きくはないものの僅かに4敗という勝負強さが目立つ成績だ。

第2節のぷれびゅー?でも記載したが昨年、一昨年とは完全に別のチームだと考えていい。

選手やサポーターにも通じる持ち前の闘争心を正しい方向に使えている印象。

恐らく最大の立役者はこの方だ。

音量注意だ。
試合後のインタビューでは温厚で物腰が柔らかそうな監督に見受けられたが、ロッカールームではこんなにも…それこそ火傷するくらいに熱い方だったのだ。

2022年、2023年の苦難を共にしたことで一体感が高まる土壌はあったのだろう。そこに森山監督という最良の劇薬が投入されたことで、東北最強の名門ベガルタ仙台は復活の狼煙をあげたのだと強く感じた次第だ。

そしてなんとうちの下平監督と同じく、森山監督から仙台への逆オファーだったという話。

チームのスタイル的シーズン序盤から注目を集めたとにかく走るスタイルに加えて、GK林やDF菅田を中心とした強固なブロック守備も目を引く。最後の最後を絶対に割らせないという意思を感じる。

なんなら森山監督のことを好きになった読者の方もいらっしゃるのではないか。


この「走る」「戦う」というふたつの前提に手応えを感じたのだろう、最近のベガルタ仙台はボール保持の時間を増やすことにも着手。リスクはありつつも、より攻撃にも力を入れているのがわかる。

ちなみに岡山にホームで1-4と大敗しビックリさせられた試合もあったが、言うほど内容は悪くなかったように感じた。

保持からの崩しによる得点と保持のミスからの失点というわかりやすい数字が出たのが直近の甲府vs仙台の試合だった。



仙台のMF郷家の得点シーンだが、ボール保持からの縦パス→テンポアップは見事。人数のかけかたがエグい。クロスの際に甲府ゴール前に5人が詰めている。
本来こういうプレーを得意とするチームだということを思い出させる実に躍動感溢れるゴールである。

失点シーンはミスから甲府アダイウトンの突破を許し失点。ミスの後に対してなんとしても止めようという気迫が見えなかったことが少し残念なものとなった。

ビルドアップ中のミス及び相手からのハイプレスの回避の失敗はこのシーンに限らずやや多く見られるようで、これは今後の仙台の伸び代となるだろう。

布陣、データなど


直近であるvs甲府戦での仙台のフォーメーションだ。

前節のスタメン

実力者が揃う好チームである。特に4人をピックアップしておきたい。


・MF 6 松井蓮之

長崎としては…とそこまで大きく考えなくてもいいとは思うけども、ごく個人的な感情としての話。
今季唯一のリーグ戦敗北である仙台には勝たなくてはいけないのは優勝を目指す上でも当然だが、それと同様に彼には借りを返さないといけない。マジで。
昨シーズン途中からJ2某チームに在籍していたテクニカルなボランチだ。
ボールを運べる、捌ける、シュートも撃てる。ボランチながら相手のゴール前に走り込む動きも見せる。厄介な相手だが長崎の選手たちには彼を完全に超えてほしいと願うばかり。

何があったかって?


・FW 7 中島元彦

現在、仙台を背負う男である。ここまで6ゴールと好調だ。PKとヘディングが非常に上手いのと、得点への執念が強いタイプに見えた。

5月度のリーグMVPを獲得している。しっかり抑えたい相手だ。

結構熱い部分も目立つ選手で、仙台サポーターからの信頼もとても厚そうだ。

精神的イケメンの香りがする。



・MF 14 相良竜之介

ここまで5得点3アシストの左サイドハーフ。突破力に優れ、ミドルシュートが必殺技なのだと感じた。
結構ムリヤリ撃ってくるのに非常に精度が高く危険なプレーヤーだ。


できることなら長崎戦は14番ではなく惡の文字を背負って出場してほしい。そのままルール違反で出場不可になってほしい。

明治時代よりお越し頂きました相楽左之助さん



・DF 5 菅田真啓

仙台版DFW。今季はここまで2ゴール。長崎戦でセットプレーからヘディングを決めた男だ。

2022は熊本で、2023年は仙台で4ゴールずつ決めてる183cm。もう少し大きく見えるのだが。スピードもあり、かなり手強いDFである。

試合を見る限りはチームの中でもムードメーカー的な1面もありそうだ。

この企画面白いなー

データも貼っておきます。



長崎目線展望


仙台戦後のルヴァンカップ愛媛戦から急速に調子が上がってきた…というより「このチームでの戦い方がわかってきた」んだと思う。特にマテウスはその傾向が顕著。


前回負けた試合ではまずお互いにチームの成熟度がまるで違い、役者も少し変わっているので、2回同じ相手に負けないという気持ちは大事にしつつその時のイメージは忘れていいのだと思う。

仙台も前回勝ったとはいえ楽勝ではなかったわけで、油断など微塵もしていないと思う。お互い気持ちが入った試合になるはずだ。

勝点3を取るのがこんなに苦しいのかというくらいの感じでした

第2節終了時 仙台 森山監督のインタビューより


お互いが攻めれるし守れるチームなのでボール保持の割合の予想がつかないが、試合自体の主導権は確実に握りにいきたい。仮に相手のボール保持の盤面でも、攻められるのではなく攻めさせる→カウンターを狙っていく…くらいの気持ちで応援できるようにしたい。

またサイドの攻防では、仙台には怖い選手が揃っておりクロスからの得点も多いだけに、突破を仕掛けられた場合はいつも以上に負けたくない試合ともなりそうだ。
逆にこちらもサイドからどんどん仕掛けてほしいところだ。特に長崎左の笠柳+米田コンビの完成度は第2節の比ではない。ここで優位をとることで仙台としても苦手っぽいクロス対応やカットインからの仕掛けでの得点を期待したい。
ただし、そのサイドまで運ぶ展開を作るビルドアップの段階で仙台のハイプレスには注意したい。
彼らのハイプレスは戦力的に劣る相手が格上とやるために頑張るハイプレスではなく、力があるチームが戦術として効果的であると採用しているハイプレスだ。

ヨネと翼の左のコンビネーションはどんな相手にでも脅威を与えそうだ。試合ごとに切れ味を増してる気がする。


1番怖いのは相手のセットプレーだ。第2節もセットプレーでやられているし、長崎の守備は確かに強固ではあるが、セットプレー対応とクロス対応に課題を残しているというのは恐らくどのチームも情報として持っているはずだ。ここの改善は難しいことなのだと思うが、守備の進化っぷりも見せてほしいと願っている。

もはや守備リーダーとも言える田中隼人。求めたいのは攻守における今以上の圧倒的な質だ。その結果、海外で大活躍して日本をワールドカップ優勝へ導けるDFとなれるのだ。


力関係的には互角と見ていい。だとすれば、ちょっとしたワンプレーのクオリティの差やメンタル面での差が試合をわけることになると思う。

優勝を狙うのならばここで仙台に勝つことには大きな意味がある。気合を入れて応援したいところだ。


おまけ


やっぱり気になるあの言葉


前にぽつんと呟いたら結構反響があったのだけど。

うちの外国籍選手は、フアンマ、エジガル、マテウス、マルコス、ヴァウド、ルカの6人だけど、僕個人は全く助っ人って感じには思えなくて。

長崎ファミリーの欠かせないメンバーだし、助けてもらってます!って感じより、チームの一員だ!って思いで応援してるので、言葉狩りみたいでイヤだけど「外国人助っ人」って言葉には相変わらず違和感があるのね。

特に試合に出ることが多いフアンマ、エジガル、マテウス、マルコスはこのチームや長崎サポーターのことめちゃくちゃ好きでいてくれてる感じがするし、ヴァウドも選手たちとの記念撮影でのあの笑顔は気持ちがないと出せるもんじゃないと思うし。

ルカもGKチームとの絆をすごく感じさせてくれるいいキャラしてるし、焼き飯好きなのなんてもはや日本人…!

ブラジル人選手たちの頑張りは、某動画で某氏が言ってた「前任者の事件があっての危機感」とか「契約切られないために頑張らないと」とか、そういうモチベーションではない気がする。単純にチームが好きでやってくれてる気がするしそう信じたいのよ。

フアンマなんて誰より戦ってくれる選手でさ、助っ人って立場なんかじゃないじゃん。もう長崎背負っちゃってるじゃん。

ルカは早く試合を見たいぞ(^q^)


でも、色んな動画や記事を見てると「外国人助っ人」って言い方をされることが多くてなんかドンヨリしてる。伝わらんかなこのパッション。


心底長崎のことが好きで、その上で頑張ってないとこの笑顔はできないよ


出場機会


ルヴァンカップが敗退になり、しかしまだ天皇杯が残ってる現状で、試合に出れていないメンバーのモチベーションについて言及していたコメントをよく見かけた。特に讃岐戦での若手組のプレーはどこか【伝わらない】ものだったとの話。

そんなことはないとは思うんだけど、もし万が一仮にそうなら、自分たちのクラブが出したこの動画を見れば1発で全てが解決すると思う。

個人的には今でも残っていてほしかった奥井。昨シーズン~今シーズンの海斗の頑張りには奥井の魂が宿っている側面もあると信じたい。当noteで散々言ったことだけどまだ言う(笑)

改めて見て思うけど…このふたりがサブだったとかとんでもねーことしてたチームだったのな、うち(笑)でもなかなか試合に絡めない中で積み上げてきたものがあってそれで今がある。

それはきっとサッカー選手ではない僕らにも伝わるものが、活かせることがあるはずで。

改めて頑張ろう。


ライターさんの企画を見て思う


さて、当noteで絶賛して勝手に宣伝してるライターの椎葉さんの企画がスタートした。

より、V・ファーレン長崎を応援されるクラブとするためにライターとしての立場から考えていただいた企画のようで、僕の周囲からはこういうことしてくれるのか!という感動の声が聞こえていた。

第一弾も発表された。

感動のあまり涙を流すフォロワーさんが続出したという名文だ。長崎を離れても長崎を応援する方の想いというものの強さを感じれるいい話だと僕も目頭が熱くなった次第だ。
素晴らしいお話を提供もありながら、それをこうやって素敵文章に仕上げるプロの仕事、すげー!!

これを読んでるあなたも記事になるようなお話を(なんならヴィヴィくん絡みでも全然構わないと思う)持って相談されてはどうだろうか。僕が読みたいのよ。

V・ファーレン長崎の素晴らしさを伝えていこうっていう活動をたくさんの方がされるようになって、この流れが大きくなってることになにか「波が来たな!!」と感動している僕です。


椎葉さんの企画にYouTubeなどでV・ファーレン長崎関係の発信をされてる方々がコラボしたり、また各発信者同士でのコラボがあったりしたらそれもまた楽しそうだなと思う。

僕?僕は既にV・ファーレン長崎にハマってる人向けの文章を、文法とかそういうのなんも知らずに気の赴くままに書いてる立場なのでちょっと…

思えば僕のnoteは2023年のアウェイ栃木戦後のモヤモヤを晴らすつもりで書き殴ってるうちに、なんかチームの調子が上向くような事態になりそうなことになって、そういうのをちょっとカッコよく書いて、皆で感情を共有したい…みたいなとこから始まった…気がする…そんな高尚なものではなかったかも?

うーむ。

愚痴ってただけだった。そして今見返すと雑な作りである。

チームの皆様!なんかすいませんでした!!!


今回はここまで。ご覧頂きありがとうございました。


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