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2024 J2リーグ第24節 ヴァンフォーレ甲府vsV・ファーレン長崎 ぷれびゅー?

ヘッダー画像はあれだ。甲府さんの高速カウンターにはもうやられんぞという意思表示的なアレ。

我々の次の相手は横浜F・マリノスではなくてヴァンフォーレ甲府なのだ。楽しみなのはわかるし、僕もめちゃくちゃ楽しみだが、浮ついた気持ちで甲府戦を迎えないようにしていきたい。

ところでV・ファーレン長崎フォトギャラリーで、こんな写真見付けたのだけど。

多分ミニボールを蹴りこんでると思うんだけど、踊ってるようにも見える。ちょっとクスッとなった。
絶好調なのかこれが本来の実力なのかわからないけど、もうとにかく最近スゴすぎる僕の推しマルキー。
お子さんたちも隣の偉い人もニコニコだ。


恒例の軽く振り返りから。


振り返り


第23節 vsロアッソ熊本


試合そのものも大変素晴らしい勝ちだったが、この日行われた満員プロジェクトによる14000人を超える集客の中で、危なげなく勝つ姿を見せられたことが最大の収穫だったのかなと、振り返ってみればそう思う。

○V・ファーレン長崎 2-0 ロアッソ熊本●

前半に2点先取、それ以降…特に後半はリスクを恐れず攻めてくる熊本相手に押し込まれる時間も増えて危ないシーンを迎えることがありつつも、相手を攻めさせておいてカウンターで仕留めれるんじゃないかという空気も強く感じた。決めらんなかったけど。

上記ハイライトの長崎の攻撃シーンはボールの動き以外を追うとかなり面白いし「ここでこう動いたからこうなったのか!」みたいなことがわかりやすいので、ぜひ繰り返し見てみてほしい。

あとマルコスによる2得点目、ヨネのアシスト前のボールコントロールが異次元の発想すぎるように見えるので、ぜひ注目して見てください。

マテウスによる幻の3点目は仕方ない。審判からはあれは判断不能だと思う。

𝕏でもめっちゃアピール。気持ちは分かる。どうもマテウスの最近のちょっと不調?な原因に過剰なマークの激しさと審判へのイライラがあるような気がしてる。


そしてこの試合、両サポーターによる熱が入った応援がぶつかる最高の雰囲気であったことも付け加えて書き残しておく。

なお、DAZNハイライトのヘッダーにもなっているが、試合前にはV・ファーレン長崎レジェンドマッチが行われた。
あまり昔のV・ファーレン長崎には明るくない僕であるが、それでも見ていて非常に楽しめる内容となった。なんと丸いアイツがついに試合デビュー。

あまり語られてはいないが、対戦相手となったV・ファーレン長崎U-15の選手達も体格差故に非常に苦労していたが、組織的な連携プレーなどはかなり練習してきたんだろうなと思わせられた。
特に目を引いたのはGKの林田選手。素晴らしい活躍していたと思う。



天皇杯 vsアルビレックス新潟


会心の出来となった天皇杯での試合。ルヴァンカップ プレーオフラウンド1stレグに出場したメンバーを中心としたメンバー選出で、同じ相手に借りを返す形となった。

●アルビレックス新潟 1-6 V・ファーレン長崎○




トラスタ開催だが中立地扱いのため、新潟vs長崎という順の記載となるみたいだ。トーナメント表の組み合わせ通りの記載だけど、場所はカテゴリー下のホームスタジアムでやるってことなのかしら。

試合については、これもあんまり触れられてなかったけど、日程、場所、選手層などが効いた試合だったのかなと思う。
明らかに動きがいい長崎と動きが悪い新潟。ルヴァンカップでそうだったように実力が拮抗した両者の試合でこうも準備やコンディション面で差があればこうもなるのかもしれない。


前の試合から中3日でホームスタジアムで開催できた長崎は、そもそもこの天皇杯に出る選手たちはリーグ戦とは総入れ替え。=早い段階で出る選手たちは決まってたように思うし、であれば対策の練習などを含めた準備期間もあったはずだ。

対して、前の試合から中2日でしかも移動距離が長い中でのアウェイだった新潟。リーグ戦に出ていなかった&怪我から復帰してきたメンバー中心だったとはいえ、全員を入れ替えるわけにはいかなかったようである。メンバー選定もギリギリまで決まらなかったのではないか。
(中2日って、選手たちからするとものすごくキツいらしい。)

ただ、それにしても上位カテゴリー相手に6点を決めての勝ちは大変に素晴らしい結果だと誇れるし、賞賛されて然るべきであるはずだ。


いないとは思うけど、もしこれをお読みの新潟サポーターの方がいらっしゃったら伝えておきたい。

僕ら長崎サポの大半はもちろん勝利を喜びながらも、本来の新潟はこんなもんじゃない、強いチームだってのは充分解っている。2021年以降は今回の天皇杯まで一度も勝てていなかったわけだし。

長崎の公式ページに挨拶に来てくれてたサポーターの方たちが言うように、J1の舞台でまた勝負しましょう。
優勝争いとかになればさらに熱いなと思うけど、まだ昇格すらしてない長崎のサポーターが口にするのは流石に調子に乗りすぎかしら(笑)。


試合自体を振り返るのはフルで見ていないため難しいが、聞く限りは出場全選手が素晴らしい活躍を見せていたそうである。特に誰々がよかった…だなんて書いても結局全員の名前を出してしまいそうな勢いだ。

3点を決めたうえで新潟の選手の1発退場がありそこで勝負は決まったようなものだったが、新潟側が諦めずに何としても勝とうとリスクを背負って向かってくるが故に、その隙をつく形での後半の3点が生まれたのではないか。
最後の1失点は余計といえば余計だけど、何としても得点を取ろうとした新潟の選手たちの諦めなさに、ついにはやられてしまった…と言った感じか。
今後に向けて気を引き締める上で価値を見出したい。新潟の新星、石山青空の意地の1発を無駄にしてはならないのは、やられてしまった僕ら長崎としても同じだ。



vsヴァンフォーレ甲府


苦戦中のライバル


中断期間前の最後の試合となるアウェイでの甲府戦だが、彼らは今シーズンの開幕での好調に反して中盤戦以降は本当に大苦戦しているようだ。


プレーオフ進出ライン付近のチームに勝るとも劣らない得点力はあるものの、こうも失点数が多いと苦しい
ヴァンフォーレ甲府順位推移

ACLでの堂々たる戦いぶり、開幕戦での大勝を受けて多くの方が「優勝候補は甲府では!」と声をあげていたが、何かしらあったのかとにかく調子を崩しまくっている。
選手層、質、経験値などはJ2でもかなり上位のはずなので、どこかで巻き返してくるとは思っているが、7月頭には監督解任?退任?の事態となった。

納得するサポーターもいれば悲しむサポーターもいれば…という印象だ。


インタビューなどでの語り口は穏やかでありながら、ベンチから「ちょっと言い過ぎじゃね?」と思うくらいの怒号や審判への文句が聞けなくなるのは少し寂しい。

後任は大塚コーチが監督にそのまま就任する形となった。

非常に熱いコメントを残している。内部での人事変更ということなので、チーム事情を改めて知る必要がないままチームの改善に着手できるのは強みだ。

ヴァンフォーレ甲府戦績
・6勝7分10敗(勝点25 15位)
32得点34失点

ホーム戦績       1勝3分7敗
アウェイ戦績   5勝4分3敗

現在リーグ戦 8戦勝ちなし

それでも長崎目線で言うと、なぜなのか節目に当たる甲府はいつだって手強い。今回は中断期間前の試合というタイミングだ。今調子が悪いからといって、長崎戦でも調子が悪いとは限らない。
応援するうえでも楽勝ムードを蔓延させてしまうのは避けておきたい。


最近の甲府


監督交代から初の試合となったリーグ戦での直近の試合は、徳島に逆転負けを喫した。


長崎にも在籍していた今津のミスが失点の原因だとやたら言われていたが、ハッキリと彼の責任だと言い切れるのはひとつめの失点だけかなと。2つ目の失点はむしろ徳島のクロスをほめるべきで、3つ目の失点は今津も誰が受け取るのかハッキリしないところに出してしまったのはよくなかったが、パスの意図を感じれなかった味方もよくなかったかなと思う。

しかし最直近の天皇杯ではJ1セレッソ大阪に延長の末に競り勝っている。カップ戦など、ここ一番の勝負には相変わらず強いチームだという印象を持ってしまう。

どことなく調子を取り戻す予感が漂っている。


システム的な話


前節徳島戦でのシステムを前提として話を進める。

今ではそう珍しくもないのだが、大塚監督に変更してすぐの試合で今までにはやっていなかった可変システムにトライしている。
(なお徳島としては監督交代により何をやってくるかわからないから様子見で試合に入ろうとしてたようだが、完全に後手を踏み前半は甲府ペースだった。)

基本的な表記はこうだった。(☆マークは今回は気にしないでくださいすいません)


3-4-2-1表記ではあるが、5-4-1のような守備フォーメーションだった。


一方ボール保持時には、選手個々の能力が活きるような形…よく見ると見覚えがある形に可変する。

4-3-3というか4-1-2-3というか

三平のキープ力、展開力や得点力、アダイウトンの尋常ではない突破力を軸に、宮崎や鳥海の攻撃性能、関口のスピードとパスセンスを活かすようなスタイルかと思う。
ただ徳島戦では後半からはアンカーやインサイドハーフを抑えられ上手く前線にパスを出せず攻撃の組み立てをやり直す局面があったが、その中でミスがあったりして危ない場面も。

このスタイルを進化させていくのであれば中断期間は甲府にとってはありがたい話なのだろうが、徳島戦→中3日で天皇杯セレッソ戦→中3日で長崎戦となる今回の試合では徳島戦での反省事項をどこまで修正してこれるのかが勝負になりそうだ。

マテウスの復調は、長崎の優勝に向けて欠かせないピースとなると思う。
新潟戦では大活躍を見せたナグ。甲府戦では疲労もあって厳しいかもしれないが、スタメン奪取も目前なはずだ。


データのお話


通算成績は4勝3分4敗と互角。長崎としては長年お互いに壁として存在している彼らに勝ち越した状態で優勝を迎えたい。
試合開始から15分の間で得点が多い両者。先制点はを決めることはいつも通り大事になるが、同時に早いうちに決めさせないことも重要事項となりそう。
後半開始から15分と試合終盤15分は甲府の失点が目立つ傾向。
長崎サポであれば、長崎の選手たちが無失点を目指して努力してるのをよく知っているはずだが、もちろん無失点は目指しつつ、特に後半の半ば以降の失点をなんとしても抑えれるようになりたい。

順位的にそりゃそうなのだが、長崎の数値が上回る項目が多い。

ショートパスからの長崎の得点&甲府の失点というのが、もうものの見事に噛み合っており、つまりはいつも通りの攻撃を見せていければ自ずと得点は生まれやすいのだと考えられる。


選手のデータランキングも貼っておく。


注目選手


・DF 5 今津佑太

意を決しての移籍での現状。そして前節の失点への絡み方。しかしこのまま終わる男じゃないはずだ。前回対戦同様に長崎相手に闘志を燃やしてくるに違いない。…が、そんな今津を乗り越えてこその優勝だ。
個人的には、特に海斗に今津攻略を期待したい。前回は今津を抜けば大チャンスというシーンで見事に突破を阻まれてしまった。そのリベンジをぜひ果たしてほしい。

前回対戦のnoteはこちら

今津に対する複雑な心境はこちら

長崎戦で活躍するのは許せんけど、長崎戦以外で活躍しないのも許せんのよ。


・FW 51 アダイウトン

正直、この人をワントップに置いて、残り全員守備で何とかなるんじゃないかと思わせる選手。多分なんともならない。

ド迫力の突破とマッスルが売り。前回対戦時の増山vsアダイウトンは別の競技を見てるようだった。今回もこの2人のマッチアップは要注目だ。
なお、甲府サポ目線はわからないけど、僕から見たら守備も頑張ってるように見える。その能力を活かしたハイプレスやインターセプトにも警戒だ。


・FW 9 三平和司

なんだかんだで甲府はこの人なのだ。怪我に苦しんでたようだが、ついに前節スタメンに復帰。途中交代したようだが、長崎戦では出るのだろうか。
チームの精神的な要でもあり、攻撃の柱になる存在でもあり、何より前線の守備が非常に上手い選手でもある。ビルドアップ時の彼との攻防は注目ポイントだ。


試合展望


長崎が甲府をナメてかかることは絶対ないと思う。何度も書いているが、いつだって彼らは大いなる壁なのだ。特にキャプテン秋野にとっては因縁深い相手だろう。あの日の悔しさを乗り越える最大のチャンスだ。

もうこの写真だけで情報量が凄い秋野キャプテン。


だがしかし、過剰に前がかりになったりしてカウンターを喰らうのは避けたい。押し込む展開になっても常にカウンター警戒は切らせてはいけない。前回もそれで先取点をとられているわけだし。

攻め手としては長崎は相変わらず左サイドの突破や連携攻撃を中心としていくような気がする。いいボールの供給ができるように安定したビルドアップを見たいところだ。

さらにスキルに磨きをかけている感がある海斗と、なんだか常に絶好調のヨネ。翼も含めてJ2屈指の左サイドアタックをぶちかませ


守備面は警戒選手にあげているようにアダイウトンと三平にいい仕事をさせないことはマスト。
アダイウトンに対峙する同サイドの増山やマルコスがそんなあっさりやられるとは思わないのだが、ワントップに位置することが多い三平はまわりの選手を上手く使うこともできるタイプなため、決して自由を与えてはいけない選手だ。

またはピーター・ウタカやファビアン・ゴンザレスあたりも出てくるかもしれないが。J1に行けば彼ら並みのアタッカーはゴロゴロいるわけである。だからそれでも無失点をめざして頑張ってほしい。

無失点を目指す男たちの背中。

甲府も「もうホームで負けるわけにはいかない」という気持ちで試合に臨むはずだ。激しいバトルが予想されるが、なんとしてもここを勝って、中断期間のトレーニングやイベントを最高の状態で迎えてほしい。

GKはまた若原になるのではないかと思う。
強力攻撃陣を無失点で抑えてほしい。
攻撃の組み立てへの参加にも注目だ。


おまけ


ステキ記事


さて、我らが椎葉記者がフットボールチャンネルにてヨネの特集の執筆をされているのだが、その内容がたまらない。さすがよく見てらっしゃる!!とか、そんな工夫があったんだ!とかいう感想が出てくる、もう良記事なのである。

もう凄いのが当たり前になってて逆に目立たなくなったフシがあるヨネだけども、やはりすごいのだ。(何言ってんだこいつ)

また良記事と言えば、同じく椎葉記者様がnoteで連載しているV・マガジン。もう涙不可避の話ばかりだ。

まだ読まれていない方は是非目を通してほしい。


あさひじ


先の話だが、天皇杯の次の相手が横浜F・マリノスに決まったわけで。

となると、元長崎のあいつらが黙っていないわけだ。

なんだよその絵文字は😎

日本を代表するストライカーになりつつある男のの凱旋試合にもなるかもしれない。

ヤツらのもう1人加藤聖はコメントは今のところ無し。彼としては悔しい思いをしながら長崎を去っていっただろうから少し複雑な心境かもしれないが、成長した姿を見せたいはずだと信じてる。でも、よりによってトラスタで聖のクロスで朝日が決めるとか…見たいけど見たくないからやめてけろ。

これ、もう四年前なんだな。初々しくもあり…朝日変わんねぇなぁって気持ちもあり(笑)

また、エジガルや原田岳は横浜F・マリノスから長崎に来た選手で彼らもまた思いは大きいに違いない。…となると、ここで岳が大活躍してリーグ戦のスタメンに復帰するシナリオとかあると胸アツである。




今回はここまで。ご覧いただきありがとうございました。誤字脱字等随時修正します。

あ、次回…

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