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経世済民

経済という言葉は知っていても、その意味するところはよくわからないのではないでしょうか?
経済という言葉は、economyという言葉が幕末から維新期に入ってきてその訳として付けられた様です。福沢諭吉先生の教科書で、「経済」と付けられたことから福澤諭吉先生を命名とする向きもあります。

しかしながら大元を辿れば、この言葉は「経世済民」です。

WikiPediaによれば、「經世濟民(けいせいさいみん、経世済民)は、中国の古典に登場する語で、文字通りには、「世(よを)經(をさめ)、民(たみを)濟(すくふ)」の意。「経国済民」(けいこくさいみん)もほぼ同義である。
略して「經濟」(けいざい / 経済)とも言うが、主として英語の「Economy」の訳語として使われている今日の「経済」とは異なり、本来はより広く政治・統治・行政全般を指示する語であった。」

という事なので、今でいう「政治経済」全般となります。

ここで特に注目していただきたいのが、経済とは「民を救う」ことを目的としているという点です。

昨今の自粛警察や自粛を煽るテレビを中心とするマスコミに載せられて、経済を回すことを忌避する様な意見もあります。
これっておかしくはないでしょうか?
経済とは、「世の中を秩序立てて、民を救うこと」です。
ですから経済を立て直さなければ、民を救う事ができません。

結局「自粛」に溺れて、自滅する。
それが視聴率が欲しくて、あからさまに戦前のように煽り立てるマスコミと、その煽り立てに載っかった老人層を中心とする自粛警察によって、民を救うことを強制的にやめさせられていることになります。
戦前の一億総玉砕体制と同じ構図です。

面白いことにこの戦前の一億総玉砕体制と同じ構図は、いわゆる感情論的な憲法9条至上主義、戦争反対論を振りかざす人たちの年齢層と重なります。

日本での重症者や死亡者の推移を見る限り、日本において問題になる状況は過ぎているように見えます。これはスウェーデンなどのあえて対策を取らなかった国においても同じような経過を辿っており、韓国も含めて大した事がなくて良かったということのようです。

こちらの記事も私とほぼ同意見とみました。

師匠であり友人でもある(と勝手に私が思う)永江さんは、最初からそのスタンスです。

特にこの記事は拡散に値すると思います。

日本政府の無策が、今回たまたま良かっただけなのですが。
勿論無策を勧める訳では無いですよ。特に発言をして、国の方向を示すべき政治家が、専門家の背後に隠れて方向を示さないこの国の残念な状態は、私たち自身の鏡です。

最近ベトナムで変化したコロナウイルスが、重症化しやすいという情報もあります。全く警戒を解いて良いというわけではありませんが、そろそろ民を救うことも考えないといけない時期なのではないでしょうか?

経済を回すというと「金儲け」という人もいるようですが、経済を回さないとサービス業中心に雇用が維持できないのです。それも将来に付けを回す国の借金でばら撒きをやるというのなら、私は早々に家族を連れて国を捨てる必要があります。

ただでさえ、2028年には経常収支上日本は破綻するという統計があります。
さらにこれを早めて、日本を地獄に早く突き落としたい、陥れたいという人が老人を中心にあまりにも多過ぎます。そんなに日本が嫌いで、社会主義共産化革命を起こせなかった恨みがあるのでしょうか?
今さえ良ければ良い、「その場凌ぎの手」が「自粛」なのではないでしょうか?

それではあなたの子供や孫が、地獄の苦しみを味わうことになります。

自粛だけを唱える人は、自分より若い世代が早く地獄に突き落とされる方が、良いとでも言うのでしょうか。
自分さえ良ければ良い。自分だけ安全なら、他の人が不幸でも良い。
それで良いのでしたっけ?

さらに国は騒ぎになった分野に、後手後手で予算をつけます。
その後で予算が削られるのは、京都大学の山中教授の最近のお話を伺えばその通りです。

経済=経世済民という言葉は、そんなことを考えさせるのです。


サポートいただき感謝します。いろいろ困難な時ですが、人様のお役に立てる事を考え、行動していく所存です。宜しくお願いいたします。