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「天雷无妄」

「天雷无妄」(てんらいむもう)は、人間の力の及ばない天然自然の働きを言います。その意味として、「思いがけない天災を被る。手足を出すと怪我押したり、他人の邪魔をする。」と言うもので、台風や水害に見舞われた状態と言えば、まぁ、当たっています。

実はこの卦が私が一番恐れるものです。
理由は、リスクコントロールが出来ない事を言っているからです。

二番目におそれるものは、扻為水(かんいすい)ですが、どちらももがけばもがくほど、酷い目に遭う所が似ています。

易経には、四大難卦というものがあります。
全てに水が絡むのが特徴で、治水に苦労したことが偲ばれます。
「扻為水」は、上下ともに水なのでその典型です。

ですが、この四大難卦には「天雷无妄」が含まれていません。
恐らくは明示的に水が絡んでいないのと、人為性が無いためと思われますが、私に言わせれば「扻為水」に並んで難卦中の難卦と考えています。

なぜ今その易経の「天雷无妄」を取り上げるのか。

それは2021年1月がその時節に当たるからです。
何が起こるか予測が付かない。
大きな災難があると見て、内側を固めておく方が良さそうです。

更に、2021年のことを訊かれます。

正直に言って、今年よりも須く良くないでしょう。
暦としては、2021年は2021年2月3日からになりますのでかなり早いですが、そろそろ出さないとダメですか。
はっきりと言えることは、今年以上に厳しいと言うことです。

来年は今年以上にうちを固めましょう。
無理ムダムラを排除する一年になります。
新しい事や、組織の長の見栄のためにやる施作は悉く失敗し、その組織の癌になりますので、既存の小規模チマチマ改善を積み上げましょう。




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