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「正しい」とは何か

「正しい」とは何でしょうか。
本当に「正しい」なんて存在できるのでしょうか。

例えば戦争という紛争解決手段をとったとします。
その場合は、結局勝った方が何が「正しい」かを決めます。

歴史もそうです。
中国の歴史を見ても、現在の王朝の悪い点を前の王朝はこうだったという書き方をしていた様です。一番その時の王朝で睨まれやすいのが、歴史を書くことを宿命付けられた役人だったと聞いたことがあります。
まぁ、人間のやることなんてそう変わらないのでしょうから、前の王朝としても大差はなかったのかも知れません。

結局、強いものが「正しい」。
実際にはどっちもどっちだったとしてもです。

日本が東洋を西洋から解放することを早めたことは事実でも、負けたことでそれらはなかったことにされます。日本人になりたがった朝鮮の人たちも、戦争に日本が負けたら日本を叩きます。

「正しい」というのは、後付けに過ぎません。
その時々には何が「正しい」のかを決めるのは、単なる思い込みです。
力の強いもの、生き残ったものの「思い込み」が、「正しい」になる。
これが現実でしょう。

「正しい」と似た様な言葉に、「正義」があります。
アメリカが大好きな"Justice"です。

Justice for xxxx

被害者側のアメリカ人が必ず使うフレーズです。
「正義」も後付けでしょうか?

ちょっと違うかも知れません。
「正しい」は勝ったものの「弱肉強食」の論理ですが、「正義」は負けたものにもあります。「公平」とも違う。でも「正義」ってなんでしょうか?

マイケル・サンデル教授のハーバード大学人気講座録画でも取り上げられています。「正義」とは何か。
教授は色々な選択の場面を問い掛けます。どちらを選ぶとしても、取りたくない選択肢ばかりです。それを理由をつけてこちらを選ぶと学生に言わせるのです。そして他の学生にも考えさせる。
そこには「正しい」はありません。でも選択した結果はある。

「正義」とは何か。「正しい」を超えたものとしての「正義」。

一度、マイケル・サンデル教授のハーバード大学人気講座録画をご覧になることをお勧めします。


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