デッキを「尖らせる」という選択

寒波亭グランドにご招待頂き、招待枠として参加させていただきました。
結果はズタボロだったのですが、デッキを選択・組む時に意識した事を文章に残しておきたいと思います。

■コンセプト

今回参加するにあたって、テーマの一つに据えたことが「尖らせる選択」を取るという事でした。
どのデッキに対しても・どのような場面においても安定したパフォーマンスを発揮するのが「丸い選択」とするのであれば、「尖らせる選択」はその対極にあります。
特定のデッキにしか効力を発揮しないが、劇的な効力を持つもの。もしくは、マイナーな戦略を取る事で対応を誤らせるものが自分の「尖らせる選択」の定義です。
寒波亭グランドに参加するプレイヤーは年間を通じてポイントを稼いできた猛者ばかりで、プレイスキルで差をつけるのは難しいです。
デッキの選択や構築を尖らせる事で、正しく環境を予測する事ができれば優位性を得る事ができます。
リスクはあるもののハマった時のリターンは大きく、「尖らせる事」を意識していました。

寒波グランド参加者＆主な使用デッキ一覧

関東は関西と違い罠ビートダウンが非常に多く、デブリジャンドや天使、暗黒界のようなデッキは比較的少ないです。
特に寒波亭グランドの参加者はよりその傾向が強く、そのメタゲームを意識してデッキを「尖らせて」構築する事にしました。
では、どのような「尖らせ方」を考えたかについてですが、以下の3パターンに分けて考えていました。

①メタゲームを予測し、メインから有利なカードを採用する

ラギアやHERO、ガジェットが多い環境なのでメインから王宮のお触れやスノーマンイーターを採用できるデッキを選択する事からスタート。
デブリ天使やクイックジャンドがこれに当たります。
アライブが増えてきた時はメインからナチュルビーストが出るようにバルブが入ったガジェなども試していました。

デブリ天使（お触れ天使の前身）

さぶろーさんの丸コピお触れクイック

②メタゲームを予測し、メインから相手のカードを腐らせる構築にする

罠ビート環境であるという共通認識があれば、メインから盗賊の七つ道具、砂塵の大竜巻、次元幽閉などのカードが多く採用される事が予測できます。
これらのカードが効かないデッキを選択するだけでも相手のメインデッキの内10-15％程度が腐る事になり、構築段階で優位性が生まれます。
メインデッキに罠が0枚のデッキや特定の状況下まで攻撃しないようなデッキを組むことを意識していました。

お触れクイックのお触れ抜きやカエル帝・亜種デッキは色々試しました

③初見殺し

相手が知らないギミックを使用し、対応を難しくさせるものです。

例えば以下のファンカスノーレ墓地BFだと、
1.メインプランがキラートマト→クリッターをリクルート
2.グレファーssからキャリア落としてミストウォーム
3.クリッターからファンカスをサーチし、ファンカスを通常召喚

をメインルートに据えていました。
デッキの内容を知らなければ相手はセットモンスターを殴ってしまいますし、何をされるのかも分からない事がほとんどだと思います。
ただ、この手の初見殺しデッキ（所謂ローグデッキ）は、あまり強く無いから知られていない・使われていないという事なので、大会で勝てるレベルのデッキに落とし込むには相当な胆力が必要です。

苦手な暗黒界とガエル帝にボコボコにされました。

これだけで1記事書けるくらい回した神風ですが、あまりにも環境が向かい風でした

■使用デッキ　お触れ代行天使

最終的にはお触れ天使を使用しました。
お触れとスノーマンがメインから採用できるところからデッキを探し、デッキパワーが高い&お触れを開いてワンキルしやすい天使を選択する事にしました。

調整過程でクイックシンクロン型やフルモン型など色々試しましたが、最終的にはある程度普通の構成になり、スノーマンイーターはサイドデッキに落ち着きました。
代行天使ギミックは1103環境下で屈指のカードパワーを秘めていますが、割り切れない頻度で事故が発生します。
元々のカードパワーが高いので安定性を欠いて爆発力を上げる事のリスクリターンが見合わないと感じました。
スノーマンイーターをメインから廃した事について、事故った時に時間を稼ぎたいのでスノーマンイーターでも相性も良さそうですが、ジェルエンデュオだとより強固で時間を稼いでくれます。
・お触れ+ジェルエンデュオでの時間稼ぎ
・上記をバーミリオンがある事によって更に強固に守れる
・代行事故の緩和やクリスティアの召喚への貢献
など天使ギミックとも相性が良い為メインデッキにはこちらを据える事にしました。
寒波亭グランドでは2枚にしていましたが、これは3枚採用しておくべきだったと後悔しているところです。後日開催のレガCSではクリッターと3枚目のジェルエンデュオと差し替えています。

■反省点

①デッキ選択に時間がかかり、サイドデッキの作り込みを怠った事
そもそもデッキはメインとサイドを合わせてデッキなので、これはデッキを組めてないと同義のレベルです。

②練習に時間を割かなかった
練習をするより机上の空論で話を進める事が多く、実践でミスを連発しました。
負けに直結するミスも2回ありました。元々プレイは下手だし、練習する為に早めにデッキを決めたのに本末転倒でした。
普段からもう少しプレイする機会を設けたいと思います。

書きたい事はたくさんあるけど、とりあえず今思いつくことを思いつくままに書いてみました。何か質問あればxで質問送ってください。
読んでくださり、ありがとうございました。

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