ケラチン

「傷みにくいコテ・アイロンの使い方が知りたい」と言われた時に……美容師が知っておきたい★ケミ用語集

美容師は必須、お客さまも知って損はない!
「毛髪とダメージ」に関するケミ用語(ケミカル用語)をまとめました。

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これで完璧☆プロのケミ会話集⑥


お客さま「傷みにくいコテ・アイロンの使い方が知りたいんです」
美容師「ブローやアイロンでのスタイリングは、タンパク質が●●●する性質を利用したものです。髪は濡れた状態で[ 約60度・約140度 ]、乾いた状態で [ 約60度・約140度 ]のときに変化します。」
「特にアイロンは[ 低温・高温 ]で髪に作用できるので形を変えやすいが、その分注意が必要。アイロンを当てる時は約●●●度以下の温度で、1カ所の対して[ 短・長 ]時間あてるようにし、一気に水分を蒸発させないようにすることが大切です」
傷ませないためには、アイロンよりも実はドライが大切です。ドライにもコツがあって、クセなどの毛先のハネを直し、まとまりよく仕上げるには[ 毛先・根元 ]を正しくドライすることで解決します。髪の広がりや毛先のハネの原因は、実は毛穴の[ 大きさ・向き ]であることも多いからです」
「また、毛髪に対して正しく風を当てることで、表面の●●ー●●●を整え、健康的にツヤを出すこともできます。アイロンやコテを使うよりも[ 低ダメージ・高い矯正効果 ]が叶います。そして何より、簡単ですよ」

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●●●に何が入るか、[ ]内のどちらのキーワードが正しいか分かりましたか?

分からない方は下記のキーワードをチェックしてくださいね!

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タンパク質の性質

【ケラチン】

毛髪の主成分のタンパク質。毛髪だけでなく、爪や皮膚もケラチンでできている。爪や毛髪の髪の元は硬い硬ケラチン(オイケラチン)、皮膚は柔らかい軟ケラチン(プソイドケラチン)と性質が違う。

物理的強度の強いタンパク質ではあるが、シスチンを14~18%ほど含み、毛学変化を受けやすい。

①アミノ酸組成

タンパク質はさまざまなアミノ酸が連なってできた高分子化合物である。この種類やバランスによりタンパク質の特性が決まる。

②シスチン

ケラチンに多く含まれるアミノ酸の一種。2つのシステイン分子が酸化によって結合しており、酸化還元反応が作用する。


【熱変性】

タンパク質は温度を変化させることにより、構造を維持できなくなり変性する。毛髪の場合は濡れた髪で60度、乾いた状態で140度で水分蒸発を起こし凝固する。この性質を、適温加熱するスタイリング方法などで利用することもあるが、過熱によって激しく毛髪損傷する場合もあるので注意が必要。


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