■プロローグだけを読む⑫■　100万レイヤー＋60万の仕組み　ー160万スタイリストが続々育つロングヘア戦略ー」高木裕介／U-REALM・著

PROLOGUE

たった１人のスーパースターより

たくさんの“仕事人”が必要な時代

東京・表参道にU-REALMをオープンしたのは2005年。「カリスマ美容師ブーム」といわれた業界のバブルが、空気が抜けるように収束をした頃でした。サロンワークにタレントや雑誌・広告のヘアメイクと慌ただしく過ごす中、新しい時代を感じていました。

その頃は１人の圧倒的な売れっ子が広告塔として店を引っ張り、すべて売り上げで評価されました。

僕は、それは新しい時代に合わないと思いました。

「スーパースターはつくらない」

市場が閉塞し、情報があふれる今、美容師に求められる能力やタスクは飽和状態です。１人の500万円プレイヤーより、30人の160万プレイヤーを育てる方が“勝てる”と信じ、仕組みと人づくりに注力してきました。

この本で紹介するのはU-REALM流の160万スタイリストのつくり方です。

・個人が能力を発揮しやすい土台＝＋60万の仕組み（ウリと環境整備）

・お客さま目線の技術のゴール＝100万レイヤー

この2つを紹介していきます。

売り上げをあげるのは会社の使命です。責任も個人でなく会社にあると思います。

社員の指名はお客さまと仲間に貢献すること。

まだ夢への途上ですが、みなさんに考え方を共有して少しでも役に立ち、大きな流れにしたい。

共に新しい時代を勝ち抜くために。

著者

U-REALM

高木裕介

1977年8月15日、北海道生まれ。山野美容専門学校卒業。2005年東京・表参道にU-REALMオープン。雑誌や広告、タレントのヘアメイクとして活躍しながら、経営者としてスタートを切る。2店舗目まで出店した2010年頃の経営の伸び悩みを実感し、労務改善や女性美容師育成などの経営改革に着手。徹底したブランド戦略と教育の見直しを行い“青原サロン”としての強みも残しながら、銀座や渋谷など激戦区を中心に11店舗まで成長。美容室経営のほか、飲食店など他業種の経営でも手腕を発揮。パブリック、プロフェッショナル問わず美容商材の製品開発にも携わる。

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100万レイヤー＋60万の仕組み —160万スタイリストが続々育つロングヘア戦略—