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Zegama Aizkorri 2022

憧れのZegama

Zegama(ゼガマ)はこの競技を始めた時からずっと出場したかった大会でした。Youtubeで大会のハイライト動画をみながらトレッドミルで汗を流してた学生時代を思い出します。出場が決まった時はワクワクが止まりませんでした。
世界最高峰の選手達とどこまで勝負できるか。コンディションを整えて万全の状態で挑みたかったのですが、昨年の秋からの故障続きで調子は上がり切らず大会をむかえることになりました。しかしネガティブになることはなく、とにかく大会を楽しんでその上で全力を出し切ろうと決めました。現地には4日前に入り試走やGolden Trail Seriesの撮影などを行いました。飛行機の長時間移動で疲れていたこともあり、試走は全体の1/3ほどの距離に抑え体を休めることに専念しました。目標タイムは過去の選手の記録や自分の試走タイムと照らし合わせて4時間15分に設定。

レース展開

大会記録を狙う選手が多く集まったため、序盤から超ハイスピードなレース展開となりました。自分も設定よりもかなり早いペースでしたがこのまま行けるところまで行こうと思いペースを維持しました。
前半パートの走りやすいアップダウンを終えついに核心部へ。この大会は世界で一番観衆が多いことで有名で、中でも20km付近のSancti SpirituからAizkorri山頂にかけての登りは圧巻でした。バスク語、スペイン語、そのほかいろんな国の言葉で声援が飛び交い、ブブゼラやカウベルの音も大音量で響いてました。その区間だけは疲れを忘れてスーパーマンになったような気分でした。しかし気温が高い中で序盤から全力で攻めた結果、熱中症や足の痙攣で後半の下りで大失速。Aizkorriからの稜線は尖った岩の先端に足を置いていくかなりテクニカルなパートで、数歩ごとに足を攣ってしまう状態でした。最後はヘロヘロになりながらなんとかゴール。

暑さにやられたのもありますが、このコースを走りきる足がまだ出来上がっていませんでした。ただ、トップ選手の走りを間近で見たり大会の雰囲気を肌で経験することで得られたものがたくさんありました。中でも海外選手はサーフェスに対する適応能力が高いなと感じました。Zegamaのコースは林道や尖った岩場、急傾斜の上り降りと様々な足場が出現します。足場が変わってもスピードを落とすことなく淡々と進んでいく海外選手の力強さを感じました。これからしっかりトレーニングを積んで次回はトップ争いをできるようにしたいです。


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