知的体力と教育ビジネス
昨日書いた「知的体力」ですが、私は当たり前のことを言っただけだと思います。読んだ方は、そりゃそうだと思ったんじゃないですか。
ただ、当たり前のことは面倒くさいわけです。モノシリになる。万巻の書を漁る。実に面倒くさいのです。
人間、面倒くさいことは避けたい。できれば楽にやりたいってのが人情ってもんです。
だから、面倒くさくないですよ、楽にやれますよっていうのをみせられれば、商売になるわけです(笑)。
学校だってそうなのです。
学校だって、うちに預けとけば、なんとかなります。お父さん、お母さんは大船に乗ったつもりでいてください。楽にうまいこといきますよってアピールするわけです。
いや、いろんな学校のホームページとかみたらそうなってますやん。小学、中学、高校、大学、どれをみても、生徒や学生が教室でお手手繋いで笑顔でグループワークです。実に楽しそうです。
うちの学校のメソッド人間従えば、とってもいい子になりますよってアピールしている。
そのメソッドって、大概楽してうまくいきますってもんです。
逆に、一人で哲学者のように難しく子どもが悩んでいる写真、みたことあります?(笑)私はないですね。
小学から企業まで、うちに任せとけば、無理なくうまくいきます。そればっかりじゃないですか。それがニッポンなのです。
もちろん、日本にも五輪アスリートのような世界はあって、一部の人たちは、栄光を掴むために、それこそ人生のすべてを捧げて頑張っている。
でも、それはほんとにごく一部の選ばれし人たち。
それを観て楽しむその他大勢は、楽してうまくいきますよって甘い言葉に乗って、組織に、社会に飼い慣らされて生きていくということです。
「知的体力」を鍛えて、そんなのから抜け出しましょうよ。
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