少額で始められる不動産投資の種類とメリット・デメリットを紹介!
不動産投資は数千万円と高額な資金が必要となるため、金融機関からのローンを利用するのが一般的です。しかしできればローンを使用せず、少額で始めたいと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では少額で始められる4つの不動産投資のメリット・デメリット、仕組みを紹介します。また実物不動産との違いについても紹介するため、これから不動産投資を始める方はぜひ参考にしてください。
少額でできる不動産投資の種類
少額不動産投資とは、主に1万円程度から100万円以下の投資金額で始められる不動産投資のことを指します。具体的には以下のような投資が挙げられます。
REIT(リート)
不動産小口化商品
不動産クラウドファンディング
不動産型ソーシャルレンディング
少額不動産は低資金で始めることができるため、金融機関の融資は不要です。そのため毎月利息付きの返済をする必要がない特徴があります。
さらに低資金であることから複数の投資に分散投資することができ、損失リスクを抑えることにもつながる投資方法です。
少額不動産投資の平均利回りは3%〜5%前後となりますが、実物不動産と比較すると投資額が低い反面、収益も低くなる点は理解しておきましょう。
少額でできる不動産投資の仕組みとメリット・デメリット
REIT
メリット:利益が安定している。すぐに売買できる。
デメリット:値動きが大きいため、損失が生じることもある。
REITとは不動産投資信託のことを指し、投資家から集めた資金を専門会社が不動産へ投資し、得られる家賃収入や売却益を投資家へ還元する方法です。
REITはアメリカ発祥の投資方法であり、日本では「J-REIT」と呼ばれています。J-REITを運営する投資法人は、利益の90%以上を分配することで法人税が非課税となります。そのため投資家にとっては多く利益が分配されるメリットがあります。
さらにREITは金融商品であり、専用の口座開設をすれば即座に取引できるメリットがあります。一方で、流動性が高いがゆえに値動きの変動が激しく、投資額が大きいと損失額も膨らむリスクが伴います。
一般的に、J-REITの利回りは一般社団法人不動産証券化協会が発表した「J-REIT分配金利回り(10年間)」を確認すると、以下の図の通り3%〜5%前後です。
仮に100万円を運用すると、1年間で3万円から5万円の収益となります。
不動産投資クラウドファンディング
メリット:スマホ1台で取引できる。損失補償を行う運営会社もある。
デメリット:元本が保証されていない。
不動産クラウドファンディングを運営している会社が投資家から資金を集め、購入、運用し、得た収益を投資家に分配する仕組みです。
スマホ一台で投資先を選べる手軽さを持ち合わせており、なおかつ所有権は運営事業者になるため、投資家たちは固定資産税などを支払う必要がありません。
さらに運営がうまくいかず、投資家に損失を与えてしまう場合、損失を最小限に抑える「優先劣後方式」や空室による収入減をカバーする「マスターリース契約」を設定している事業者もあり、損失を抑えられるメリットがあります。
一方でどちらの補償も採用していない運営会社も多く、損失が出た時は元本割れのリスクが伴うデメリットが挙げられます。
不動産型ソーシャルレンディング
メリット:利回りが高い。
デメリット:資金の用途が見えない。
ソーシャルレンディングとは資金を「出資したい人」と「借りたい事業者」をマッチングするサービスであり、不動産関連事業者に貸し付け、受け取った利息から投資家に分配する仕組みです。
ソーシャルレンディングはあくまで事業者に出資しているため、どの不動産に投資しているかわからないというデメリットが挙げられます。過去にはソーシャルレンディングで集めた資金を違う用途に使っていた会社もありました。
SBIソーシャルレンディング株式会社に対する行政処分について:財務省関東財務局 (mof.go.jp)
しかし信頼できる会社を見つければ、安定した利益を見込むこともできます。利回りはファンドによって異なりますが高いものだと10%を超える場合もあるため、より利益重視な方におすすめの少額不動産投資です。
不動産小口化商品
メリット:実物不動産の家賃が得られる。節税効果が見込める。
デメリット:固定資産税や都市計画税などの納税が発生する。
不動産小口化商品とは、実物不動産を少額で投資できるよう、小口化にして複数の投資を購入し、投資額に応じた家賃収入が得られる投資です。
実物不動産を所有することになるため、所得税や相続税の節税効果が見込めます。さらにREITのように金融商品ではないため、収益性も安定するメリットがあります。
一方で固定資産税や都市計画税の負担が生じるデメリットが挙げられます。さらに所得が黒字になれば、所得税と住民税が課せられるため、一概に節税効果が得られるとは限らないでしょう。
まとめ
少額で始められる不動産投資はさまざまありますが、平均利回りは3%~5%と実物不動産より低くなるケースも多いです。さらに少額である以上利益も低くなりがちです。
最大のデメリットは、実物不動産ではない為、所有資産としては弱く、売却時のリターンが見込めない事、現物として、下の代に残していけない事になります。
その為、こういった「商品・証券」の類のものを買うのではなく、「現物投資」として少額から、実際の不動産を購入してしまうのが最もオススメな投資法になります。現物で少額投資をはじめたい!これから不動産投資を始めたいという方は、先ずは、不動産投資の様々な分野について網羅的に学習できる塾を探して、ノウハウの習得から一歩を踏み出させれることをおススメします。
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