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紹介したいnote記事「水に生きるひと」

 ゆーさんの「水に生きるひと」という記事を紹介します。

 「水に生きるひと」とありますが、登場するのは人ではなく「オペラというなまえの青い魚」です。

「むかし、オペラというなまえの青い魚と暮らしてた」

 「暮らしてた」と言う事は、家族のような存在です。ゆーさんにとってオペラは、ペットを超えた存在だったのでしょう。

「寝ぼけ眼で青く揺らめくオペラを眺めながら、今日はどんな日にしようって思いをめぐらせた」

 オペラを眺めて、今日一日の行動を考える。それほどオペラは、ゆーさんの生活に欠かせない存在だったようです。

オペラは言う
『僕も一緒に連れてって
 ずっとこの部屋できみの帰りを待つだけの魚生なんていやなんだ』

私は水槽を入れるためのバッグを作ることにした

水に生きるひと|ゆー (note.com)

 オペラを眺めているうちに、オペラの気持ちが伝わってきたのでしょうか。オペラを野生に返してあげようと思い、湖でオペラを放してあげました。

オペラさよなら
もうひとり待たせたりしないよ

青いひれをなびかせて
バイバイのかわりに

水に生きるひと|ゆー (note.com)

 まるで「あらいぐまラスカル」の最終回のようです。

オペラとさよならしてからというもの
私は朝のまどろみを失った

でも
オペラは水に生きるひと
いつかは雲に、雨になり
私の心を濡らしてくれる

水に生きるひと|ゆー (note.com)

 オペラはいつか寿命が尽きて、水に溶け、雲になり、雨になって降る事でしょう。そして、ゆーさんの心の中で永遠に生き続けるに違いありません。

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