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出来るビジネスパーソンはコロナなんてかからない

最近わかったことがある。
出来るビジネスパーソンは、コロナになんてかからないのだ。

先日社長が、猛烈な喉の痛みで、喋れなくなったといって、珍しく帰宅し、ミーティングを欠席した。彼はチャットで言った。おそらく風邪に罹ったと。
その次の日、彼の息子が発熱して学校から返され、検査したら陽性だったという。

同じ時期に他の役員もコロナに罹患していたし、彼は風邪だと言い張っていたが、おそらくコロナだったとしか思えない。子供にも彼がうつした可能性もあると思う。

しかし彼は出来るビジネスパーソン。ビジネスパーソンは有能なので、現実を自分の思う通りに歪ませる能力を持つのだ。

コロナに罹ったことを認めない、検査しない。
そうすれば、コロナに罹ったという現実を歪めることに成功するのだ。

だから、息子の感染が判明した時、彼は言った。
「私自身は全くの無症状なので陰性だと思いますが、濃厚接触者には該当しますので、七日間の隔離を実施します」
と。では昨日訴えていたしゃべれないほどの喉の痛みとは…?

そして彼は、自宅待機七日目で出社してきた。本来は七日間の待機で八日目の出社が正しいはずなので、一日早い。
相変わらずひたすら咳をしており、声も枯れている。
一度ひどい声枯れを善意で心配する人がいたが、指摘されると露骨に不機嫌になってしまったので、誰も突っ込めなくなってしまった。

彼は、ひたすらコロナを持ち帰ってきた先である学校を責め立てる発言をしている。
もう完全に現実を歪め、脳内の出来事を書き換えてしまっているのだ。すごい。

でもできるビジネスパーソン(笑)は大体そう。
コロナに限らず大体そう。
自分を完璧超人に保ち続けるために、周りに責任を押し付け、威圧することが非常に多い。
そのため、今回の対応はむしろ予測通りだった。

他にも取締役が、おそらくコロナにかかったものの、「風邪ひいて発熱があるので休みます!」と4日間会社を休み、解熱して普通に出社してきたなどもある。
検査をしなければコロナかどうかはわからないのだ。
わからないままなのでコロナだとは言えないのだ。
このように、できるビジネスパーソンは、さまざまなロジックを駆使し、コロナから逃げ延びているのだ。

そして、生真面目に検査して10日間休んだ社員を見て、「なんでコロナになんてかかるの?俺は全然かからないのに」と疎ましく思うのだ。

皆がコロナに感染して待機してる最中ですら、圧倒的成長を可能にする。それができるビジネスパーソンである。

※なおTwitterを含めて今まで数々のベンチャー企業ネタをお届けしましたが、7月末で退職いたしました。そのため、これが最後のベンチャーネタになります。皆さま、お付き合いいただきありがとうございました。

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