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クリティカル・アナリティクス【競争力養成プログラム】

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日々のゼミで行なっているクリティカル・アナリティクス(略称:CA)をまとめて、発信しています。
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#ジョブ型

上久保ゼミ・オリジナルのディベートトレーニング法:クリティカルアナリティクス(CA)

上久保ゼミ・競争力養成プログラムでは、「1人対全員」という独特の形式で行うディベート・トレーニング法を導入し、「批判的分析力を磨く場」を自ら創っています。  このトレーニング法では、まず1人が「立論者」となります。立論者は、事前に社会問題の1つを取り上げて、それに対する自らの主張をA4・1枚程度の文章にまとめ、他のメンバーに提示します。その他の「討論者」は、立論者と反対の立場で、自らの意見をまとめてトレーニングに臨みます。  立論者は、できるならば自らの本来の主張と逆の立

12/07 CA「定年制廃止の是非について」

記事 2021年4月、改正高年齢者雇用安定法が施行され、企業は65歳までの雇用確保義務に加えて70歳までの就業確保が努力義務になった。企業には定年延長や定年廃止、再雇用など高齢者の就業確保に向けた取り組みが一層求められる。65歳の定年制がある全国の企業を対象にした厚生労働省の調査(2021年1月「高年齢者の雇用状況」調査)によると、再雇用が76.4%、定年の引き上げ20.9%、定年制の廃止2.7%である。  YKKグループはYKKやYKKAPなど国内事業会社で65歳を上限と

5月18日3回生ゼミCA「日本でもジョブ型人事制度を導入すべきか」

記事と前提質問記事 現在の日本の雇用制度は現在メンバーシップ制度である。メンバーシップ制度は職務等を明確にしない雇用の在り方を指し、職務や勤務地などを限定せずに雇用契約を結ぶ雇用システムである。それに対して、ジョブ型雇用は企業が人材を採用する際に従業員に対して職務内容を明確に定義して雇用契約を結び、労働時間ではなく職務や役割で評価する雇用システムである。 欧州においてジョブ型雇用は主流であり、業務の効率化や生産性の向上などが見込まれるという。グローバル化の影響やIT技術の