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映画HiGH&LOW THE WORSTと轟洋介を頭に受けて気づいたら2ヶ月経ってた

 もともとHiGH&LOWも轟洋介も好きだったけど映画HiGH&LOW THE WORSTで本格的に轟洋介に気が狂ったオタクによるザワ(ドラマ&映画)の感想文。
 ツイッターで呟いてた感想やレポに沼の中でおねんねしながら見てる強めの幻覚を重ねがけして羅列したとりとめのない文章です。NOT考察。あと備忘録も兼ねてる。
 やたら語尾に好きとか可愛いとかつくけど息継ぎの音なのでご容赦ください。

 既にお察しの方もいらっしゃると思いますが  長  い  です。


 ドラマ・映画本編のネタバレを大量に含みます。

※本文中の写真は全て「Road to HiGH&LOW THE WORST in YOMIURILAND」にて撮影したものです。撮影に使用した衣装や小物が展示されてたり、キャラと一緒に写真撮影ができるARフォトブースがあったりとなかなか楽しいので興味のある方はぜひ。よみうりランドにて2020年1月5日まで開催されています。
■公式サイト
https://high-low.jp/sp/event/yomiuri/


【ドラマ】HiGH&LOW THE WORST EPISODE.0

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■公式サイト
https://high-low.jp/sp/drama/episodeo/
■配信サイト
【Hulu】https://www.hulu.jp/watch/100039129
【dTV】https://video.dmkt-sp.jp/ti/10024665

 映画の前日譚としてこのドラマやってくれて本当に良かった。
 見てなくても映画を楽しむことは出来るんですが、見ていたほうが登場人物への理解が深まるというか、解像度が上がるというか、愛おしさが増す。
 逆に映画を見てからドラマを見ても同じように更に愛おしさが増すと思うので、映画しか見てない方にはぜひドラマを見ていただきたい。


 ドラマ放送当時の感想をオブラートに包まずに言うと「外部の役者達が作り上げた鬼邪高がLDHのものになってしまうんだなぁ」でした。まあ自社の若い子売りたいだろうし今回他チームいない分LDHファンも引っ張ってこなきゃいけないから仕方ないよね、と思っていた。
 村山さんや定時メンバーや轟の新たな一面や、新登場のキャラクター達を見て楽しみながら、それでもちょっと寂しかった。あと古屋役の鈴木貴之くんがヨーロッパ拠点に俳優活動始めてて、定時トリオ揃ってるところを見られるのがこのドラマと次の映画が最後かもしれないと思うと寂しくて寂しくて堪らなかった。

 でも映画を見終わった後に改めてドラマを見たら、全然印象が違った。

 映画を見て、楓士雄が周囲の人間を明るく照らす眩しくて温かい太陽みたいな存在であることを理解した途端、楓士雄のいない鬼邪高で過ごすことになった司や中越の喪失感や落胆、寄る辺なさや物寂しさのようなものが腑に落ちた。そうしたら司たちに一気に感情移入できるようになって、ドラマが楽しくなった。
 村山さんが轟に向けて根気強くかけ続けた言葉と期待が映画で見事に結実したのを見て、ドラマの中での二人のやりとり全てが「全日のアタマ・轟洋介」を作り上げるのに必要な布石だったんだなって感慨深い気持ちになった。
 ドラマを改めて見返したら、放送当時はなんとなくさらっと流してしまっていたシーンひとつひとつが愛おしく思えた。
 そして同時に映画で紡がれる物語、登場人物たちの成長が、更に愛おしくなった。

 「HiGH&LOW THE WORST EPISODE.0」というドラマを世に出してくれてありがとう。このドラマが無ければおそらく私は映画「HiGH&LOW THE WORST」を見てもここまで夢中にはならなかった。本当にありがとうございます。



 さてドラマ本体に感謝の意を捧げたところで、ここからはドラマの登場人物について個別で語ろうと思います。


 司を初めて見た時に顔が綺麗すぎてびっくりしたんですよね。漫画やアニメでもここまで整った造形のキャラクターはなかなかいない。可愛い子には顰めっ面をさせよ。コブラの系譜だと思った。
 楓士雄という太陽を失って日照量不足による冬季うつに陥ってた司が久しぶりに楓士雄を浴びたら元気になりました。~𝑯𝒂𝒑𝒑𝒚 𝑬𝒏𝒅~
 入学直後に楓士雄が転校してしまい、以降鬼邪高ではずーっと眠れる獅子状態で過ごしてたと思われる彼の下に「司さんがその気なら俺たち神輿担ぎますよ!」って人間が複数人集まってるの凄いことだと思います。ジャム男みたいに中学時代からの流れで下についてる子もいるんでしょうが、あの無気力状態を見てもなお推そうって思えるくらい素の性格が「マジカッケェ!!」男なんだろうなと思う。映画だけだと司のそういうところ分からなかったと思うのでドラマで司のこと描いてもらえて本当によかったです。
 余談。本人の顔が綺麗すぎるのと周りの信者の男どもが厄介すぎて女子人気は高いのに彼女は出来なさそうなタイプ(本人はモテないと誤解してるやつ)だなと思った。



 ジャム男。ジャム男な。
 正直ドラマのジャム男には、いくらイジメから救ってくれた相手だとしてもなぜあそこまで司に対して狂信的なのか……って若干引いてたんですが、映画見て自分の中でなんとなく整理がつきました(ここでいう狂信は『楓士雄と離れる前の司』に対しての狂信であって眠れる獅子になっちゃった司の狂信者ではないので、ジャム男は冬季うつ状態の司の言葉には盲従しないし、司が戻ってくるかどうかも分からないのに勝手に一派の人間に神輿担いでほしいとか言ったりするし、殉教覚悟で泰清一派に絶対勝てない喧嘩売ったりする。いい話風になってるけど君が信仰捧げてる相手まだ17歳の少年だからな。重すぎるぞ)(それを言うと司が同い年の男に抱いてる信仰心も重すぎるんですけど)
 絶望団地攻城戦でゴミ箱被った状態でボコボコにされてたジャム男が司に助けられた瞬間テンション爆上げで目かっ開いて笑いをもらすんですよ。あれ見て「あ────……」ってなったんですよね。緊張と恐怖からの解放(安心感)で興奮物質と幸福物質ドバドバ出てそう。本人もドラマで似たようなこと自己申告してましたが、楓士雄と司にくっついてくと自力じゃ絶対辿り着けない場所に行けてそこからの景色が見えてあの昂揚を味わえるんだから、そりゃ……ね……。一般人寄りかと思ってたけどジャム男もSWORDの人間なんだなとアレ見るたびに思う。

 信田たちに名前聞かれた時に本名じゃなくて「ジャム男」と答えてる(親につけてもらった名前じゃなくて司が呼んでるあだ名を選んだ)時点でヤバさ滲み出てたんだけど気づくのが遅れた。不覚。

【10/30応援上映スペシャルイベント】
 三人の関係性が大事だから〜って映画撮影前に楓士雄・司・ジャム男でワークショップやったって聞いて震えた。今時撮影前に1ヶ月時間とってワークショップやるとこなんて他にある……!?

 色々言いましたが、自分の好きな「場所」にいるために命張れるジャム男はスゲェヤツだと思います。
 ジャム男はあの年にして自分の中の「譲れないもの」がちゃんとわかってて、それを守るためならどんな痛みだって耐えられる強い男です。あんな傷だらけで、痛い思いして、それでも嬉しいことを嬉しいって笑顔で言えるジャム男は強い男だ。そしてこれからもっと強くなってくんだろうな、と思います。頑張れジャム男。

 全然関係ないけど、轟が「ジャム男(本名を知らないのでそう呼ぶしかない)」って呼ぶとこ見たいです。意外とちゃんと会話が成立するんじゃないかな、この二人。


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 轟洋介が年下の男と会話してるところを見たいので、ジャム男か中越か中岡とお喋りさせてください。あの男、同い年か年上としか喋ったことがない(※中学時代の自分の幻覚は除く)。轟洋介を現実の年下の男と会話させて。
 というか現実問題として来年以降の全日仕切るの中越と中岡なのでこことは絶対コミュニケーションとってほしいです。

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 楓士雄がいると思って鬼邪高に入学してきたのに肝心の楓士雄いないわ司は冬季うつで打っても響かないわでテンションだだ下がりの中越。それでも一、二年ちゃんと仕切ってて偉かった。楓士雄のいない五中で一年過ごした分、日照量不足に耐性があったのかな。
 ドラマで楓士雄の名前まで出して司煽ったのにスルーされたの見た時「うわ……かわいそう……」ってなっちゃったんですよね。中越が鬼邪高でテッペン取りたいだけの男なら司には眠れる獅子のままでいてもらったほうが楽なんですよ。ライバルは少ないほうがいい。なのにあそこで司煽ったってことは、中越って司に全日のアタマ争いに参加してほしいんじゃん!? 鬼邪高のアタマ取るにしたって気力体力充実した「状態のイイ」司倒してからじゃないと思ってるんじゃん!? 楓士雄がいないと云々言ってるけど、司個人に対してのリスペクトもあるからこその発言だよねあれ!! なのに暖簾に腕押し! 完全にスルー!!
 ……か、かわいそう……いろんな意味でかわいそう……腑抜けた先輩に喝入れたかったのに面と向かって悪口を言ったという結果だけが残ったんでしょ……かわいそう……。
 ベッドに寝転がって「俺なんのために鬼邪高来たんだろう」とか考えて入眠が普段より1時間ぐらい遅れた夜とかなかった? 大丈夫? 全然関係ないけど中越は規則正しい生活をしてるイメージがあります。
 清史へのハニトラとか泰清一派の下っ端への襲撃を行った自チームの子たちをちゃんとシメたり、司に屋上の件忠告したり、ドラマ見てる限りでは中越が一番アタマの器があるなと感じた。「中越を慕って鬼邪高に入ってくる後輩(中岡)」の登場に驚きよりも納得を覚えるぐらいにはリーダーの資質を感じました。



 泰志清史一見狂犬っぽい清史より可愛い顔した泰志のが断然ヤバいのがとても良かった。
 泰志が屋上から信田(司一派の子)蹴り落とした時の清史のリアクション見て、ああこの子不良はやれるけどヤクザにはなれないタイプだなと思った。人間が生コン飲まされたらどうなっちゃうか知らなければその場のノリと勢いで飲ませちゃうけど、知ってたら飲ませられないタイプ。「取り返しのつかない」ラインを知れば知るほどやれないことが増えていくタイプ。
 逆に泰志はそのライン見極めるためにガンガン危ないとこ攻めていけるタイプだと思いましたね。清史だったら「これ以上やったら相手が死んじまうかもしれない」って身を竦ませるライン上で、このまま進んだらヤバイけどこっちならもうちょいイケんじゃねって笑いながら方向転換できるタイプ。観察力があって機転がきいて口が回って単騎でも戦えるうえに集団も統率できる。わりと即戦力だな〜〜〜〜〜達磨とも相性いいんじゃないかな〜〜〜〜〜〜って思ってた。

 可愛い女の子からアプローチ受けてデレデレしてる清史可愛かったですね。「まっすぐ歩けねえな」ってなんだよ。可愛すぎるだろ。
 清史、中学時代の写真からだいぶ面変わりしてる女の子について「大人びた」って配慮した表現してたりするし、整形したって申告も笑顔で流してるし、鬼邪高の全日生の中で一番紳士かもしれないなと思った。
私の中で鬼邪高一の紳士は古屋です古屋の女の扱い方とか知らんけど。尊龍や広斗と同じで一見ぶっきらぼうだけど要所を押さえるの上手いタイプの気配がする。古屋も「壁だと思え」を言えるタイプだと思う

 あと清史が腹刺された後の駅前のシーンで清史のお腹を指先でくるくる撫でながら「腹に穴あけといて勝手に始めんなよ」って言う泰志好き。あそこすごく好き。


 轟洋介と定時のお兄ちゃんたちの距離感。
 全日ステークスで轟の倍率が1倍→0.5倍になってんのほんと……なに……? 轟に票が集中するまでは分かるんですが、賭けるだけ損な倍率になってもまだ賭けてる奴らいるんだ……? そんなに定時の皆は全日のアタマは轟洋介しかいないと思ってるってこと? なに? 確かにダントツで強いけど! オタクは推しが推されてると嬉しい生き物なので素直に喜びます!! ありがとう!!!!

 5話で轟が定時の溜まり場にやってきた時に、すれ違いざまに定時の兄ちゃん達が次々に轟に声かけてって、関ちゃんに至っては笑顔で結構強めに両腕バンバン叩いて、中茎が肩に手を置いて、それを轟が振り払うことなく流してるところ。
 これさ──────!! こんな風に定時のお兄ちゃん達に構われるの初めてじゃないでしょ轟!? 触ってきた人のほうに視線はやるけど他はスルーって、どう考えても慣れてる人間の対応でしょ!? 仲良くなったね!! 嬉しい!!!!!
 すれ違いざまに胸筋撫でて「状態イイねぇ……」っていう中園だけはセクハラで訴えていいと思う。あれ見た時思わず「陳内将……」って中の人の名前呼んでしまった。あれは訴えていい(2回目)


 これどこに入れたらいいか迷ったんでここに捻じ込んだんですけど、全日ステークスで中林にころころ転がされる定時可愛いな……。最終的に中園と中茎も中林の手のひらでころころされてんの本当に可愛いですね。

 プラスチックの食券食べちゃう関ちゃんどう考えてもアドリブだと思うんだけどアドリブじゃなかったらどうしよう……(その場合の脚本家のおじさんたちの中での関ちゃんの扱いについて思いを馳せる)


 ありがとう辻、芝マン。
 なんで轟とつるんでるんだって訊かれて、改めてその理由を考えた時に「一回負けてるから。轟が全日で一番強いから。──それだけじゃないよな」って二人があっさり答えを出してくれたのが嬉しかった。
 八木工に一人で乗り込んでいった轟を追いかけてくれてありがとう。あのタイミングで轟が一人で乗り込むの気づくぐらい轟のことちゃんと見て、理解してくれていてありがとう。轟に「振り返る」ということを教えてくれてありがとう。振り返った時に、そこにいてくれてありがとう。轟洋介を独りにしないでいてくれてありがとう。

 無印ドラマやザムでも描かれなかった轟一派の日常が描かれていて嬉しかったです。君たち放送室にいるんだね。いつからそこ根城にしてるの? 辻と芝マンがアタマ張ってた頃から? それとも轟とつるむようになってから? 轟が読書してる脇でうるさくないようにスピーカーじゃなくてヘッドホンで音楽聴いてる辻と芝マンむちゃくちゃいい子。可愛い。轟洋介、辻と芝マンに甘やかされまくってんな……。
 アタマだろ、の辻芝と轟のやりとりが、シーズン2の7話の定時メンバーと村山のやりとりを彷彿とさせてニヤっとしますね。


 ここから少し、ドラマの感想ではなく辻芝にとって轟がどういう存在かという私見を話します。

 轟洋介に最も影響を与えたのが村山さんなら、轟洋介から最も影響を受けたのは辻と芝マンだと思う。
 定時が全日のこと全く眼中になかった時代を知ってるのは辻と芝マンの学年までなんですよね。編入組の泰清も、下級生の中越と中岡も知らない。司も当時鬼邪高に在籍してはいたけれど、早々に屋上で隠居決め込んだ司と全日のアタマを張ってた辻と芝マンとでは「眼中にない」を思い知らされる頻度も度合も段違いだったと思う。辻芝は、物の数に入らない、そういう扱いを実際に何度か受けたことがあるんだと思う。
 鬼邪高の全日と定時には越えられない壁がある。いつしか辻と芝マンが抱いていたそんな思い込み──言い換えれば諦念を、轟は転入して早々に辻芝が感じていた定時との間にある壁と共にぶち壊した。そう、轟は一人で壁を越えてったんじゃなくて、壁をぶち壊して、辻と芝マンも一緒に壁の向こう側に連れていってくれたんですよ。轟洋介は辻と芝マンの世界に凄まじい変革をもたらした。

 辻芝二人揃ってても彼我の差に竦み挑むことすら諦めてしまうようなラインを前に、轟洋介は歩みを止めない。自分たちと同い年の男が、途方もなく困難なミッションを修練と研鑽でクリアしてく姿を──例え失敗してもめげずにリトライしてく姿を見せてくれる。その姿はどんな言葉よりも雄弁に辻と芝マンを鼓舞したと思う。無謀に思えるようなことにも挑戦する勇気をくれたんだと思う。
 その最たる例がザムのコンテナ街の戦い。あれ、轟がいなかったら辻芝の参戦は絶対なかったですよね(ドラマの関ちゃん曰く村山を追いかけようって言い出したのは轟で、轟がいなかったら辻芝どころか定時のお兄ちゃんたちすら参戦してなかった可能性があるらしいし……とんでもない男だ轟洋介……)

 自分の世界を広げてくれた、自分だけじゃ辿り着けない場所からの景色を見せてくれた、そういう意味ではジャム男にとっての司とわりと似てる。でも双方の関係性は全く違う。ジャム男は司を崇めて神にしてしまったけど(神とは信仰の対象であり同時に「神頼み」──身勝手な願いや理想を押しつける対象でもある。司が「一派なんてねえよ」って言った時に「じゃあ俺どうすんスか」って返したジャム男は、信仰する神からの加護と慈悲を当然の恩恵と考える傲慢な信者そのものだった。司も当初は面白がってたけど、どんどん疲れていってましたよね……結果爆発した)辻と芝マンはそうはならなかった。
 それは轟洋介が神ではなく人間──同い年のまだまだ未熟な少年であることを二人がきちんと理解していたからだと私は思う。
 転入早々自分たちのことあっさり倒して全日のトップに立って、それに飽き足らずSWORDのテッペン取るって嘯いて、村山にタイマン挑んで善戦したけど結局負けて。
 倒れた轟に肩貸して歩き始めたあの時、辻と芝マンはSWORDの常識も鬼邪高の理も知らないこの宇宙人みたいな転入生が自分と同い年の男の子だってことに気づいたんじゃないかなあ。辻芝に言われるまで定時の存在すら知らなかった件も含め、轟洋介は全知全能の神でないという実感を得て、じゃあ人としていろいろ欠けた部分のあるこの男を自分たちが支えていってやらないとってなったんだと思う。
 「自分たちが成り上がる」ことを夢見て鬼邪高にやってきて、一年生にして全日のアタマ張ってたような子たちに「こいつ支えてやりてぇな」って思わせた轟洋介って転入生、ほんと何なんだろうな……。

 あと辻芝と轟の関係で面白いのが、轟が「全日とかどうでもいい……定時……村山ァ……」ってなってても辻芝が全く気分害した様子がないところ。
 自分たち引きずり下ろしてトップに立ってる人間がそのポジションを「どうでもいい」って言ってたら普通ちょっとは腹立つもんだと思うんですが、まあ轟にとってはそんなもんだよね、みたいな感じで流してるのほんと面白い。それは二人がかつて「全日のアタマ」を経験し、はたから見るほどいいもんじゃないのを知ってるからなんでしょうけど、轟がタイマンもせずに泰清にアタマのポジションあげちゃってもスルーしてんのは本当に凄いな!? 轟のやることなすこと許容しすぎじゃない!? と思った。
 この二人って本当に「負けたから」「強いから」轟についてるわけじゃないんだな〜〜。轟洋介という生き物と生き方が好きでついてってるんだな〜〜ってあのシーン見て思った。

 ………………長い!!
 轟一派語りはまだまだ続けられるけど既に「少し」を大幅にオーバーしてるからとりあえずここで終わり!!


【10/30応援上映スペシャルイベント】
 前田公輝くんが「放送時ではカットされてるけど、実は八木工のシーンはセリフがあった」と明かしてくれて何それむちゃくちゃ聞きたいと思ったんだけど、制作・編集サイドの仕事に対してのリスペクトを表明したうえで「世に出たものが完成品だと思うのでセリフの内容については言いません」というようなことも仰っていて、この人俳優として最高だな……と思った(この日の記憶がだいぶ飛んでるのでニュアンス違うかもしれない)


 そして 村山さん と 轟洋介。

村山「今のお前つまんねえんだもん」
村山「轟ちゃん。ちゃんと、周り、見ようよ」

 村山さんが言葉を尽くしている……と震えたところ。
 これは村山さんにとって轟がつまらない存在だっていう意味じゃなくて、「轟がいつまで経ってもかつて人生がつまらないと思ってた頃の村山と同じまま」である、つまりは

村山「今のお前(のままじゃお前が人生)つまんねえ(ままな)んだもん。」
村山「(あの頃の俺がそうだったように気づいてないだけでお前の周りにも人生楽しくしてくれるものがきっとたくさんあるから)ちゃんと周り見ようよ」

なんだろうなと私は解釈しました。

 言葉が足りてねえ……!!!!!!!!!!!!!

 いやほんと全然言葉足りてないんだけど。村山さんなりに懸命に言葉を尽くしてるのは分かる。でも足りてない。村山さんは轟がかつての自分じゃないことをもうちょっと理解したうえでお話をして。その子未成年で村山さんに比べて圧倒的に人生経験が足りないんですよ。村山さんが20歳過ぎてからコブラに出会って学んだものを16、7歳の少年(轟洋介は少年です)に期待するのは酷ですよ!? 分かってる!? 拳の強さだけじゃ人生経験はどうにもならないんですよ!?
 だからこそ「鬼邪高らしくこっち(拳とハート)」で周囲とコミュニケーションとって経験積めって言ってるのかもしれないけど、全日は定時みたいに荒行ないから喧嘩したら轟がほぼノーダメワンパンワンキックで周り沈めちゃって終了なんですよ!? 全日生にとって喧嘩してる時の轟は天災みたいなものでコミュニケーションとれないの! そして会話したとしても全日生は轟のなぜなにに我慢して付き合えないの! 言葉より拳で会話することに特化した生き物だから!! そして全日生からわざわざ轟に話しかける時は直訴しにいく時だから、全日生は己の主張を訴えるので精一杯なんです……轟と会話を重ねる余裕がない……(例:八木工のアレ)。楓士雄みたいに祖父となぜなにどうしての会話の経験積んで、轟が理解できる言葉で筋道立てて説明できるぐらい会話スキル磨いてる(そもそも轟と積極的に会話しようとする)子がいなかったんですよね全日には……。辻と芝はいるけど、あの子たちもほんとに必要最低限の言葉とアイコンタクトで通じ合って「だろ」「だな」で終わるタイプじゃないですか。そもそもあの二人は今の轟についていくって決めてるから轟に変化をもたらすきっかけにはなり得ないんだよな。そんなわけで轟には「村山さんにとってのコブラもチハルも轟」もまだいないんだよ……そして轟にとっての村山さんは村山さんにとってのコブラとイコールじゃないんだよ……更に言えば轟はかつての村山さんと似てるかもしれないけど村山さんじゃないから村山さんにはなれないんだよ分かって……!!
 最終的に村山さんがコブラだけじゃなくチハルとのコミュニケーションや轟との出逢いを経て得た何かを、轟は村山さんと楓士雄を通して学んでくれたっぽいので結果オーライなんですけど、これ楓士雄が帰ってきてなかったら詰んでたんじゃないかな……。


 というのが轟のモンペ視点の感想。
 ここからは村山さんサイドに立っての感想です。


 さっきは「言葉が足りない」の言いましたが、村山さんは村山さんなりに言葉も尽くしてるし手も尽くしてるんですよ。
 村山さんは仲間と過ごす時間や共に見る風景の美しさを轟に「教えてあげたい」んじゃなくて「気づいてほしい」んですよね。「気づけない轟」から「気づける轟」に変わってほしい。
 だからず────っと根気強くアドバイスしてる。轟がず────っと解けずにいる問題を解くためのヒントを提示し続けてる。轟が間違った答えを選んで自己完結しそうになるたびに、違うよそれじゃダメなんだよって指摘し続けてる。
 轟にしてみたら優しくないやり方だと思う。「つまんない」「違う」「そういうとこだよお前の悪いとこ」そんな切り捨てるような言葉でタイマン拒まれて自分の考え方否定されて、そんなことして何の得があるのかゴール地点がどこなのかすら判然としないまま、ああしろこうしろって行動に口出しされる。すごくすごく、優しくない。
 村山さんは自分が轟に勝手な期待かけてるのも教え方が不親切なのも分かってるから、 焦らず怒らず、轟が村山さんの言葉を一生懸命咀嚼して考えて試行するさまを気長に、でも首を長〜くして見守ってたんだと思うんですよね。轟の中に撒いた種が凍えた地面の下で少しずつ根を広げてる手応えはあったから、いつ芽が出るんだろ〜って待ってた。放っておくと雪がうずたかく積み上がって誰も立ち入れなくなっちゃう轟洋介って土地を適度に雪かきしながら、まだかな〜〜まだかな〜〜〜〜って待ってた。

 ──そしたらいつのまにか年度が切り替わって新入生が入ってくる季節になってた。轟が三年生になってた。村山さんの卒業の目処が立つ前に轟の卒業へのカウントダウンが始まっちゃった。

 そりゃ村山さんも焦りますよ。

 ヤベーじゃん時間ねーじゃん俺わりとヒントも猶予も与えてたのに何してんの轟ちゃんそしてなに悠長にしてたの俺あと1年しかない。

 で、あのお説教。

 定時と九龍との抗争見て萎縮しちゃった全日の生徒達を鼓舞するために村山さんは頑張りましたよ。ほんと頑張った。いい放送だった。
 何のために鬼邪高に来たのか思い出せ、卑怯なことをせずに真正面からぶつかって、この鬼邪高でしか得られない『何か』を見つけてみせろ。
 あれ聞いて俯いていた全日生達が顔を上げたんですよ。
 そんな子達に村山さんは言うわけですよ。

村山「今後一切、SWORDの揉め事には全日は巻き込みません!」

 もしまたSWORDが争乱に巻き込まれることがあっても全日に累が及ばないようにする、だからもう怖がらなくていいって。全日生が心置きなく鬼邪高に来た目的を、拳ひとつで成り上がってテッペン取るっていう夢を追っかけられる環境用意してあげるよって。

 すごいお膳立てじゃないですかこれ!?
 すごいな村山良樹!! そこまでする!?

 村山さん自身はこのまま惰性であと2〜3年は鬼邪高のアタマ続けても支障なかったと思うんですよ(定時メンバー、特に関ちゃんは続投を望んでた)
 でも轟が鬼邪高生でいられる時間はあと1年しかない。
 その1年で轟に『何か』を掴んでもらうために、村山さんは村山さんが思いつく限りのお膳立てをしたんですよ。
 轟が格下だって言って全日生を眼中に置かないから、全日生同士でぶつかりあって切磋琢磨して、その中で磨き抜かれたやつに轟の視界に飛び込んでいってもらおうって魂胆で、轟含めた全日生全員を焚きつけた。
 轟が全日と定時合わせて鬼邪高だって言いながら定時のほうばかり見てるから、全日と定時の間に一線を引いた。定時(大人)の世界にはもう首突っ込ませないぞ、全日生である轟は全日生のフィールドでやるべきことに専念しなさいって釘を刺した。

 ほんと轟洋介を育てるためにどれだけ言葉と手を尽くすんだ村山良樹。
 私は何を見せられているんだ。よくドラマ放送当時正気でこれを見てたな。

 村山さんに対して抱いていたぼんやりとした気持ちを文章化したら狂おしい気持ちになってきてしまった。
 ジャム男が司に夢見てんのも「重っ」って思っていたんですけど、村山さんもなんかこう……重い……巨大感情っていうより……なんかこう…………「そこまでする……?」みたいな気持ちが強い。


 この話続けてもろくろ回す姿勢で呻き声しか発せないのでちょっと話を変えます。



 村山さんにはあえて言葉にしていない想いがたくさんあると言う話。
 そもそも村山さんが轟とかつての自分を同一視し、彼と対峙することで一段階成長できたこと、それを村山さんを大切な思い出として覚えてること(校内放送の時に流れる村山 vs 轟の回想、あれ轟じゃなくて村山さんの回想だと思ってる)村山さんしか知らないんですよね。村山さんが轟洋介という『後輩』にどれだけ期待をかけ彼の未来の幸福を真摯に祈っているか、古屋たちは察してはいるっぽいけど、その気持ちの出発点を知る人はきっといない。言葉にしてない想いが多すぎるんだよなこの人。
 まあそういうのは村山さんに限らないんですけど。HiGH&LOWはこんなふうにあえてセリフや映像で明示せず「想像しなさい」って観客に委ねてくれるところが多い。無責任に投げっぱなしにするんじゃなくて、ちゃんと本編を見て聞いて考えれば辿り着けるようヒントを散りばめてくれてる。そういうところが好きです。

 言葉にしてないといえば村山さん、行動起こす前に定時の人間にあんま相談しないよね。ザムでコンテナ街向かう時然り、退学届然り。世間話してる最中にふらっと溜まり場出ていって放送室行って校内放送して中庭集合からの「今後一切SWORDの揉め事に全日は巻き込まない」宣言。
 全日の生徒だけではなく定時の生徒にも寝耳に水だったんじゃないかな。定時の人たちはすぐに村山さんの意を汲んで、いいんじゃねーので流してそうですけど。

 そしてこの村山さんの宣言で全日と定時が分断されたっていうナレーション入った件なんですが……。
 もともと定時と常日頃から関わり持ってた全日の生徒って轟一派だけじゃん……。もっと言うなら全日生でSWORDの揉め事に自ら参戦したことあるのは轟一派だけですよ(ザムのコンテナ街の乱闘)。だから村山さんも「分かった? 轟ちゃん」って轟にだけ言葉をかけてる。

 これ、轟はすごく悔しかったろうな……。

 ザムで定時の生徒達焚きつけて一緒にダンプ乗って村山追っかけて共闘して、轟はもう知ってるんですよ。自分より強い男や彼を慕って結集した男たちと肩を並べて、自分以外のものを守るために戦い、強敵を退け、共に勝利を祝い、笑いながら拳をぶつけあう。一人で不良を狩ってた時は味わえなかったその甘美な昂揚を、轟洋介はもう知っている。定時の生徒たちと一緒にいればまたそれを味わえる可能性があることを轟洋介は知っている。
 なのにそれを他ならぬ村山に禁じられた。
 
 正直轟はSWORDの揉め事とかどうでもいいと思うんですよね。SWORD地区出身じゃないし、他のチームの人間との交流もない。SWORDに思い入れを持つ素地がない。あるとしたら鬼邪高に対してだけ。
 だからきっと轟はただただ「村山さんの行く場所に自分がついていけない(村山さんがそれを許さない)」のが悔しいんだろうなと思った。自分より戦力の劣る定時の生徒たちが同行を許されているのに、轟はそれを許されない。これ以上強くなっても、それだけじゃ許されない。今まで強くなることで目の前の難事を退けてきた轟洋介は、それ以外に己の立場を変えていく方法をまだ知らないのに。

 いや……あの……しんどい……勘弁してほしい……村山さんが轟のために頑張ってるの分かっててもしんどい……轟洋介泣かないで……いやいっそ泣いてくれ………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………ここで泣ける子ならここまで拗れてないんだよなぁ……(そこが好き)

 全日と定時で分かれているとはいえ、鬼邪高生という同じカテゴリにいると思ってた相手から、いや俺たちは大人と子どもで全く違うフィールドで生きてるんだよって努力や研鑽じゃどうにもならないとこ(年齢)で線引きされて、そこ越えてくんなって釘刺されんの……どういう気持ちだったんですか轟洋介くん……私は君のあの顔を伏せてから村山を睨みつけた君の表情を『村山の配慮を理解してしまったけど納得は出来なくて悔しくてかなしくて苦しくてたまらない子どもの遣る瀬ない気持ちの発露』として受け取りましたが、本当のところはどうなのか全然分かんないんですよね……轟洋介、難しい。


 しかしこれ、ブチギレて本格的に反抗期に突入した轟が翌週あたりに「今日から定時に転入してきました轟洋介で〜すよろしくお願いしますねセンパァイ」してこなくて本当に良かったですね村山さん。金を積めばどうとでもなる鬼邪高、全日から定時への転入も多分即日対応可能だよ。
 さすがの村山さんもあのタイミングで轟が定時転入してきたら自分の言ったことで可愛い後輩の人生狂わせちゃったかもしんないって頭抱えたと思う。人生云々については今更感ありますけど(狂わせたかどうかは知らんけど村山さんは既に轟の人生左右するレベルの影響与えてるでしょ)
 でもたぶん一番胃を痛めるのは古屋。関ちゃんはその二人を見ておろおろして轟にお前何してんだよーってプンプンするキュートなマスコット(身長178cm)です。癒し。なんだかんだでこの二人も轟が定時に来ちゃったら轟が独り立ちするまで卒業出来なさそうだな……。


 閑話休題。


 轟と村山さんの話もきりがないので楓士雄の話をします。
 ドラマの楓士雄って、同級生と過ごしてる姿がほぼ描かれていないんですよね。自転車で走ってて原付の子に追い抜かれるとことか、司との回想シーンとか、司とのタイマンのくだりとかしかない。司や中越、泰志たちが楓士雄について言及するけど、彼らの言葉からじゃいまいち具体的な『同世代の中での楓士雄』像が見えてこない。楓士雄と祖父の会話で高校でもうちょいでテッペン取れそうみたいな話が出てくるけど、それを聞いても高校内での楓士雄の様子が明確には想像出来ない。だって「今日のミッション完了したから」で家に帰ってきちゃうんですよこの子。今通ってる高校の同級生にちゃんと「ダチ」いる……? って不安になったわ。
 祖父と話をする楓士雄は、どこまでも『孫』だった。明るくて人懐っこくて喧嘩に勝った相手とも負けた相手とも仲良くなって友達100人いそうなタイプだなとは思ったけど、司と中越からあれほど執着されるほどの求心力を彼から感じるかっていうと答えは否だった。泉谷しげるとサシで演技して気後れした様子が全くない川村壱馬くんすごいな……度胸ある……ぐらいの感想しかなかった。役者としての川村壱馬に感心こそすれど、高校生・花岡楓士雄の魅力は私には分からなかった。この時はまだ。




【映画】HiGH&LOW THE WORST

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 ■公式サイト
https://high-low.jp/sp/movies/theworst/

 ドラマ放送当時の私のザワへの熱量については、序盤で書いた通りです。ドラマはそれなりに楽しんでたけど映画への期待値もそこまで高くなかった。
 9月の試写会で映画を見たフォロワーさん達はネタバレに配慮して具体的な感想はあまり呟いてなかったし、上映後のライブに頭を殴られて映画の記憶を失ってたフォロワーもいたので、タイムラインからなんとなく「面白かったらしい」という雰囲気しか読み取れてなかった私は、村山さんと楓士雄と佐智雄の三人が並んでるポスター見た時に轟の扱いに内心不安を覚えてすらいた。

 流れが変わったのは映画公開日。2019年10月4日。

 その日私は地方での舞台観劇のため飛行機で移動していた。飛行機が着陸したのが確か14時過ぎ。ツイ廃の私は到着してすぐツイッターを開いて、滝のように流れてくるザワの感想を目にした。

 え、めちゃめちゃ面白そうじゃんって思った。めちゃめちゃめちゃめちゃ面白そうなんだが!?

 5〜6日も昼夜公演観劇予定入ってたんですが、ホテルから徒歩圏内の映画館で午前中にザワが見られると知って、迷った挙句6日にザワを見た。一緒に遠征してた友達放置してほんとごめん。ザワめちゃめちゃ面白かった。あの時感想呟いたりRTしてくれたフォロワーさん達ありがとう。見て良かった。HiGH&LOW THE WORSTを上映してくれて本当にありがとうTジョイリバーウォーク北九州。おかげさまでほぼリアタイでザワの感想が追えました。


そんなわけで公開から2ヶ月経っても映画HiGH&LOW THE WORSTに気が狂ってるオタクの感想がここから始まります。


 映画本編とか字幕とか音声ガイドとか音声ガイドとか音声ガイドの話もするし応援上映の話もする。10/30の舞台挨拶付きの応援上映に行ってペンライト振る前田公輝を見て致命傷を負った話や、11/9の牙斗螺のキキララが参加した応援上映も行ったのでその件も随所に捻じ込みたい所存。よろしくお願いします。

 以下、上記文章にて太字で記載したものについての簡単な解説と雑感。

【字幕】
文字通り字幕付き上映。UDCastの字幕ガイド(スマートグラスが必要)でも見られます。スマートグラス貸し出してる映画館は上映終了しちゃったから円盤待ちかな。本編中で名前を呼ばれてないキャラの名前がこれで発覚したりする。曲が流れると歌詞のテロップが出てカラオケの本編映像のようになるため、映画見ながら何度か「このままカラオケで配信してくれ」と神(HIROさん)に祈った。
【音声ガイド】
UDCastが提供する視覚障害者の映画鑑賞サポートのための音声解説サービス。スマホアプリと有線イヤホンがあれば聞けます。アクションシーンの文章は簡潔かつ適切で、普通に見るより登場人物の動きの情報がクリアに入ってくる。そして情景描写の言い回しが絶妙。比喩表現最高。とにかく言葉選びが良い。轟推しは一回は呻いて死ぬポイントがある。推せる。というかツイッターでむちゃくちゃ推した。好きすぎてもう5ザワぐらい音声ガイド付きで見てる。おすすめ。
字幕・音声ガイドによるバリアフリー上映についてはHiGH&LOW THE WORST公式HPにも解説があります。→ https://high-low.jp/sp/theaters/theworst/
UDCast公式HPはこちら。 → https://udcast.net/
【応援上映(通常)】
上映中に観客が本編の内容にあわせて掛け声かけたりツッコミ入れたり拍手したりペンライト振ったりする観客参加型大喜利(大喜利ではない)
こちらも詳しくはHiGH&LOW THE WORST公式HPにて → https://high-low.jp/news/?p=4204
【10/30応援上映スペシャルイベント】
キャストと一緒に応援上映を見るとかいう贅沢すぎる公式イベント。10/29もやってましたがチケットが取れずそちらは不参加でした。10/30の回は中岡・清史・鳳仙四天王の他にシークレットゲストで轟一派と新太の中の人が来た。オタクは軽率に死ぬがここまで殺していいなんて言ってない(またやってください)
【11/9キキララ応援上映】
牙斗螺のキキララ(新太と一緒にレッドラム売ってた水色とピンク色の髪の二人組)の中の人たちと一緒に新宿ピカデリーの応援上映を見た時のエピソード。ツイッターで事前に参加告知があった。※公式イベントではない。
キキララ登場シーンになると目の前でやりとりを再現してくれるうえに、牙斗螺サイドの人間ならではのツッコミを入れてくるので新鮮でむちゃくちゃ面白かった。キキララの二人、普通の格好でニコニコしてるとひたすら顔が良くてビビった。良い人たちすぎた。売れて欲しい。




↓↓↓ というわけで、以下本編の感想と私的願望 ↓↓↓


■冒頭/鬼邪大寺駅/オープニング

松竹のロゴの辺りから既に電車の走行音が聞こえる
HI-AXのロゴが出る瞬間に響くブレーキ音
そして本編映像の始まりと共に流れ始めるTop Down

 むちゃくちゃ憎い演出だと思う。痺れる。好き。
 HiGH&LOWが本編に突然ストーリー仕立てのPVぶち込んでくるのはいつものことなんですけど(ザム2序盤のRUDE BOYSのパートを見てくれ)こんな引き込み方ある!? って初見めっちゃびっくりした。
 画面をほぼ白と黒と灰色(と場所が鬼邪地区であることを示す青)で構成しているのもまた良い。
 こういう色彩設計とかのこだわり見てるとPV作ってる人たちだなーと思う。ザム2の鬼邪高PVパートとかも色彩設計最高だから見てくれ。

【音声ガイド】
 松竹とHI-AXのロゴが出た瞬間に読み上げてくれるので応援上映感が凄かった。
▶︎ 音声ガイド「松竹」\ありがと〜!/
▶︎ 音声ガイド「HI-AX」\ありがと〜!/
 脳内再生余裕でした。

「鬼邪高校(おや・こうこう)」の最寄駅が「鬼邪大寺(おや・だいじ)」駅なのじわじわくる。そういうとこ好きだよHiGH&LOW。

佐智雄を先頭に地下道を歩く鳳仙学園の兵隊たち

 漫画だったら見開きバーーーーンって使って描くとこでしょここ。
 巻頭カラーの見開きここかもしれん。
 コミックスだとモノクロでしか収録されない(画集とかにもなかなか入らない)ので雑誌解体して手元に残しとかなきゃいけないやつだ……。

【音声ガイド】
▶︎ 佐智雄登場シーンの説明が「無造作な髪、クールな佇まい」
▶︎ 後ろを歩く仁川と志田は「ガタイのいい二人」
▶︎ 小田島は「カラーサングラスの男」
 ここに限らず小田島は個別で取り扱われることがちょくちょくあるんですが、そのたびに塩野くんによる小田島のキャラデザは大正解だったなという気持ちになった。

楓士雄のつま先からカメラが引いていって鬼邪高全日生たちを映すカット

 カメラワークがシンプルなほど絵力の強さに対する自信を感じる。好き。
 この時点では全くキャラ紹介されてないんだけど、立ち位置で組織のポジション表すの上手いですよねHiGH&LOW。
 楓士雄の左右に並ぶ司と轟を見た時、右大臣と左大臣の並びだなと思った。
 両翼に並ぶ泰清一派と中中一派。画面左側の斜めになった車に登る泰清一派のメンバーと、画面右側のコンテナに登った中中一派のメンバー。このバランスも好きだった。

楓士雄「行くぞテメェら!!」

 予告で散々見てたから知ってたけど熱いなここ!! 好き!!
 ドラマで楓士雄よくわかんないなって思ってたけど、映画館でここ見た瞬間好きになっちゃった。我ながらちょろい。
 でも「行くぞテメェら!!」されてブチ上がらない鬼邪高のオタクはいないんですよ習性だから仕方ない。

【10/30応援上映スペシャルイベント】
 そういえば応援上映開始前の声出し練習の時、前田公輝くんが「僕『行くぞテメェら』言ったことなくて。今日はもうこれ以上わがまま言わないので言わせてください!」って言って「行くぞテメェら!!」してくれたんですよね。
 いや全然わがままじゃないよ!? むしろありがとうだよ!! ていうかわがままだと思ってんの!? 轟ファンはそれを熱望してるんだよわがままじゃないよ需要と供給の一致だよ!!!!
 マスコミが入ってる日だったし、あれ映像で残ってるといいんですけどね。ザワの円盤が出る時に特典映像として収録してくれないかな。収録してほしいな。


 冒頭で鬼邪高と鳳仙の決闘シーンを見せて「後でこの二つの集団が派手にぶつかりますからね」って情報提示して観客に注意して見るべきキャラクター達を教えて、そこからオープニングで一派ごとのカット見せて「鬼邪高全日も一枚岩じゃなくて細かく分かれてるんだよ」って追加情報提示して、HiGH&LOWだけじゃなくクローズ要素も今回あるよって漫画絵を見せる。立木文彦のナレーションでここまでのあらすじも入れて、観客がお話に没入していくための下地をこれでもかと整える。
 ザワほんと作りが丁寧〜〜! 手厚い〜〜〜〜!! 好き!!!!


■絶望団地

絶望団地全景。
廊下の手すりに取り付けられたバラック。
ジャングルジムっぽい何かに乗り上げた廃車。
赤いDANGER DO NOT ENTERのテープでぐるぐる巻きにされた朽ちかけの門。

 治 安 が 悪 い。

 やった──────────!!!!!!(ハイローくんの治安悪描写大好き)
 無名街とは違う方向性の荒廃!! リトルアジアとも違う治安の悪さ!! ハイローくんまた美術の腕を上げましたね!! 「絶望団地」の名に恥じぬ荒れ果てっぷり!! 素晴らしい!!!!

 赤いDANGER DO NOT ENTERの養生テープなんてあるんだな。特注かな? グッズとして売ってほしかった。オタクはたぶん10メートル1巻1000円とかだったら気軽に買います。養生テープはいつかどこかで役に立つ可能性があるので自宅に2巻ぐらい備蓄しておいていい。
(追記:普通に売ってた商品みたいです。見つけたサイトでは現在は売り切れでした。
【DANGER DO NOT ENTER 赤色 表示バリケードテープ 非粘着タイプ 3インチx1000フィート :RDNE300F:遠藤商会株式会社 - 通販 - Yahoo!ショッピング】https://store.shopping.yahoo.co.jp/endo-shokai/rdne300f.html

 ここで団地を見上げてる誠司、どんな気持ちだったんだろ。
 牙斗螺のメンバーに遭遇しなくてよかったね誠司。
 牙斗螺のメンバーも誠司に遭遇しなくてよかったね(新太と一緒にいるとこ見られてたら大変なことになってたんじゃないかな牙斗螺のメンバーが)

 この時の誠司の後ろ姿と、後で楓士雄が絶望団地に到着した時の後ろ姿が同じ構図で「HiGH&LOWくんそういう対になる画面作り好きだよね! 私も好き!!」ってなる。

【11/9キキララ応援上映】
▶︎ キキララ「(絶望団地全景を指差しながら)スタッフが頑張りました〜!」
 \スタッフありがと〜!!/
 実際に何人か叫んでた。

【音声ガイド】
▶︎ 音声ガイド「WELCOME TO HELL」
 淡々とした口調で読み上げられて初回笑いそうになってしまった。
 これのちょっと前に「ゲートのアーチの文字が抜け落ちている」って解説がはいるんですが、その時に読み上げなかったからこのシーンではWELCOME TO HELL読まないんだと油断してたら時間差で来た。
 音声ガイド対応の映画は数あれど、\WELCOME TO HELL/されるのはHiGH&LOW THE WORSTぐらいだと思います。最高。


■原沢商店/鬼頭那葬祭場

【音声ガイド】
▶︎ 音声ガイド「きずなそうさいじょう」
 「鬼頭那」は「きずな」なのか「きどな」なのか悩んでたので助かりましたありがとうございます!

マドカ「サダばぁっていくつだったっけ」
誠司「75」

 こんな短いセリフで誠司はずっとサダばぁと親交続けてた(逆にマドカはお葬式に呼ばれる程度の縁はあるけど直近の付き合いは希薄)のが分かってしまう……。ザワの脚本は秀逸。髙橋先生ありがとう。

自転車で駆け抜ける楓士雄と追っかける黄巾党っぽい人たち(スクラッパーズ)

 この黄色のバンダナとかつけてる黄巾党っぽい人たち、無印ドラマの1話で山王に返り討ちにされてたり、ザム2の鬼邪高の横スクロールPVでぶっ飛ばされてたり、山王商店街でブラウン達にボコボコにされてたりした黄巾党の一味だな!?

正也「ぜってえ遅刻じゃねーか!」

 遅刻どころではない。

楓士雄を追うスクラッパーズを殲滅するオロチ兄弟

 人身(によって引き起こされた)事故。
 自転車!! 自転車ふっ飛んだ!? えっ自転車縦回転した!?
 自転車縦回転に関しては何度見ても何が起こっているのかよくわからない。いや、真也が自転車の前輪蹴ったら黄巾党と自転車が前後に吹っ飛んでったのは分かってるんですけど、自転車って蹴ったら縦回転で飛んでいくものじゃないじゃん……? 今自転車が空中で縦に一回転してたけど何したの???
 これほんとどうやって撮影したんだろう。ママチャリってだいたい10kgぐらいあるんですよ。成人男性が蹴っても飛びません。ワイヤーで吊ったの? 乗ってた二人も自転車も吹っ飛び方が綺麗すぎてワイヤーで引っ張ってる感がない。最近のワイヤーアクションナチュラル過ぎて使われてても分かんない時あるんだよな。アクション班はいったい何をどうやってあのシーンを撮ったの……。早くアクションシーンのメイキングの円盤出して。
(追記:パンフにワイヤーで引っ張ったって書いてあった笑。ワイヤーであの綺麗な縦回転作ってる方法気になるからやっぱりメイキングは欲しいです)

 あれだけ距離あけられた状態からあっという間に追いつく脚力。
 まず移動速度の速い自転車から潰しにいく咄嗟の判断力。
 人の乗った自転車に蹴りを入れて吹っ飛ばせる圧倒的なパワーと容赦のなさ。
 敵が足を止めたら、身構えてる人間は視界封じてぶっ飛ばして、あとは一方的な蹂躙劇。

 オロチ兄弟、強い。本当に強い。
 兄弟コンビのアクションというと雨宮兄弟が思い浮かびますが、オロチ兄弟のは「喧嘩が強い」って感じの強さで、雨宮兄弟と系統が違って良かったですね。オロチ兄弟はボコり慣れてる。雨宮兄弟は仕留め慣れてる。そんなニュアンスの違い。

楓士雄「悪いの俺よ!?」

 このキャラと一緒に観客にも「え!?」って思わせて場面転換するとこ上手いな〜〜〜〜。好き。


■原沢商店/回想(過去の絶望団地・幼馴染たち)

 今さっき「悪いの俺よ!?」って言った口で「ちょっと借りただけ」って言い張る花岡楓士雄とかいう男。反省して。顔が可愛ければなんでも許されると思わないで。顔が可愛いうえに仕草も可愛い! 無罪!!

 マドカちゃんに説教されてる時のオロチ兄弟可愛い。
 悪いことした自覚があるのでシュンとして木札いじる正也と、いまいちよく分かってなくて好きな子の前でカッコつけちゃう真也の対比いいなぁ。いかつい見た目で天然キャラなお兄ちゃん可愛い。
 手元の小物をいじるのって不安抱いてる時や落ち着かない時に出る仕草なので(親に怒られてる子どもが手に持ってたおもちゃいじったり、服の袖口とかボタンとか紐とかいじるのと同じ)正也の木札いじる演技良いな〜好きだな〜って思いながら見てた。こういう細かい仕草の演技プラン誰が決めてるんだろう。

幼馴染たちのためにきゅうりを出してくれるユキ
幼馴染5人が大喜びでそれぞれきゅうりを手にした後も、ざるの上にはきゅうりが1本残っている

 まさか画面奥のきゅうりでもう一人の幼馴染の存在を主張されるとは思わないじゃん!?
 3ザワ目でやっと気がつきました。

【音声ガイド】
▶︎ 音声ガイド「サダばぁの隣には人懐っこい笑顔の男子」
 大きくなった幼馴染ズがサダばぁを囲む写真が映った時の描写。
 アーーーーーーーーーッてなった。人懐っこい……人懐っこいって表現されるような笑顔で笑ってたんですよ2年前ぐらいの新太は。それが本編では……。

 ところでこの写真の新太ブレザー着てるんだけど、鬼邪高通ってた設定どうなってるんだろう(カードに書いてあったやつ)。マドカが清邦の制服着てるから新太も高校生のはずなんだけどな。

【11/9キキララ応援上映】
▶︎ 写真の新太を指差して
▶︎ キキララ「俺らの先輩!」
 新太ってキキララの先輩なの!?
 「新太さん」って呼んでるのは新太が幹部だからなんだと思ってたんですが、先輩後輩の関係なの!?
 それって牙斗螺での? それとも鬼邪高時代からつきあいあるの? き、気になる……。

回想シーン
救急車のカット
顔を俯かせてブランコに一人でぽつんと座る少年

【音声ガイド】
▶︎ 音声ガイド「しょんぼりする幼い誠司」
 って解説が入るんですよ、ここ。これ、団地時代に誠司の身内が救急車で運ばれたことがあるってことなのかなぁ。親御さんのどちらか……? 

水たまりで足掻く蜘蛛を見ている新太
誠司が「いこ」と声をかけ、手を差し伸べる

 高いところに登ったり、相手をからかったり、その仕返しに蹴ったり、元気よく遊ぶやんちゃな幼馴染たちを離れた場所から見つめる誠司と、更に離れた場所に座り込んで水たまりで足掻く蜘蛛を見つめる新太。
 この幼い時分の行動と距離感で、現在の幼馴染ズそれぞれの性質と境遇的なものまで表してるの見事としか言いようがない。これぞ演出の妙。
 ここ、新太がしゃがみこんで水溜り見てるので彼の孤独感が印象に残りがちですが、誠司も他の幼馴染たちとの距離がだいぶ遠いんだよなあ。ほんといい演出だよ……。

 ここの「行こ」「うん」が好きなんですよね。内に籠もりがちな新太と、そんな新太を気にかけて手を差し伸べてきた誠司の関係性が見える。
 これがあるから、後のシーンで誠司が新太に直接連絡を取る(電話をかける)役割を申し出たり、新太のスマホに誠司の番号が登録されてたり、誠司が新太にメール送ってたりしても不自然にならないんですよね。夜中の墓場で待ち伏せはちょっと分かんないですけど……。
 いやちゃんと分かってるんだよ……誠司は新太が夜中に墓参りに来るのを予測出来るぐらい新太とつきあいが深いんだよ、そこまでするほど誠司は新太を気にかけてるんだよっていう表現だよね……。でも本当に来るか(来るとしても今日来るのか)分からない幼馴染を夜の墓場で待ち伏せする──そこまでして新太にコンタクトを取ろうとする誠司の「木札の契りを交わした『兄弟』」への執着をストレートに受け止めるのちょっと難しいんですよ。私には荷が重い。愛というより情が重い。

原沢商店へ走っていくマドカと誠司
それに続く真也と正也
肩を組んで歩く楓士雄と新太

 終盤の原沢商店のシーンと同じ構図!! 最高〜〜〜〜!!

楓士雄「もちろん鬼邪高よ!」

 ここで楓士雄が首から下げた「天」の木札握るのいいですよね。天──青い空、青がイメージカラーの鬼邪高のテッペンをこの手に掴む。良い表現だ。


 司、鬼邪高内では楓士雄の相棒 is 俺みたいな顔してるけど、原沢商店の集まりにはいないんだよな(幼馴染ズ6人が持ってるあの札も持ってない)
 司は相棒であって幼馴染ではないんだな……っていうのをこういうところでしみじみと感じる。ドラマで司が「楓士雄と知り合えたのはジャム男のおかげ」みたいな言ってるし、中学(しかも二年生以降)からのつきあいとかなのかもしれないな。その辺の話も続編でやってほしい。


 余談。
 原沢商店の看板の「タイガー粉石鹸」めっちゃなんですけどデザインしたの誰。

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画像7


■鬼邪高校 体育館

無心で紙飛行機を折る関ちゃん
村山さんに紙飛行機を差し出す関ちゃん
村山と轟のタイマンの時よく見ると紙飛行機片手に応援してる関ちゃん
自分のほうに吹っ飛んできた轟がまた村山のほうに向かって行く時、ニコニコしながら轟の腕をポンポン叩く関ちゃん

 関虎太郎は幼女(※定時最年長です)
 かわいいとキュートのかたまり。
 アニマルセラピーの擬人化。
 かわいい。ほんとにかわいい。かわ……

 ザワの関ちゃんは以前に増して幼女返りが激しいんですけど、轟と接する時だけ初孫に目尻下がりまくりなおじいちゃんみたいになるの何なんだろう。ドラマの時といい、やたら腕ポンポン叩いてくる。私的には可愛いと可愛いのコラボでたいへん嬉しいんですが、関ちゃんいつのまにそこまで轟のことが大好きに……? やっぱザムで追っかけてきたのがポイント高かったの?

【音声ガイド】
▶︎ 音声ガイド「バスが朽ちかけている」
 轟が「村山ァ!」って叫んだ後の体育館内が映るカットのところ。
 あの体育館中央付近にある車っぽいのバスの残骸なの!?
 どうやったら高校の体育館の中に朽ちかけのバスが???
 ダンプカーの前はバス使って移動してたんですか定時の皆さん???

轟「村山ァ!!」
村山「やんのね、結果」

 鬼邪高生にとって番長の命令は遵守すべきものである。
 ゆえに轟洋介は番長・村山良樹を倒さねばならなかった。
 轟が鬼邪高の番長に──SWORDのOのアタマになれば村山の宣言を覆すことも可能だし、たとえ村山の決めたルールを維持したまま──全日生(子ども)とSWORD(大人)を分断したままでも、アタマという立場さえあればそちらが優先されて蚊帳の外には置かれないから。

 ドラマのほうで散々語りましたけど、轟は「自分が」村山さんの行く場所についていけなくなるのが嫌なんですよね。同時に、全日生をSWORDの揉め事に関わらせない──子どもを大人同士の抗争に巻き込むまいという村山さんの配慮も理解してる。だから村山さんの宣言を無視したりしない。無下にすることもしない。でも納得は出来ないから、どうにか今までどおり村山さんと同じ場所に立つ権利を得る方法がないかと考えた。その結果がこのタイマンです。

 ドラマであれだけ「今の轟とタイマン張る気はない」って言ってた村山さんがこのタイマンだけは受けてくれたの、そういう轟の願いを理解したうえで、ここで完膚なきまで打ち負かして諦めさせてやらなきゃいけないって思ったからかな、と私は考えている。


 タイマンのアクションについて。
 このタイマンの村山さんと轟の周囲ぐるぐるしてるカメラワークどうなってんのか全く分からなかったんですけど、アクション班の鈴村さんがワイヤーで吊られてぐるぐる回ってたって鈴村健一(声優、アクション班の鈴村さんの兄)がラジオで言ってた。よく思いついたな。

 【音声ガイド】
▶︎ 音声ガイド「股の下をくぐってふらつく」
 村山とのタイマンシーンで轟が定時の股の間くぐるとこでこんな解説入ってて、言われてみれば一瞬ふらついてるな!? ってびっくりした。
 えっ、ふらついてるとこ一秒にも満たないぞ。秒じゃなくてフレームでカウントしたほうがいいくらい一瞬。音声ガイドの原稿作成された方、本当によく見ていらっしゃる。

 並走シーンのカメラいったいどうやって撮ってるのか分からない。頼むメイキング出してくれ。

 出血した左目押さえて歯を食いしばる轟の顔、すごくイイ……。
 自分のこと蹴ろうとしてる村山から目を逸らさない轟、置き去りにされる子どもの恨みと悲しみが見えてほんとイイ……好き……。


【10/30応援上映スペシャルイベント】
 村山さんと轟が戦ってる間ずっと青いペンライト(定時カラー)つけてた村山良樹強火担の前田公輝、好き。



■高架下/鬼邪高校

司「ナイスタイミングのカムバックだからな!」

 史上稀に見る浮かれっぷりを披露する高城司。可愛い。
 ここはほんと「よかったね……」とおばあちゃんみたいな顔で見てしまう。よかったね司。

楓士雄 vs 泰清一派メンバー

・轟が人の脚の間に滑り込む
・村山が定時生の背中を踏み台にして轟に飛びかかる
 泰清一派のメンバー倒すシーンで、序盤の村山 vs 轟戦で轟と村山がやったアクションを楓士雄もやっててサイコ────!! ってなった。

中腰状態で連続ジャンプ → 飛び蹴り

 最初見た時、嘘でしょ……って口元抑えた。
 身体能力どうなってんの……LDHのボーカルのポテンシャルは無限大……。

【音声ガイド】
▶︎ 音声ガイド「3階の窓から眼帯をつけた轟と辻と芝マンが見ている」
 泰清一派倒して歩く楓士雄を見下ろす轟一派のカットの解説。あそこ3階だったのか。ありがとう音声ガイド。

ジャム男による全日派閥解説

 ジャム男板書上手ですよね。
 轟一派のところにメガネ描いてあるのが細かい。
 よみランに展示されてるジャム男の手帳には似顔絵まであってよくできていた。

画像8

 この波線とか点線とかの違い何なんだろう。
 っていうか今気づいたけどジャム男の中で中・中一派って中岡・中越一派なんだね!? なんとなく年功序列で中越・中岡一派の並びだと思っていた。

【10/30応援上映スペシャルイベント】
▶︎ ジャム男「轟の下には、人が集まらなかった」
▶︎ 前田公輝「さみし〜い!」
 ホアァアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァアアアアァァァァァァアッァ有り体に申し上げて無理好き


清史「楓士雄! 久しぶりだな!!」

 \挨拶できて偉い!/

泰志「お前が売った喧嘩ァ! ……買いにきたぜ〜♪」

 セリフの前半と後半でテンション変わるの良き。

 ここで俯いた後に視線を横に流す楓士雄の温度の低い表情が好きなんですよ。基本的に太陽属性だけどたまにこういう冷たい顔するよね、楓士雄。牙斗螺相手に「うじゃうじゃ湧いてきた。ゴキブリどもが」って言ってた時もヤバかった。



【10/30応援上映スペシャルイベント】
 屋上に辻と芝マンが現れた途端ペンラ振る前田公輝が可愛すぎた。ここだけじゃなく河川敷のシーンでも辻芝現れるとペンラ振ってた。可愛い。
 そんなに辻芝のことが好きか。大好きか。箱推しします。


楓士雄「ここにいるやつら、皆同じ団地出身じゃねえかよ」
楓士雄「原沢商店のサダばぁ死んだぞ」
楓士雄「俺たち、サダばぁに恥ずかしくない生き方しないとな」
楓士雄「なぁ、ドロッキーなんで怪我したの?」
楓士雄「ドロッキーの怪我が治ったら、──一番決めようぜ!!」

 こっっっわ…………ッ!!!!

 花岡楓士雄、場の空気支配するの上手すぎません!?

・まず奇声を上げて注意を引き、相手の行動を制止。
・気の抜ける話題を振って緊張した空気を壊す。
・鼻白んだ相手が本格的に怒り出す前にシリアスな話題をぶつけて神妙にさせる(この際相手に背中を向けて表情を把握させず、こちらの心情について想像の余地を与えるのもポイント高い)
・そこからまた唐突な話題転換をして重い空気を払拭する(ここで相手はホッとしたり笑ったりで緊張が緩んで隙ができる)
・そして高所から有無を言わせぬ口調で己の主張を宣言する(この際ぐだぐた理由を説明すると議論が始まってしまうので、一方的に結論のみ言い渡す)

 怖いこの子……!!
 どこで身につけてきたのその技術!?

 前後脈絡のない話を振り続けて相手の思考をひとところに留まらせず翻弄した挙句、相手の視線より高い位置に立って(マウント)、最後に強い口調で己の意見を主張し丸め込む。
 お前……それ……ペテン師とかの技術だろ……!
 ナチュラルに巧みな人心掌握術を披露するな。
 正直そういうキャラめっちゃ好きだよ!!!!

 これ見た時とんでもない男がHiGH&LOWに来たぞと思いました。
 楓士雄はHiGH&LOWには今まであんまりいなかった演説が得意なタイプですよね。先導者かつ扇動者になれるやつだ。実際、本編中でも全日生扇動して河川敷の決闘に連れていきましたからねこの男。こわっ。好き!!

辻芝「ドロッキー? なんだそれ」
楓士雄「お前らの大将だよ」
泰志「ふはっ……ンッ、……(精一杯の顰めっ面)」

 泰志カッワイ〜〜〜〜〜〜!!
 佐藤流司くんの映像仕事あんまり見てないんですが(御茶ロクとかリアフェとかReフォロワとか貴族しか見てない)HiGH&LOWはかなり按配がよかった。


■地下(牙斗螺の根城)

階段を降りる佐智雄の後ろ姿

 ここ、階段降りたとこにいる男に肩ぶつかってるけど、手前の女にはぶつかってないんですよね。後のシーンでの女の子の扱いといい、キャラ作りが徹底していて良い。

【応援上映(通常)】
▶︎ \顔のいい気配がする!/
 そんな掛け声ある!?www 最初聞いた時むちゃくちゃ笑ってしまった。

相手のナイフを瞬時に奪い取り壁に突き立てる佐智雄

 このシーンの映像の速度の緩急最高ですよね。HiGH&LOWの制作班はほんとよく分かってる。いつだって最高の絵をくれる。
 恐ろしいことにこの一連のアクション、ワンカットの長回しなんですよね。テストどれぐらい出来たんだろうな……。一発でOK出した志尊くんほんと凄いです。

【11/9キキララ応援上映】
▶︎ 壁にナイフ突き立てたりテーブルの上でスライディングしたりする佐智雄
▶︎ キキララ「壊さないで〜!!」
 壊さないでwww たしかに牙斗螺にしてみたらそういう感想になるよな。

唯「親面しないでよ」
佐智雄「お前が何しようが構わない。ただな、お袋だけは悲しませるな」

 そうだね。「お兄ちゃん」には「お父さん」じゃなくて「お兄ちゃん」でいて欲しいもんね。
 そしてこのやりとりだけで兄妹の関係性が見えるし、上田家は母子家庭なのではないかと察しがつく……脚本にほんと無駄がない。

 佐智雄はロングチェアに横たわってる女の子に「おい、唯」って呼びかけて顔を覗き込んだ時の表情と声音、唯ちゃんにも見せるべきだと思うよ!
 佐智雄は自分が何を言っても唯ちゃんは反発するだけだと思ってるから伝家の宝刀みたいな感じで母親の名前を出したんでしょうけど、たぶんその妹には「お兄ちゃん」に十代の少年らしい余裕のない表情で「心配した」って言われたほうが効くよ多分。お前の顔は顔面宝具なんだから有効活用しろ。ちょっと眉尻下げて目を伏せて手をぎゅっとするだけで覿面に唯ちゃん特攻つくからやってみよ!? ね!?


■清邦女子高等学校

【応援上映(通常)】
▶︎ マドカが現れた瞬間
▶︎ \清邦のアタマ!!/
 って聞こえてきてむちゃくちゃ笑ってしまった。
 いやでも実際マドカちゃんの気っ風のいい性格+吹奏楽部の部長のポジションだと部活とか学年越えて顔が広くて何かあったらマドカちゃんに意見を仰ごう!(実質アタマじゃん)みたいな感じになってる可能性高い。

 清邦の制服、学年章的なものが見当たらないんだよな。唯ちゃん何年生なんだろ。マドカとの距離感考えるに二年生かな。でもマドカだから入学して半年未満の後輩にもこれぐらいの距離感で接しててもおかしくないんだよな。設定資料集くださいHiGH&LOW公式。


■鬼邪高校 廊下/トイレ/屋上

【音声ガイド】
▶︎ 音声ガイド「光が降りそそぐ廊下。歩いてくる楓士雄のシルエット。大勢を引き連れている」
▶︎ 音声ガイド「階段を降りてくる足元」
▶︎ 音声ガイド「楓士雄は気づく」
▶︎ 音声ガイド「下りてきたのは眼帯をした轟、芝マンと辻」
 ここの描写と間が好き。連れてる人数についての対比も好き。

 Ain't Afraid To Dieを流すことで登場前から轟一派の気配するのいいな。画面に映ってるのは仲良くお喋りしてる楓士雄たちなのに不穏極まりない。そして楓士雄のセリフと歌の始まり被せるのいいですよね〜。そこで一気に紗幕が剥がれる感じがする。あのタイミングが轟が楓士雄という個体に意識を向けた瞬間なのかな、と思った。

楓士雄にハイキックを繰り出す轟
足に伝わる感触から、相手が吹っ飛ぶことなく持ちこたえたことに気づいた轟が楓士雄に視線をやる

 ここの轟の流し目!!
 少し乱れた前髪が顔にかかるとこもなんですが、眼鏡のフレームが黒目にかかってるところ!! そして画面全体の色温度が低めなとこ!! 好き!!
 構図として完璧すぎる。アニメだったら「ここ轟のことすごい好きなスタッフが作画担当したんだな……」って制作側の愛と作画のクオリティに拍手送ってる出来。三次元の存在からあの神作画を引き出す前田公輝本人とHiGH&LOWスタッフ凄いですよね。素晴らしい。ありがとう。HiGH&LOWくんからの過ぎた施しにオタクは褒め言葉ぐらいしか返せない。あまりにも無力。

楓士雄「治ってからって言ったろ」

 突然蹴られたのに防いだうえにこの返し出来る楓士雄、たぶん轟から見ても悪くはなかったんだろうな。
 この時の楓士雄に視線やってから前髪払う轟の表情と仕草めっちゃ良かった。雰囲気が良い。

トイレの鏡の前で轟に蹴られた手を動かす楓士雄

【応援上映(通常)】
▶︎ \鏡割るー!?/
 コブラwwwwwwwwww
 このシーンの構図、無印ドラマのコブラの鏡割り意識してますよね。最近はザゲ(HiGH&LOW THE GAME ANOTHER WORLD。ハイローシリーズのゲームアプリ)のガチャ演出で毎日見てます。皆様、キャラガチャ+スチルガチャで毎日2回無料で鏡割りコブラが見られるザゲくんのこともどうぞご贔屓に。

楓士雄の目の前の鏡に貼られた「村山良樹」の千社札
個室の壁に貼られた「高城司」の千社札

 推しの千社札を作るのはいいがトイレの個室の壁に貼るんじゃない。ほんとに誰だ司の千社札個室に貼ったの。

【11/9キキララ応援上映】
▶︎ トイレでのレッドラムの取引が楓士雄に見つかったシーン
▶︎ キキララ「バレるの早いよ!」
▶︎ キキララ「見つかってんじゃねー!」
▶︎ 取引してた鬼邪高生たちが屋上で正座してるシーン
▶︎ キキララ「何やってんだよ!」
▶︎ キキララ「お前らのせいだぞ!」
 仰る通りでwwwwww
 牙斗螺目線の掛け声初めてだったから斬新だった。そうだね、こいつらが見つかったせいで村山さんにまでレッドラムの件バレちゃったんだもんね。

ジャム男「それレッドラムじゃないスかね」

 情報通キャラのジャム男がレッドラムの名前を出す「役割」を担うのはお約束みたいなものなんですが、それはそれとして高校生のジャム男にまでレッドラムの見た目や形状の知識が広まってるSWORD地区の治安とレッドラムの蔓延ぶり……。

 ここで村山さんが顔に載せてた本(おしゃべり用心理ゲーム)の背表紙にブックオフの値札みたいなの貼ってあるんですよね。たぶん100円。村山さん古本屋に行ってその本買ってきたの? それとも定時の誰かから借りたの? 定時の溜まり場だと落ち着いて読めないからわざわざ屋上まで来たの? 真ん中あたりまでは頑張って読んでたけど、眠気耐えきれなくてあんな場所で寝ちゃったの……? かわ……村山さんのことも何やってても可愛いと思ってるけどほんと可愛いな……。

 これも本筋と関係ない妄想なんですけど、村山さんって眠気に負けて顔に本とかスマホ落としてもやっぱりノーダメなの? そのまますやすや寝るの? 定時のメンバーはそういう村山さん見慣れててスルーしそうなので、DTCあたりに目撃されて「コイツマジかよ」みたいな顔されてほしいです。


■鬼邪高校 定時の溜まり場

 三中見た瞬間テンション上がりすぎて、定時のジャッキーの存在になかなか気づかなかった。想像以上にジャッキー。

村山「またバイトクビんなった!」
古屋「またかよ」

 ここで村山さんがバイトしてる(わりとすぐにクビになる)ことが判明したわけですが、SWORD地区にはSWORDのアタマの一人をバイトで雇う(そしてメールかLINEでクビの連絡をする)会社や店舗が複数あることも同時に判明してしまい、ぅゎ……っょぃ……ってなりました。

 いやよく考えたら面と向かってクビ宣告するほうが怖いか。メールかLINE納得です。

村山「このままだと餓死しちまう!!」

 HiGH&LOWの世界、餓死って概念あるんだ!?

村山「いいの!?」
関「いいよぉ!」

 かっわい〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!


■建築現場

 関ちゃんパパ(雅虎さん)を前にして完全に怯えた目をしてる村山さんが可愛すぎる。実家で飼ってた猫(ハチワレ)がなんかやらかした後に「わざとじゃないんです……ほんとです……怒らないで……」みたいな感じで視線逸らす時の顔に似てる。
 村山さんガチのその筋の人(善信)にはあっかんべーキメてたのに……笑

雅虎「お前が村上か」
村山「村山です」

 これ雅虎役の小沢仁志さんが村山の名前間違えてそれをそのまま使ったって聞いて笑ってしまった。

 オロチ兄弟が現場でつけてるベルトの色とかが髪色と同じなの好き。
 ここで接点作るか〜って感心した。髙橋先生本当に群像劇上手いんだよな〜。

【応援上映(通常)】
▶︎ 村山に近づく真也
▶︎ \お兄ちゃんチェック入りま〜す!/
 新入りの猫の匂い嗅いで確かめる先住猫かな?
 後頭部の毛並み気になったの? 何が基準で襟足チェック入ったのか分かんないよお兄ちゃん。
 眼力だけで村山さんに「はい……」って言い直させられてるとこの演技好き。

【11/9キキララ応援上映】
▶︎ 正也「お前ら、ちょっとそれ見せろ」
▶︎ ベストから小瓶を出す作業員
▶︎ キキララ「見せんじゃねー!!」
 声あげて笑ったwww 必死www

 ここの新太の髪がほどよくプリンになってるんですよね。
 私の妄想だと新太は牙斗螺に入った辺りでブリーチかけたことになってるので、根元の黒髪部分の長さ=牙斗螺に入って手を汚してきた期間の長さだと思っているよ。

 ところで雅虎と村山さんが話してた時、後ろのコンテナに「(株)三久」って書いてあったんだけど、あれの読みはサンキューでいいのかな。そして多分あれ廃棄物処理業者の名前で、雅虎の会社の名前は他にあるってことでいいんだろうか(レッドラム買ってた作業員が頭に巻いてる手ぬぐいに「関」のロゴが印刷されてるから「関組」かなと思ってるんだけど)


■原沢商店

楓士雄「俺は今ミッションで超忙しいから!」
誠司「ミッションって?」

 回想の時の「行こ」といい、この笑顔といい、誠司が包容力の化身すぎる
 そして楓士雄が自分の「ミッション」優先で新太のこと幼馴染任せなあたり、体育館でレッドラムのこと言われたのに村山さんにタイマン申し込みに行ったところと重なる。楓士雄って自分以外が動いてる時は任せっきりにして遊びに行くタイプの「お子さま」なんだよなぁ、この時点では。

マドカ「当たり前でしょ! だって私たち、学生だし……」
マドカ「女子高生は、夜遅くなると、危険だし……」

 マドカかわい〜〜〜〜〜〜〜〜!!
 マドカのことポーッと見てる真也も可愛い……。

誠司「ドカ。新太のお母さんに会ったらよろしく」
マドカ「わぁった!」

 マドカのぶりっ子ムーブを完全に無かったことにして話しかける誠司も、それに対して即座に通常モードに戻って荒い口調で返すマドカも好き。この二人、良い意味でお互いに遠慮がないですよね。扱いが雑。

真也「あんな女嫁にしたら最高だな」
三人「だな。…………えぇーッ!?」

 正也や楓士雄はともかく、誠司まで本気で動揺してるの面白いな。エピローグのデート目撃した時もだけど、皆めっちゃいい反応してて好き。この大げさな演技好き。
 真也はこの一連のシーンでずーっとマドカに熱い視線を送り続けてて結構あからさまに態度に出してたんだけど「自分たちは家族」っていう分厚いフィルターがあるからか、はたまたマドカちゃんのことは「性別:ドカ」だと思ってるからか、真也が喋るまで誰一人として真也の想いに気づいてないんですよね。ドカちゃん本人すら。面白いなあ。


■絶望団地

【11/9キキララ応援上映】
 ご本人たちが絶望団地に帰ってきたところのセリフからハイタッチ、「新太さん、これ」ってお金入った袋渡すところまで全部目の前で再現してくれた。あまりにも贅沢。


【応援上映(通常)】

▶︎ \ザンギエフ!!/
 絶望団地の廊下にいるザンギエフ、あまりにもザンギエフすぎて初めて見た時笑ってしまった。一人だけ世界観違いすぎる。

新太のスマホの着信画面「せいじ」

 幼馴染の番号を下の名前(ひらがな)で登録してる19歳男性(胸を押さえる絵文字)

新太が渡したビニール袋の中も、紙幣カウンターも千円札ばかり

 レッドラムってもしかして末端価格めちゃめちゃ安いのか? 一粒1,000円以下どころか500円以下とかなのかな? よみランで展示されてたレッドラムは1瓶8粒入ってたんですよ。映画のもたぶんそう。千円札ばっかりってことは1瓶3,000〜4,000円くらいなのかなぁ。薄利多売なの? 工事現場で新太が受け取ってる金額も、鬼邪高のトイレで取引してた時のお札の枚数もいつも数えられない……。
(追記:映画の中のレッドラムはもうひと回り長めの瓶+銀色の蓋つきで10粒は確実に入ってたので、レッドラムの単価もっと低いかもしれないです)

画像4


金平弟「ダウトにいる時の数十倍の金になるだろう」

 配ってる札束、千円札だから1束10万円ぐらいなんだが、ダウト時代の収入この数十分の一だったの? 都の最低賃金大幅に割ってない? そりゃお金欲しいわな。
(追記:あらためて札の色確かめたら一万円札っぽかったので1束100万かもしれない。しかしこの数十分の一(あの言い方だと少なくとも20分の1以下だろう)……週2〜4万しか貰えてなかった可能性のあるダウト……バイトレベルでは……いや保険完備してない分バイトにも劣るのでは……?)
(再追記:横浜アリーナの発色の良い画面で見たら千円札に見えたけど確証がない。円盤が出たら確かめたいですね)

【応援上映(通常)】
▶︎ 金平兄「お前たち、金欲しいんだろ」
▶︎ \欲し〜〜い!!/
▶︎ 金平兄「みんな、金が欲しいんだよ」
▶︎ \欲し〜〜い!!/
 欲し〜〜い!!\\\\٩( 'ω' )و ////


 金平兄弟の号令と共に絶望団地にぽつぽつと明かりが灯ってくところ、兄弟がいるアジト(二階中央)以外消灯してたってことは、幹部以外はほとんど就寝してたのでは? 牙斗螺は早寝早起きなのか、幹部会の開始時刻が遅いのかどっちだ(誠司が予備校終わった後に新太に電話をかけてきてるとしたら22時過ぎの可能性ある)

【音声ガイド】
▶︎ 音声ガイド「殺人棟の窓に次々に明かりがつく。闇に光る獣の目のような不気味さが漂う。────暗転」
 この言い回しがすっっっっっっごい好きで、これ聞いた瞬間ザワの音声ガイドを推すと決めました。


 余談ですが、牙斗螺のキキ(水色髪)こと大地さんがツイッターにあげてた写真を見るたび「我が子を食らうサトゥルヌス」が脳裏を過ぎる呪いがいつまで経っても解けない(ので皆さんにも呪いをシェアします)

 ↓素の表情だとこんなに可愛いんですよ。役者って凄いね。


■秀徳高校 教室

新太にサダばぁのお墓の位置をメールで送る誠司

【音声ガイド】
▶︎ 音声ガイド「昼休みの教室」
 お昼休みなのか〜休憩時間かと思ってた。
 お昼休みも他の生徒と全く絡んでる様子のない誠司……普段の学校生活も察して余りある。

【応援上映(通常)】
▶︎ \タイトルと本文同じだよー!/
 言われるまで気づいてなかった。声あげて笑ってしまった。

seiji@kibou.com

 WHO ISでドメイン検索したオタクは私だけではないはず。
 ※WHO ISとはざっくり言うとドメイン(この場合はkibou.com)の所有者情報などを照会できるサービスです。


■体育館

全日の村山呼びにキレる古屋にビビる関ちゃん
まあまあと古屋をなだめる村山さんをニコニコ見てる関ちゃん
缶投げて一喝する村山さんに肩ビクつかせる関ちゃん

 はわ……関ちゃん……かわいい……。

 楓士雄見つけた時の中越の表情良かったなあ。
 この後中越が楓士雄につきますって言って、楓士雄が司にいいか聞いて、司があっさり「ああ」って返すところ。この辺りはドラマ見てる見てないで印象が全く違いますよね。
 そこで快く「ああ」って言えるところが司の「マジカッケェ!!」とこなんだろうなあ。

轟「なぁ村山ァ!」
村山「ダメー!」

 呼んだら来ると疑ってない轟可愛くない!?
 そして呼んだらほんとに来る村山さんも凄くない!?
 何なのきみたち!?(突沸)
 

【10/30応援上映スペシャルイベント】
▶︎ 村山「お前目ェ怪我してんじゃん。……あ、まあ怪我させたの俺なんだけど」
▶︎ 前田公輝「うるさい」
 ア━ッお客様おやめくださいお客様アッ!!
 轟の心の声オーディオコメンタリーでつけて…………。

【応援上映(通常)】
▶︎ 村山「鬼邪高はクスリ禁止だから」
▶︎ \鬼邪高以外もダメだよ〜!/
 そうだねwwwwww

【音声ガイド】
▶︎ 村山「村山『さん』な」
▶︎ 音声ガイド「楓士雄が目をしばたたかせる」
 瞬かせる(しばたたかせる)とか久しぶりに聞いた。
 音声ガイド制作した方の言葉選びがほんと好きなんだよな〜〜美しい。

 全日ステークスの時には全日の勢力図あんまり把握してなかった村山さんがジャム男の名前把握してたの見てニコニコしてしまった。

轟「更にそいつらを束ねるアタマがいる」
轟を見る村山

 ここさぁ……村山さんさぁ……何なのその表情。
 轟が全日のアタマとしてどうあるべきか悩んで、検討材料として周辺高のアタマのこと調べてるの知って微笑ましい気持ちになっちゃったの?(※それは私です)
 なに? その何ともいえない表情はどういう感情に基づくものなの? わからない。教えてほしい。

【音声ガイド】
▶︎ 音声ガイド「手帳には雅虎の似顔絵」
 ジャム男が鳳仙四天王の紹介した後に持ってる手帳に描かれた眼鏡かけた男の似顔絵、関ちゃんのお父さんなんだね!? 最初ロッキーかと思ってた。
 鳳仙四天王「小沢仁志」紹介時に、俳優「小沢仁志」の似顔絵を出すというメタネタでした。これ気づくのにだいぶかかった。

村山「他の学校のことはどうでもいいや」

 うわ……村山さんめっちゃ苛立っとる……。
 ジャム男に話して欲しいのは「鳳仙でもレッドラムが問題になってる」ことであって、鳳仙の四天王とかアタマの話じゃなかったもんね。
 これ以上話続けても実りがないなと見切りをつけて話切り上げた感が強い。

 中中一派。
 中越が楓士雄について「めちゃめちゃつえーんだこの人!」ってドラマ時代のローテンションどこに行ったのレベルのはしゃぎっぷりで一派の子に紹介するのも可愛ければ、
「挨拶しろよー!」「ちゃんと従えよー!」って中中一派のアタマムーブするのも可愛いし、
「シャッス!!」「オッス!!」ってこれまた元気に返す中中一派の皆も可愛い。

 中中一派のフードくん。
 綱くんじゃん……!!
(綱啓永くん。今ニチアサの戦隊でブルーやってる子)
 他作品で良いな〜と思っていた子がHiGH&LOWに出ているとテンションが上がる。しかしザワの撮影いつだ? 辻役の昴秀くんが虹色だったの去年の9月ぐらい? そしたら戦隊撮影始まる前か。映像仕事としては二つ目ぐらいですかね。事務所の先輩がザワにいっぱい出てるので入れてもらったのかな。この体育館のシーンでも村山さんの卒業シーンでもちゃんと見つけられる場所に映り込んでてニコニコした。扱いが良い。さすがジュノングランプリ。
 綱くんもアクションそれなりに出来る子なので(というかこの一年戦隊で鍛え上げられるので)もし来年以降ザワの続編撮ることがあったら活躍してくれると嬉しいな〜。

背後から肩を抱かれた轟がビクッと体を震わせて村山の腕を振り払う

 にゃんこ……触られるのが嫌いなにゃんこの動き……可愛すぎて脳が溶ける。

 真面目な話をすると、無印ドラマシーズン2の7話でいじめられていた頃の轟がカツアゲしてきた不良に肩を抱かれて歩いてるシーンがあるんですよ(7話の14:50ぐらい)
 だからたぶん、轟にとって肩を抱かれるってのはスキンシップじゃなくて「暴力」に分類される行為なんじゃないかなと思う。肩を貸す/貸されるは平気だけど、肩を抱かれる、に対しては相手を確かめる前に咄嗟に振り払ってしまうぐらいの忌避感が轟洋介の中にある。
 映画で最初にこのシーンを見た時、びっくりしてて可愛いなという印象と共に、驚きというより怯えっぽい反応だなって印象もたしかにあったんですよ。轟の過去についても知ってたから、いじめっ子に肩抱かれて絡まれたことあるのかもとは思ってた。でも猫みたいって萌えのほうが比重が重くて、そこまで深く考えてなかった。だから無印ドラマを見返して該当シーン見つけた時、呆然とした。
 こんなにはっきりと加害行為の一環として肩を抱かれる轟洋介が描かれたシーン、あったんだ……。あの反応を見るに轟、この時のトラウマまだちゃんと乗り越えられてないっぽくない……? ええ……うそでしょ……。
 これ気づいてから肩抱きシーン見るたびにすごいしんどいんですよね……。村山さんは絶対知らない、もしかしたら轟もあの瞬間まで記憶の隅っこに追いやっていたかもしれない、轟洋介の中の癒えない疵が暴かれた瞬間を目にしてしまった。そんないたたまれない気持ちになる。
 実際はそこまでの意味はないのかもしれないけど、私はそう受け取ってしまったという話。

村山「お前にないもの、あいつは持ってるかもね」
村山「俺を倒したからって皆がお前についてくるとは限らない」

 見て盗めよっていうアドバイスだ……。
 それで素直に楓士雄の観察始める轟めっちゃ可愛いな。
 しかしここまで丁寧に説明する……? ほんと……そこまでする? どれだけ轟洋介の教育に力注いでるんだ村山良樹。

【字幕】
▶︎ 楓士雄のつけたあだ名の表記
▶︎ 轟 → ドロッキー
▶︎ 中越 → ごっしゃん
▶︎ 村山 → ムラッチ
 村っちじゃないんだ!? ってびっくりした。

楓士雄「ムラッチ!」
村山「何?」

 村山さんがすごく優しい声で「何?」って言うんだけど、……あの……これは優しいっていうか……こいつのために怒って無駄なカロリー消費する価値もないって思ってる大人の対応なんじゃないかな……と最近思い始めました。
 村山さんがわざわざ全日集めてレッドラムの話をしたのに鳳仙とケンカしてみたいってほうに気を取られて本題忘れてそうだったし、あれだけ「村山『さん』な」って言ったのに初対面であだ名呼びしてくるし、話の通じない子どもだと思われてないかな楓士雄……。実際この時まだ楓士雄は「すべきこと」より「面白いこと」を優先しちゃうお子さまなので、そういう評価を下されても仕方がないんだが。
 轟含む他の一派のアタマたち全員の前で「全日のアタマ取ったらタイマンして」って鬼邪高の番長・村山に頼む空気の読めなさと肝の太さは笑えるけど、要望自体はとりあう価値もない──回答は言葉でも鉄拳制裁でもなくあっかんべーで充分っていう評価。
 …………村山さん、楓士雄のことめちゃめちゃ嫌いなんじゃないかと不安になってきた。

 楓士雄も村山さんに相手にされてないの痛感させられて怒りで顔ピクピクさせてますよね。しかしそこですぐに村山さんに噛みつかない。アンガーマネジメントが出来てる。偉い。
 でもその後すごい顔で村山さんの去っていったほう睨んでる……こわい……川村壱馬良い演技する……。

 この二人、お互いの第一印象良くないんじゃないかなと思うんですよね。だから楓士雄も河川敷の決闘の時に定時が横槍入れてきたの見て憎々しげな表情で「いらねぇよ援軍なんてよ!!」って吠えたし、村山さんもニコリともせずに「おう、その通り」って返してるんじゃないかと。


■鳳仙学園 柔道場

【応援上映(通常)】
▶︎ 佐智雄の後ろ姿が映る
▶︎ \HIROさん……?/\HIROさんの気配がする!/
▶︎ 佐智雄が振り返る
▶︎ \HIROさんじゃなかった!/
 佐智雄登場シーンのこの流れ好き(このシーンの佐智雄の上着がHIROさんの私物のため生まれたネタ)

 柔道場の窓枠にはめられた板の謎の穴たち。
 私、マシンガンの弾痕でしかこんなの見たことないんだが……???
 なに??? ここは元戦場……?????
 こういうジャンルの建築装飾あるの? その辺知識なさすぎてわからない。ここは学校ですよ???

(追記:謎の穴って何って聞かれたので。↓の公式の鳳仙版トレーラーの0:17を見てくれ)


 画面右奥の棚の上にある3つのトロフィー、誰が何の大会で優勝したの? 柔道? 鳳仙の生徒が高校の柔道大会に出場するとかオーバーキルじゃない?

 ここの小田島の髪が根元までほぼ金髪なんですよね。だからわりと初期に撮ったシーンなんだと思う(絶望団地あたりは根元がちょっと黒くなってる)

【音声ガイド】
▶︎ 音声ガイド「手を振る小田島」
 ……はい……。
▶︎ 音声ガイド「カラーサングラス。ひとつにまとめた金髪」
 ……はい……。小田島の描写にいちいち気が狂うのをやめたい。普通のことしか言ってないでしょしっかりしろ正気を保て。

小田島「やっぱレッドラムみてぇだな」

 このセリフ言う時のレッドラムの瓶いじる手が好き!!
 小田島の肩チラは塩野くんの発案で、最初のほうは衣装さんに直されてたけど隙を見て肩チラさせてたって聞いてこの人天才だなと思った。
 およよ(アラレちゃん)も降ってきたって言ってたし、そもそも金髪グラサンも塩野くんの発案らしいし、塩野くんは小田島の天才だな。

サバカン「よその学校なら何とかなるよ」
鼻筋を掻く佐智雄

 佐智雄、お鼻痒かったの? 可愛い……(10ザワ目ぐらいで気づいた)

 サバカンが佐智雄に七森の件を説明している時、佐智雄の背後でふらふら歩いてると思ったら、「納めたトコでしょ!」ってサバカンが言うのに合わせてガクッと膝折って一瞬身体沈ませる時の小田島好き。鬼邪大寺駅からの地下道のシーンで手を高い位置でブラブラ振ってるところといい、背景にいる時も観客の目に留まるよう周囲から浮く異質な動きをしてる塩野瑛久、役者として本当に素晴らしいと思う。小田島のキャラデザといいセンスを感じる。

佐智雄「起こしちまったものは仕方がねえ。大切なのはどうカタをつけるかだ」

 上田佐智雄18歳……。
 HiGH&LOW THE WORSTって、佐智雄が自分のしでかしたこと(妹を助けに後先考えず単身で牙斗螺の根城に乗り込んで、妹を連れ帰ることを優先して牙斗螺本体は放置した結果、念のためにと妹のボディーガードを任せた親友がとばっちり食らって入院沙汰)のカタをつけにいく話でもあるので、このセリフ本当に重いんですよね……。
 上田佐智雄18歳、ずっとそんな生き方してきたし、これからもしていくつもりなの……?
 しんど……。

小田島「佐智雄は厄介ごとが続くと自分が許せねえんだ」

 お前は佐智雄の何なんだよ。

 

 佐智雄が柔道場から出ていく際に殴ったものについて。
 字幕だと「」を殴ったことになっているんですが、音が金属音なんですよね。校舎の壁材ってだいたい石膏ボードか合板のイメージ。音が違う。しかも直後の廊下を歩く佐智雄のカットの右手前に大きく凹んだロッカーが映っているのでそれを殴ったんじゃないかなぁと私は思ってる。
 カラオケ(DAM)で配信されてたTop Downの本編映像で該当シーン確認できるんですが、期間限定配信だったので今も見られるか分からない……。早く円盤か本編の配信で確認させてほしい。


■通学路/ゴミ捨て場

 沢村尾行ヘッタクソ……!!(好き)
 かっわいいな……どういうことだよさっき四天王として紹介されてた時はカッコイイ枠だったのに実際に登場したら途端に可愛い枠入りだよ。
 かと思えば、唯に近づく南たちに気づいてスッと目を細める顔が凄まじくイケメン。顔の作りが良い。坊主頭で顔が良いって本当に顔の作りが整ってるってことですよね。は〜顔がいい!

沢村「こいつのストーカーだ!」

 沢村、さてはお前脳筋タイプだな?(尾行のド下手クソ加減とマドカちゃんに詰め寄られたあたりで察してはいた)
 南たちの撃退後、唯ちゃんとマドカちゃんから佐智雄の差し金で寄越されたボディーガードだって聞き出されたってことでいいんだよね沢村? まさか佐智雄への義理を優先してそのままストーカー設定貫き通してないよね???
 沢村、今回は襲撃されたりしてシリアス担当だったけど、鳳仙で身内といる時は天然炸裂させてそうな予感がする。小田島が笑い転げて椅子から落ちるレベルの笑いを提供してる気がする。沢村のド天然の真偽はともかくとして、笑い転げて椅子から落ちる小田島有剣は見たいです(私欲)

大橋「通報されっぞ!」

 HiGH&LOWで通報されるからって慌てて撤退する人初めて見たかもしれない(治安に対する感覚の麻痺)
 金平弟が警察にバレるまで〜みたいなこと言ってたし、牙斗螺の人たちは警察怖いんだな。
 まあ時間軸的には西郷が九龍に牙剥いた後ですしね。SWORD内外関係なくある程度警察がお仕事するようになってるのかもしれない。そもそも牙斗螺は警察とパイプ持ってないしな〜。


■喫茶ヒロシ

テッツ「友達?」
チハル「ダチ」

 不良の「お前どこ中だよ」システムを思い出した。
 ダチのダチとは喧嘩しないよう出身校を尋ねて「◯◯中だよ」「それなら□□(同中出身者の友人名)知ってるか」「ダチだよ」「俺もだよ」「お〜! アイツ元気〜?」で喧嘩を回避するシステムです。このシステム初めて聞いた時、ドラマと違って実際の不良社会では理に適ったやりとりなんだな「どこ中」……と感心してしまった。
 テッツ、ダチ ノ ダチ トハ ケンカシナイ。でも苺の恨みは忘れない。

 建築現場で新太のレッドラム売買目撃した後の原沢商店での会話でも思いましたが、幼馴染ズはレッドラム製造・売買に関わってること自体への忌避感は薄いんだな。
 新太に対しても「クスリ売ってんのか?」「みたいだな」「なんでそんなやつら(牙斗螺)と」って扱いだし、チハルが製造工場で働いてた件も「え!? マジで!?」「なんか知ってたら教えてくれよ」で流してるし。

【応援上映(通常)】
▶︎ 正也「あんなに機嫌のいい顔してんじゃん」
▶︎ \めっちゃ苺見てるよー!!/
 これ聞いてからもう苺狙ってる顔にしか見えないwww

【応援上映(通常)】
▶︎ セリフに合わせて入る九龍とダウトのカット
▶︎ \キャアアアアァァアアアァァァ!/
 ここで悲鳴あげる応援上映参加者諸氏、好き。


■焼き鳥ビル建設現場

【応援上映(通常)】
▶︎ 雅虎「いいんだよそんなのは!」
▶︎ \よくない!/
▶︎ 雅虎「本人が違うって言ってるんだから組み直せ!」
▶︎ \図面は守って!/\建築基準法!!/
 笑ってしまった。消防法もNGかも知れんな。

 村山さんとオロチ兄弟がパルコについて喋ってるとこの裏で聞こえる雅虎とパルコの会話。
 パルコが最初に飲み代として渡してるのが3〜4万円で、その後のやりとりが

雅虎「少ねえんだよ」
パルコ「先週も渡したでしょ」
パルコ「あー! さては懐に入れてるな」
雅虎「(酒頼むと金がかかる的なセリフ)」
パルコ「(酒でそこまで金かかんないだろ的なセリフ)ちょ、センパイ!」

 みたいなこと言ってて、最終的に雅虎が持ってるお金が7万以上になってるんですよね。そのうえでもっと寄越せという仕草をする雅虎と、空になったお財布見せるパルコが映ってる。
 先輩からめっちゃたかられてるじゃんパルコ……笑
 このやりとりの後に村山さんたちにカッコつけて「頑張れよ」って言ってるのかと思うとパルコめっちゃ可愛いな……。

 そして雅虎とパルコはどこで先輩後輩の間柄だったんですか? 高校時代? それともドカタやってた頃?

雅虎「子どもは夢を見て終わるが、大人は夢を叶えることが出来る」

 そうだね(脳裏をよぎる社会人の経済力にものを言わせて推しを引くソシャゲ廃人たちの面影)
 これ良いセリフですよね。
 たしかに年を取れば取るほど未来の可能性の幅は狭まっていくかもしれないけど、自分の裁量で出来ること・選べることの幅は広がってるのかもしれない。


■神社

楓士雄「サッチー! いただきやす!」

 缶を相手のほうに向けてにしゃーって笑いながら芝居がかった口調でいうこの楓士雄、人誑しの才能発揮しまくりだと思う。
 いやー……人心掌握術発揮してるところはたくさんあるんですが、ここは他意なく純粋に人を誑してるなと思う。

【応援上映(通常)】
▶︎ 夕焼けに染まる街並みを眺める楓士雄と佐智雄の後ろ姿
▶︎ \コーヒーのCMやって!/
▶︎ \腰が細い!!/
 ほんとにコーヒーのCMやってほしいし、ここの佐智雄の腰が細すぎる。白シャツなので透けて見える。
 あと、この後の佐智雄の顔のアップで\顔が4K対応!!/って言ってる人もいて笑ってしまった。4K対応佐智雄、マジで毛穴がない。


■焼肉店からの帰路

【応援上映(通常)】
▶︎ 村山「ごめんごめん、忙しい?」
▶︎ \すぐ出たから大丈夫だよ〜!/
 フォローを入れる隙があればすかさず入れる応援上映参加諸氏。ほんとマメで笑う。
 村山からの着信にすぐ出てくれるコブラ優しい。そしてそんなにバイクの話したいの? それとも村山さんからバイクの話でしか電話かかってこないと思ってんの? どっちにしろコブラ可愛い。

村山「話聞いてくんないかな」

 他の人に話を聞いてほしいって持ちかけられるのは、自分の中にある悩みをある程度整理して言語化出来るようになった段階なんですよね。
 雅虎やパルコたちの言葉を受けて村山さんの中でなんとなーく今後についての展望が決まったんだろうなあ。

 ドラマのところでも語りましたけど、村山さんって周囲にあまり相談とかしないほうなんですよ。でも唯一、コブラだけは例外(ドラマシーズン2の8話参照)
 同じSWORDのアタマ同士だからこそ言わずとも通じる部分もあるんだろうし、自分を負かしたことのあるコブラ相手だから去勢を張らずにいられる部分もあるんでしょう。何より村山さんがコブラのこと大好きだから──憎しみ混じりの羨望をちゃんと憧れに昇華できたから、コブラの言葉ならどんな耳に痛い内容でも受け入れる準備が村山さんの中でできたから、コブラになら相談できる。

 こんなふうにいつか轟も村山さんに「ちょっと話聞いてほしいんだけど」って言える日がくればいいなあと思います。


■鬼頭那霊園

 夜な夜な新太が墓参りに来るまで墓場に一人きりで張り込んでた誠司、罠師の才能がある。

新太「俺はもう昔とは違う。放っとけよ」

 墓参りに来て、木札の契り交わした家族に顔向けできないからってサダばぁに木札返して、しっかり手合わせて。
 そんなことしてる子を誠司が放っておけるわけなくない?

【応援上映(通常)】
▶︎ 誠司が新太に色々言ってる場面
▶︎ \やめてあげてー!/
▶︎ \正論で殴らないでー!/
 応援上映は全体的に新太に甘い。かわゆいもんね。
 誠司はかわりに物理で殴られているので許してあげてください。

【10/30応援上映スペシャルイベント】
 新太役の矢野さんが応援上映の感想を聞かれて、自分関連のシーンで一番掛け声が大きかったのがこの霊園シーンの新太の木札に対する\地ー!!/だったって言ってて笑ってしまった。間違いない。


■路地

 一人で歩いている泰志
 宝仙学園の制服を着た大橋たちに襲撃される

 ドラマで清史は仲間引き連れて歩いてたのに泰志は一人で歩いてるんだなあ。一派の中での距離感……。
 このシーン見た時に、ノリさんが佐藤流司について言及してたツイート思い出しました。絶対何か美味しいところあると思ってた。この泰志襲撃起点に話動くのか、と思った。

沢村・サバカン・兵隊2名で帰路についている
鬼邪高を騙る南たちの襲撃を受ける

 沢村たちが歩いてる道の脇の壁の高いところに「美藤竜也」って書いてあって「なるほどクローズ!」ってなった。
 美藤竜也の名前がその辺に残ってるってことはクローズ本編とそこまで年代離れてないのかな〜。

 ツイッターで「佐智雄が七森の件で別行動せず一緒に帰ってたら沢村の怪我は防げたのでは」みたいな意見見かけてなるほど〜ってなった。
 佐智雄と沢村とサバカンは中学同じなので(クローズWORSTのゲームアプリの情報)地元も同じ=帰宅路も同じだろうというやつですね。

 血だまりに倒れる沢村見て慟哭をあげたのサバカンでいいんだよね……? あの声すっごい良かった。腹の底から出てた。

【10/30応援上映スペシャルイベント】
▶︎ 仁川小田島合流シーンでの荒井敦史(シダケン)
▶︎ 荒井「シダケンどこー!?」
▶︎ 荒井「シダケンなんでいないのー!?」
 他の人に言われる前に言っていくシステムwwwwww

小田島「おい救急車ァ!!」

 ツイッターで「救急車あるんだ!?」って言われまくってたアレ。これの直前の「おい沢村ァ?」の震え声も良かったな。
 これ見てて塩野くんのメンタルしんどそうな演技見たいなって思ったんですが、もしかしてプリレジェを見ればしんどそうな塩野瑛久見られるのでは?(噂の誠一郎、ヤバすぎる予感がしててまだ見てない)

【10/30応援上映スペシャルイベント】
▶︎  カットがかかった後も濡れた地面に寝転がって余韻に浸っていた葵くん(沢村の中の人)に塩野くんが「どう? 役者って感じする?」って声をかけたエピソード
 普通にいい話じゃん……!!
 これ実際に塩野くん本人が「どう? 役者って感じする?」って言ってくれて、あまりの美声に呻いた。


■焼肉店

村山「俺キライ!」
村山「牙斗螺ねぇ〜……」

 村山さんがこんなストレートに嫌悪露わにするのも珍しい。よっぽどだったんだなあ金平兄弟。

 トングで肉を威嚇する村山さんか〜わ〜い〜い〜〜!

 後ろの壁に貼ってある「牛一頭盛り2,980円」気になりすぎる。焼肉行きたい。


■病室

 あい……アイシー……ユー……???(窓のICUの字を見ても半信半疑の顔文字)
 心電図の数値見ても沢村が危ないのかどうか判断がつかない! 賢くなりたい!!

 話がごちゃごちゃするんで沢村の親御さんが現れないのは演出上仕方ないんですが、廊下で待ってるのが佐智雄だけっていうの……なんとも言えない気持ちになりますね……。

小田島「簡単に言うと、コレ(頬に傷の仕草)の予備軍だ」
志田「ハッ……マジかよ」

 小田島が鬼邪高定時のことヤの予備軍って説明する時の頬に指先をスッと走らせる仕草と表情が好き。塩野瑛久、やはり小田島有剣の天才。
 ここの志田の「ハッ」が好きなんですよね。
 志田の声めっちゃ好き。低音美声〜〜〜〜!!

佐智雄「ここまでされたんだぞ!!」

 ここまでされました(結果、感想文5万字いきそうです)

【音声ガイド】
 佐智雄が「そんなん関係ねえだろ」って言った後に小仁志の三人の顔を見るところ。小田島も仁川も佐智雄に笑みを返すんですが、その時の言い回しが絶妙。
▶︎ 小田島は「笑みを浮かべる」
▶︎ 仁川は「白い歯をこぼす」
 言葉選びが秀逸〜〜! 好き!!

佐智雄「鬼邪高潰すぞ」

 佐智雄の目、ここだけはっきり目に光が入ってるんですよね。表情も目もギラギラしててほんと……強い。強いとしか言いようがない。
 志尊淳のこの演技好きなんで、もっと佐智雄みたいな役やってほしいな。

■屋上

手のひらにのせた泰志のネックレスを眺める清史

 えっ……泰志……死んだ……?(と不安になった)
 数針縫っただけ〜とはいうものの、清史がこんなにシリアスなんだから泰志の怪我結構ひどいんだろうなと思ってたら翌日の河川敷の決闘に参戦してた。そうだった。お前もSWORDの人間だったな泰志。
 清史は本当に泰志のことが大好きなんだなあと思いました。

 鳳仙からの果たし状(偽)字が上手い。羨ましい。
 牙斗螺に毛筆上手い人がいる。誰だ。
 ドラマの押上といいSWORD地区の人々は毛筆が達者。
 ……あっ……村山さんの字…………あれは味があるということで……。

楓士雄「相手が誰だろうと関係ねえだろう!!
楓士雄「仲間がこんだけやられてんだ」
楓士雄「……行くだろ!?

 ア──────!! 扇動者の本領発揮!!
 こんなふうに言われて行かない男はいないですよねあの場には。
 そしてこの声の張り方の使い分け。ほんと上手いな。川村壱馬くん本当にこれが芝居仕事ふたつめなんですか? 生まれて半年ぐらいから映像の仕事やってない?

 この時点で「仲間」って言葉使う楓士雄はアタマの才能はあるんだよなあ。

 このニュアンスの違いをどう伝えたらいいものか分からないんですが、楓士雄はアタマの「才能」があるんですよ。佐智雄はアタマの「器」がある。中越にも「器」を感じる。
 楓士雄は人を引っ張ってくのは上手いんですけど、カタつけるのはそんな上手くなさそう印象なんですよね。河川敷では村山さんに、絶望団地ではオロチ兄弟に喧嘩止めてもらってるし。その点佐智雄は最終的に自分で「終わりだ」って号令してたし、中越も未熟ながらカタつけるの上手そうなんだよな。佐智雄も中越も下の人間がやらかしたことに対して怒るんじゃなくて叱れる(そして後に引きずらない)姿を見てるからかもしれない。
 すごいざっくり言うと「才能」は求心力、「器」は覚悟や実務能力みたいなイメージでいます。

楓士雄「よぉし皆さん! 明日はパァッと派手にいきましょう!!」

 この言い回しも上手いな〜〜〜〜!!
 勝つぞとかじゃないの。倒すぞとかじゃないの。
「パァッと派手にいきましょう!」
 うわ〜〜〜〜そうね勝っても負けてもパァッといくことはできるわ。パァッと散る覚悟で挑むこと、できるよね……。
 これ楓士雄がどこまで意識して言ってんのかわかんないのがまた……。

■今村眼科外科医院/駐車場

 ピンポイントで眼科と外科の二つだけ扱ってる個人病院とかある!? って笑ってしまった。

 屋上シーンでテンション上がってた曲が医院前の映像に切り替わった途端に重い曲に切り替わるのすっごい好き。

 轟、病院出る時に眼帯してたの、お医者さんにもう通院してこなくていいけどあと数日は眼帯つけとけって言われてたからとかじゃないの? 自己判断で捨ててない? 大丈夫?
 白い眼帯が目立つように茶色のビニル袋に入ったゴミの上に捨てさせてるのいいなーと思った。あとゴミの中身が具体的に見えちゃうと不潔な印象持つ人もいるので茶色の袋でその辺曖昧にしてるのもいいな。

【応援上映(通常)】
 轟の立ち姿(全身)が映るカットで、ペンライト2本使って「┃」って轟の長い脚再現する応援上映のプロたち好き。

轟「お前鬼邪高のアタマになるんだろ。そんな奴が俺に喧嘩手伝えって言いにくるのか?」

 今まで自分を強くすることで問題の解決を試みてきた轟には、自分の力が及ばないと思った時に迷いなく他の人に協力を仰ぐ楓士雄の姿勢は目から鱗だったんだろうな〜。
 轟は楓士雄の答え聞きながら、村山さんの言う「轟にはないもの」ってこういうところかなとか考えてたんだろうか。可愛い(可愛い)

楓士雄が缶に狙いを定めてる最中に、横から一投で缶に当てる轟
楓士雄「えぇ!! ……えぇ〜っ!?」

 この楓士雄どちゃくそ可愛い。単純にびっくりした声上げた後に、そんなんありかよ〜みたいな声上げてるのがポイント高い。表情も絶妙。
 何度も言うけど川村壱馬くん本当にこれが芝居仕事ふたつめなの? 他の役者の演技すごく熱心に観察してるし、どう動けばどう見えるか自分についてもちゃんと研究してるんだろうな。いやー素晴らしい。
 轟がいなくなった後にもう一投チャレンジして「あぁ〜!!」ってなってるの含めほんと可愛い。

 作中で人望のあるキャラクターとして描かれてるからって観客までそのキャラに惹かれるわけではないので、楓士雄が観客にこんなにも愛されてるのは壱馬くんの力が大きいと思います。凄い人だねえ、川村壱馬。

轟「足を引っ張るんじゃねえぞ」

 ここ、「足を引っ張るんじゃないぞ」でも「足引っ張んじゃねえぞ」でもなく「足引っ張んじゃねえぞ」なのが好き。
 轟史上稀に見るデレ。はー……可愛い。こんな遠回しすぎて逆に心臓ダイレクトなOKの返事ある? 可愛い。
 これ言われた後の楓士雄がにやにやしちゃいそうなの我慢してる顔がすっごい可愛い。可愛いんですよ。
 ここの高校三年生男子同士のやりとりほんと可愛すぎる。可愛い。脳の処理が落ちる。可愛い。

【音声ガイド】
▶︎ 轟「足を引っ張るんじゃねえぞ」
▶︎ 音声ガイド「冷静な横顔」
 ン゛ッッッッッッッッッッッッ!!
 れ、れいせいなよこがおのとどろきようすけ……うつくしい……。

【10/30応援上映スペシャルイベント】
 轟にオッケー貰った後にやけてる楓士雄を見上げながらひらひらペンライト振る前田公輝くん可愛すぎた。
 前方席座ってた友人いわく、前田公輝氏、楓士雄が登場するたびに楓士雄を目で追っかけて顔を左右させてたらしい(キャストは最前列だったので登場人物の動きを追おうとすると顔があっち向いたりこっち向いたりする)
 ……………………楓士雄のこともむちゃくちゃ大好きじゃん……!!!!(知ってた)


■鬼邪大寺駅/地下道

【字幕】
▶︎ 小田島「はい とうちゃ〜く」
 ひらがなと“〜”表記、解釈の一致。

 地下道通る時にシダケンが兵隊押しのけて走ってくるの、ICカードのチャージ足りなくて清算してから走ってきたからだって荒井くんが言ってて笑ってしまった。なるほど。それで「余計な銭使わせやがって」なんだ。可愛いな。

■河川敷の決闘

 無駄に頑張った河川敷のマッピング。供養のためにあげておく。

 柄シャツの土田さん(ジャム男に絡んでた鳳仙の人)の「定時の兄ちゃんたちがいねえと何にも出来ねえのか?」っていう煽りを橋脚一個分向こうから聞きつけて飛び蹴りかます轟めっちゃ可愛い(もはや何をしていても可愛い)


中岡「お前の相棒がやられなきゃ良かったんだよ」

 これの前の清史のツンも分かりやすいんだけど、中岡のも「泰志がやられた分をやり返すためにここに来てる」ってことになんだよな〜ニコニコしちゃう。
 泰志はそれをどんな気持ちで聞いて、そしてボコられる鬼邪高生見て何を思ったんだろ……。

 楓士雄に「これが終わったら俺とタイマンだからな。怪我すんなよ」みたいなこと言われた後の轟の微笑み、彫像にして残すべき。
 轟の彫像が出来たら参拝するので中目黒あたりにハイローの映画だけ常時上映してる映画館作ってそこに設置してくださいHIROさん。

【応援上映(通常)】
▶︎ \すすき〜!/
▶︎ \布〜!/
▶︎ \からの〜?/
▶︎ \\シダケ〜ン!!//

【音声ガイド】
▶︎ 音声ガイド「風に揺れるすすき」
▶︎ 音声ガイド「はためく布」
▶︎ 音声ガイド「志田が現れる」
 思わず脳内で「はためく布」\からの〜?/って合いの手入れてしまった。
 応援上映と音声ガイド、たまに脳内で合体事故起こす

【字幕】
▶︎ 楓士雄「あれ サッチー」
▶︎ 轟「どした?」
 個人的に推せるなって思ったところ。
 「どうした?」じゃなくて「どした?」なところが最高ですね好き。

【10/30応援上映スペシャルイベント】
▶︎ 上映後のコーレス付コメント。荒井敦史くんver.
▶︎ 荒井「シダケン!」\シダケン!/
▶︎ 荒井「足が速い!」\足が速い/
▶︎ 荒井「画面からすぐいなくなる!」\画面からすぐいなくなる!/
▶︎ 荒井「もったいないねえ!」\もったいないねえ!/
▶︎ 塩野「ちょっと待っていつのまにこんなの完成したの」
▶︎ 小柳「今!」
▶︎ 塩野「今!?」
 荒井くんコーレス完璧すぎたし、マジで足が速くて河川敷の決闘のダッシュであっという間に画面から消えたwww

楓士雄「行くぞテメェら!!」

 かけ声と共に走り出す鬼邪高生めっちゃ熱い。
 疾走する轟の顔のアップ入れてくれてありがとう。
 

仁川「何色だテメー!」

 辻の髪を見て思わず突っ込まずにいられなかったんだね仁川、可愛い。
 これのちょっと前ぐらいに音声ガイドで「虹色の髪の辻」って説明されててコレの伏線かって笑っちゃった。
 そして辻か芝マンか忘れたけど(芝マンだった気がする)(追記:辻でした)仁川のこと「おっさん」って言うのはやめてあげて!! 本人気にしてるかもしれないから!!!!
 

鳳仙の兵隊に蹴散らされる鬼邪高生たちを見て苛立ち車を殴る泰志

 派閥関係なく鬼邪高生がやられてるの見て苛つく泰志を見て、仲間意識芽生えてる〜〜〜〜ってめちゃめちゃニコニコしてしまった。
 その後の「ちゃんと狙えよ」といい、佐藤流司ほんと良い演技したな……。

 ここほんと好き〜〜〜〜〜〜!!
 アクション班現場で撮る前にここまでかっちり決めてんだな……。ザワは撮影日程がかなりタイトだったイメージなので事前に詰められる部分はとことん詰めてたのかな。わかんないけどこういうメイキング的なもの見せてもらえるの嬉しいです。ありがとう大内さん。哀愁カットっていう呼び名も好き。

 あの鳳仙でアタマ張ってる男に挑むのがどれほど無謀なことか分かっていても、誰かが佐智雄を食い止めなければいけない(そうしなければ自分より弱いやつらがあっという間に駆逐される)から、自分たちで佐智雄を食い止めようとしてる中越と中岡好き。
 佐智雄から一発食らって倒れ込んだ中越が、それでもすぐに頭上げて佐智雄の脚にしがみついてくところとか、中越が倒れたら中岡が佐智雄の注意引くために蹴り入れるところとか、見るたびに泣きそうになってしまう。
 来年以降の全日を任せるに値する器だよなあ。

【10/30応援上映スペシャルイベント】
 河川敷の決闘でも辻と芝マンが出てるパートでは前田公輝がペンライトを振っていた。大好きじゃん……ほんと大好きじゃん辻芝……。

【10/30応援上映スペシャルイベント】
 轟が小田島を殴り倒したシーンで上がる歓声。
 そしてなぜか起こる拍手。
 振り返ってぺこぺこと何度も頭を下げる前田公輝
 か わ い い。
 ここに限らず轟が推されてるとぺこぺこしてて可愛かった……お願いあれ映像に残して……。

対峙する楓士雄と佐智雄
顔を歪め、憤怒を隠さず佐智雄を睨みつける楓士雄

 ここの楓士雄の表情好きです。
 どんな言葉より「許せない」が伝わってくる。
 楓士雄の怒りの演技の使い分け好きなんですよね。屋上の泰清とか、体育館の村山さんとか、団地の牙斗螺とか、思い入れのない相手への憤怒は冷たさを伴うのに、佐智雄や新太への怒りには熱がある。
 あの神社で間違いなく佐智雄は「ものすごくいいヤツ」だった。抱いた好意が強い分、裏切られた気持ちも大きいんだろう。「お前そんなヤツじゃないだろ」って叫びたい気持ちと、決闘状と今実際にこの場で鬼邪高生をボコボコにぶちのめしてる事実の板挟みで辛いんだろうなと思った。
 楓士雄の手酷い裏切りを受けた憤怒と悲しみの表情見て佐智雄が表情改めるんだけど、佐智雄にしてみれば沢村襲撃したやつらの元締めみたいな位置に立ってた楓士雄にそんな顔で見られる謂れないもんな。反省しないどころか逆恨みしてんのかって佐智雄も佐智雄で落胆して静かにキレてるのが良かった。

ジャム男「ピンチの時の援軍登場〜」
楓士雄「いらねえよ援軍なんてよ!」

 ここの温度差すごくない!?
 ジャム男みたいに思った子、鬼邪高の中には結構いたと思うんですよね。鳳仙との戦力差、圧倒的だったし。
 でも楓士雄みたいに喧嘩で見栄晴れるのがアタマの資質なんだろうな〜と思った。

村山「おう。その通り」

 村山さん、ピクリとも笑わねえ……。
 まあ鳳仙の子もいる前だしね。ヘラヘラしてると鳳仙の子達にちゃんとお話聞いてもらえないからね。

 あのタイミングで定時が現れたのは、鳳仙が駅に現れたあたりで余所者が来たぞって報せが入って、そこから三中あたりがいろいろ調べ始めたら決闘騒ぎが判明したからなのか。それとも鳳仙との決闘自体はあらかじめ定時も把握してきて、村山が登校してきて「レッドラムばらまいてんの牙斗螺っつーんだってー」「えっ、鳳仙じゃねーの!?」「えっ」みたいなやりとりがあって、慌てて皆でダンプに乗り込んで止めに来たのか。
 なんか後者のような気がしてきた。

轟「牙斗螺!? なんだそれ!?」

 顔がいい!!!!!!!!!!
 今作ではここの顔がいちばん好き!!!!!!!!!!
 作画がいい!!!!!!!!!!!!!!
 最高!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
 松竹とHI-AXとHIROさんありがとう!!!!!!!!!!!!
 前田公輝くんこの世に生まれてくれてありがとう!!!!!!!!!!!!!!!!!

■「HiGH&LOW THE WORST」 [画像ギャラリー 20/32] - 映画ナタリーhttps://natalie.mu/eiga/gallery/news/354244/1263365

 そしてここの轟のカットを記事に載せてくれた映画ナタリーもありがとう!!!!!!!!!!!!
 お陰で円盤発売を待たずにいつでもどこでも最高の作画の轟が見られます!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



佐智雄「お前ら。終わりだ」
村山「鬼邪高もおつかれさん。解散」

 この「終わり」の号令かけてるのが双方のアタマだっていうのがいいな〜。轟も楓士雄もこの時点ではまだ咄嗟にこれを言えない(言ったとしても全日生100%従わせられない)んだよなあ。アタマへの道は険しく遠い。

小田島「仁川〜」

 この小田島の鳴き声、字幕でも文字起こしされてた。
 私も最初はこれを「おんぶして〜」の鳴き声だと思ってたんですが、10/29の舞台挨拶で塩野瑛久くん本人から、小田島が仁川にお姫様抱っこでの運搬をねだる鳴き声だと暴露されて「そんなことってあるのかよ……」ってなった。公式よりオタクの妄想のほうが控えめだったとかそんなことってあるのかよ(……いやHiGH&LOWだとちょくちょくあるな)
 
塩野瑛久、きちんと爪痕を残していってて偉い。

【応援上映(通常)】
▶︎ 轟「でもその上には上がいるって知ってるか?」
▶︎ \どこ見てるの〜?/
 斜め上見ながらどんどん傾いてく轟の角度に合わせて傾いてくペンラの群れ見た時笑ってしまった。

【音声ガイド】
▶︎ 音声ガイド「拍手する轟」
 ありがとうございます!!!!!!!!!!!!!!!!
 このシーン、轟が真っ先に拍手するとこがたまらなく好きなので、音声ガイドでもネタを拾ってもらえて嬉しい。

ジャム男「今日は帰りましょ!? ね!?」
ジャム男の発言に笑う全日生たち

 司がジャム男にお前なら轟の懐にも入れるだろって言ったのこういうところなんだろうな。言ってることだけ聞けば小心者なのに、自分とこの一派のボスの横に座って異議をとなえる妙な度胸はある。仕草や口調に小動物みたいだし、そりゃ上の人間からは可愛がられるだろうなあ。

■原沢商店

マドカ「アンタも珍しくここに痣作ってるけど」
楓士雄「おいおいお前はダメだろ」

 ツイッターで「『以前なら一発も食らうことなく相手ぶちのめしてたのに珍しいね』とか『お前が喧嘩したら相手がタダじゃ済まないからダメだろ』みたいな意味?」って仰ってる方がいて笑ってしまった。誠司最強説、わりと好き。

 誠司に殴った犯人誰だよって言う時の楓士雄の声がグッと低くなるところ好き。楓士雄のこの高低と大小の声の張り方の違いほんと好き〜〜!!

 新太がレッドラム売ってること自体はそれほど重く扱ってなかった楓士雄が、母親の入院費稼ぐために「この場にいる誰にも頼らず相談すらせず」牙斗螺に入ってレッドラム売ってるって分かった途端「それは違ぇだろ!」ってなるのがさあ……。楓士雄の怒るとこ、そこなんだなあ。
 これに関してはなんかまだ私の中でも整理がついてなくて上手く言語化できないんですけど、楓士雄から木札の契り交わした「兄弟」たちに向けられてる情の重さと熱さを感じて好き。誠司の情も重いけど、楓士雄もなあ……。

■沢村の病室

【応援上映(通常)】
▶︎ 沢村「唯ちゃんにも」
▶︎ \唯ちゃん!!???/
 この唯ちゃん呼び、初見では完全にスルーしてたけど、2回目以降《理解》するとじわじわ面白い。
 佐智雄ー! フラグ立ってる! そこ! 佐智雄がスルーしちゃいけないフラグが立ってる!!


【10/30応援上映スペシャルイベント】
▶︎ 佐智雄が沢村の胸にこつんと拳を落とす
▶︎ \痛い!/\やめてあげて!/
▶︎ 佐智雄「ばーか。お前のせいじゃねえよ」
▶︎ 涙を堪えるようにパチパチと瞬きする沢村
▶︎ \ほら〜!/\痛かったね〜!/
▶︎ 葵揚「痛かったよ〜」
 ゲラゲラ笑ってしまった。まさか本人から痛かったコメントもらえるとはwww

佐智雄「ばーか。お前のせいじゃねえよ」

 絶対自分のせいだと思ってるだろ佐智雄……!!
 その全部自分で背負ってく姿勢やめて!?
 上田佐智雄18歳(責任感強)を鳳仙四天王がほどよくサポートしてガス抜きしてるところ見せてくれないと安心できないので鳳仙スピンオフやってほしいようお願いします。


■通学路

【応援上映(通常)】
▶︎ 橋脚にスプレーアートされてたり、道の脇にルール守らず捨てられたゴミが転がってる通学路
▶︎ \治安が悪い!/
▶︎ 誠司の顔が映る
▶︎ \顔の治安がいい!/
 SWORDの街並みに慣れすぎて通学路の治安言われるまで気づかなかったwww 確かに治安が悪い。
 顔の治安がいいについては10/29・30に応援上映に参加したキャスト(特に小柳さん)が大ウケでした。私も好き。また誠司が治安がいいと言われても違和感のない柔和な印象のイケメンなんだよな〜。

 誠司と楓士雄がグータッチするシーン、誠司がグーを作る瞬間は見えないのに、誠司の肩と楓士雄の視線の動きで「あ! いま誠司がグー作った!」ってはっきり分かるようになってるのが好きです。


■全日集合

 集合シーンで泰志がいないのは、志田と戦って頭の傷が開いたたから病院に寄ってるせいだと思っているよ(河川敷の時は頭に包帯巻いてた泰志が、絶望団地では額にガーゼ貼り付けただけになってるから病院寄ってた説は有力だと思っているよ)

【10/30応援上映スペシャルイベント】
▶︎ \泰志どこー?/
▶︎ うえきや「泰志寝坊!」
 寝坊www
 これに限らずうえきやさんが泰志関連ネタで色々突っ込んだり補足してくれたりしてくれて非常に良かった。
 ザワの円盤、役者のオーディオコメンタリー入れてくれないかな。

轟「今回はお誘いなしか」

 満を持して登場〜って感じで出てきた轟可愛い。
 どう考えても君、辻と芝マンに事情聞いて来たでしょ。いや、辻芝が何も言わなかったからこそあの登場なのか? 二人の様子がおかしいからこっそり尾行してきたの? だからあの登場の仕方なの? 楓士雄が来るまで辻芝からも隠れてたの? なに? 可愛くない?
 轟のこと考えて最終的に「は? 可愛い💢」みたいな萌えギレで思考停止してしまうのやめたい。うう、可愛い。

【音声ガイド】
▶︎ 音声ガイド「轟の顔を見て笑顔になる楓士雄」
 感無量。
 轟の顔を見て笑顔になる同級生が現れましたよ皆さん。
 こんな日がくるなんて……うれしい……ありがとう楓士雄……。

■絶望団地攻城戦(鬼邪高全日・鳳仙)

 見る前に「攻城戦がある」と聞いてて楽しみにしてました。
 投石とかすごく攻城戦しててよかった。煮え湯や油が上から撒かれたらどうしようと思ったけど、そこまでは攻城戦してなくて安心した(それとは別にドラム缶からの引火でゾンビが燃えてて、マジか……キマってんな……みたいな顔はした)

【音声ガイド】
 絶望団地攻城戦の音声ガイドで「周囲を見回す」たぐいの描写があったの、轟・佐智雄・小田島だけなんですよね。
 映像含めそういう狙いを持って制作されてるのか分かんないけど、あの乱戦状態で戦況を確認する役割と余裕を持つのがこの三人っていうのはしっくりくるので良かった。
(ちなみに河川敷では泰志にも「周囲を見回す」描写ありました。泰志も策謀知略できるタイプだと思うから納得)

 嘘でしょ絶望団地攻城戦って説明含めて四半日で撮り終えたの!?

 最短でも2日ぐらいはかけたと思ってた……。言われてみれば影の濃さとか角度とかあんまり変化ないですね。
 キャストとか予算の都合もあるだろうけど、まだ実際に人が住んでる団地だからってのもあるのかな。

【字幕】
 字幕だとバリケードを「開けろ」って指示出してるの小田島になってるんですが、応援上映の時にシダケンの中の人である荒井くんが自分のセリフだって申告してたし、実際荒井くんの声のように聞こえるし、字幕は誤りと思われる。

轟「お前はダチを探せ」

 このセリフひとつで全日集合シーンから絶望団地到着までの間に情報交換が行われたという描写をすませて、それ聞いた佐智雄たちが事情理解して楓士雄をサポートする流れ作るの凄すぎない!? 脚本が天才すぎる。
 あと牙斗螺目の前にして「うじゃうじゃ出てきた。ゴキブリどもが」ってキレ散らかしてる楓士雄に「目の前の敵に気を取られるな、ここに来た本来の目的を思い出せ」って釘刺したかな、とも思った。

 ここのシーンで背景に映り込んでる泰清。
 清史は顔を歪めて威嚇してたんですが、画面端で泰志がず〜っと口元ニヤニヤさせてて、やっぱ泰清は泰志のが吹っ飛んだ性格してるな〜と思った。好き。

割った瓶を振りかぶる牙斗螺から楓士雄を庇う司

 お前そういうタイプ(親友突き飛ばして車に轢かれた人と同じタイプ)なの!?
 やめて!? 良くないです! すごく良くないよ司! 続編までにそういうのは改めて!?
 続編で万が一そういう自己犠牲精神発揮されたりすると私が死んでしまうので頼む自分を大事にしてくれ。

木製パレットを使って投石を防ぐ清史

 NOT「すのこ」YES「パレット」
 シールダー清史。実は轟が投石を始める前に清史がパレット使ってるので、絶望団地攻城戦で道具を使うという概念を導入したのは清史です。いやその前に牙斗螺が鉄パイプとか石めっちゃ使ってるけど。
 倉庫街や駅はともかくなぜ団地にあるんだ木製パレット。何の貨物を乗せてきた。

小田島「ホアチョー!」

 ホァアアァァアアァァァァァなんだろうなこの気持ち! 塩野瑛久こわいな! まんじゅうこわい!!

【音声ガイド】
▶︎ 音声ガイド「(楓士雄は)芝マンの肩、仁川の胸を蹴って、見張り台に飛び移る」
 あそこ見張り台だったんだ!!???

軽々と手すりを飛び越えて廊下に侵入し牙斗螺を殴り倒す志田
廊下の奥から凄まじい勢いで牙斗螺を蹴散らして進んでくる轟

 楓士雄が皆の協力得てどうにかこうにか二階廊下に侵入果たした直後にこの描写。笑った。鳳仙の特攻隊長と全日のアタマ、機動力が高すぎる。
 轟が画面奥からやってくるんですけど、あの方向に非常階段があるんですよね。轟くん、キミもしかして普通に非常階段登ってきた?

小田島「毎度、殺し屋鳳仙だす」
小田島「や〜っておしまい」
小田島「クスリ、ダメ。絶対!」

 原作リスペクト〜〜〜〜〜〜!!(WORST)
 この短い尺の中にこれでもかと小田島有剣の美味しいシーンが詰め込まれている。ありがたい。
 「やっておしまい」は塩野くんいわくドロンジョ様らしいですね。「およよ(ほよよ)」もアラレちゃんらしい。こういう既存作品から耳に残るセリフ切り張りしてくるのもセンスのうちだと思うのでほんと塩野瑛久素晴らしい。

二階に登った楓士雄がエントランスの屋根を跳んで廊下の角をショートカットし、そのまま廊下で戦う姿を追うカメラ
カメラが手すり乗り越えて外側から廊下を撮り、そのまま横スライドする(二階で戦ってる轟と志田も一瞬映ってる)
カメラが地上に下り乱闘の間を縫うように駆け抜けていく
ドラム缶振りかぶられたところで一旦カット
カメラマンごとクレーンで吊り上げられたカメラが乱闘の全景を映し出す

 どんな組成の空気吸ってたらこんなカメラワーク思いつくんですか!? 好き!!!!!
 住宅街でドローン飛ばせなかったらしいので、最後のクレーン以外は人力とワイヤーですよね。いったいなにをどうやったの……。
 ここは本当にメイキング見せて欲しい……。

【音声ガイド】
▶︎ 音声ガイド「南が倒したロッカーが頭に当たる」
 あのシーン、体にロッカーがぶつかった衝撃でぶっ倒れてたんじゃなくて、頭に当たって軽い脳震盪起こしててぶっ倒れてたってこと!?

沢村「唯ちゃん、南ってやつに動画撮られてんだ」
仁川「動画!?」

 ここで相談する先が仁川なんだな〜。
 タイミングよく見舞いに来たのが仁川だったってだけかもしれないんですが、ここで頼られるのが義に厚そうな仁川なのいいな〜。「携帯、出せよ」もかっこよかった。

バッグからこぼれて床に散らばった千円札を拾う新太

 拾った脇からこぼしてて、新太の何やっても上手くいかない感じが如実に出てて、しんどい気持ちになる……。

新太「お前に何が分かるんだよ! 俺は俺のやり方で……!」

 この先が言えない新太が愛おしい。
 これアドリブらしいですね。10/30の応援上映の時に矢野くんが「壱馬くんを驚かせようと思ってアドリブで入れた」って言ってて、役者って……役者って……ってなった。あそこでセリフ切ったセンス、すごく好きです。
 あと新太は喧嘩弱いからひたすら右で殴ることしかできないっていうのも良かったな。

 楓士雄が新太に言われたことが悲しくて悔しくて殴る手を止められなくなっちゃってんの見て本当に「子ども」なんだなあと思った。オロチ兄弟を見た途端崩れ落ちた新太も。
 オロチ兄弟って楓士雄や新太とそこまで年離れてないんですが(離れてても楓士雄と真也で4歳差)あの幼馴染たちの中ではオロチ兄弟が保護者というか「(精神的に)頼れる存在」なんだなあ、とあのシーン見て思った。
 新太の張り詰めてた空気が一気に緩むあの感じ。
 迷子だった子どもが保護者見つけた時みたいだった。ひとりぼっちで怖くて不安で仕方なかった気持ちから解き放たれたような感じだった。
 あれは同じ「子ども」の楓士雄には齎せないものだったな。

【音声ガイド】
▶︎ 音声ガイド「乱れた息の轟と小田島が目を合わせる」
 廊下で轟と小田島が並んでるところ。
 ここの名前の呼ぶ順番について、音声ガイドの文章作成された方がご自身のツイッターアカウントで「(画面手前に小田島がいるけど)轟の顔がこちらを向いてるから轟から説明してる」というような旨のことを仰ってて、そういうこだわり……すごく好きです……ってそっと❤︎とRT押した……この音声ガイド制作者さん……推せる……。
 直接リンク貼っていいものか迷ったのでアカウントへのリンクは貼りませんが、興味のある方はツイッターで「#ザワ 音声ガイド」で検索すると音声ガイド制作者さんのアカウントが出てくるので探してみてください。

次々に勝利の雄叫びをあげる鬼邪高と鳳仙の生徒たち

 仁川の「ッシャア!!」が好き。
 玄関アプローチの屋根の上で並んで叫ぶ泰清ちょー可愛い。
 そして志田、お前いつのまに下に降りたんだ。楓士雄がアジト突っ込む直前までは轟の側にいたはずなんだけど。

ジャム男「楓士雄さーん!」
振り返る佐智雄
手すりにもたれ口元を綻ばせて片手をあげる楓士雄

 あの喧騒の中、ジャム男の声がはっきり届く描写いいよなあ。
 あの乱戦で楓士雄がどこ行ったかジャム男も把握できてなかったと思うんですけど、楓士雄が出てきてすぐに見つけたんだな、と思ってニコニコしちゃった。
  
【音声ガイド】
▶︎ 音声ガイド「楓士雄が二階の廊下から広場を見る」
 あそこやっぱり二階でいいのか。カメラの画角的にもうひとつ上っぽく見えるんだけど、牙斗螺のアジト二階だしな……ってこれ聞くまで迷っていた。
 この後の全景カットで手すりにもたれて片手上げてる子が二階にいるんですけどアレ楓士雄かな。

沢村の学ランを脱いで手にかける佐智雄

 ああ、佐智雄の中で「カタがついた」んだなと思った。
 ここに関してはよかったね……しか言葉が出てこない。よかった……佐智雄笑ってるよ……よかった……。

■牙斗螺殲滅戦(オロチ兄弟・鬼邪高定時)

オロチ兄弟のバイク

 Kawasakiだー!
 兄弟だからか、演出の端々に雨宮兄弟の気配を感じる。踏襲してるなあ。

 オロチ兄弟のバイクのナンバープレート。
 真也:06-77
 正也:06-76
 君たち同じ店で同時にバイク買ったでしょ?(基本的に4桁の一連指定番号は窓口で申請した順に連番で発行されます)(欠番や希望ナンバーとして申請済などの場合を除く)

ダンプから飛び降りた村山さん

【音声ガイド】
▶︎ 音声ガイド「飛び降りる村山。足が痺れる」
 淡々と解説されるとシュールさが増して笑っちゃいそうになる。村山さん可愛い。
 足痺れてる村山さんを定時の皆が大丈夫? みたいな表情で覗き込むところ可愛いね。君たち本当にその筋からのスカウト待ってる予備軍なの? 可愛すぎるぞ。

【10/30応援上映スペシャルイベント】
 村山さんが「ビッ!!」したシーンで一緒にビッ!!してた前田公輝くんを見て私は死にました。


村山「棒狡くない!?」

 Google[ 狡い 意味     ×┃🔍 ]↖︎カチッ
 SWORDの人類、殴打に耐性がありすぎる(他の事例:殴ると金属音のするヤマトの背中)
 泰志も同じように背後から後頭部殴られてたのにこの差は何なんだ。村山さんはやっぱり規格外だな……。

村山が車の上から牙斗螺のメンバーを巴投げする
そのままボンネットに寝転がって
村山「もー! 鬼邪高の祭りは村山通せよー!」

 ここのアクションめっちゃ好き。
 ジャンプからの回転蹴りからの巴投げ。ルードと日向の動きラーニングしたのかな村山さん。どこまで強くなるんだ。
 祭りのセリフ言いたくて撮影の合間に林遣都くんに電話かけて許可取ったっていうエピソード好きです。

 あとこれの後に片手で村山さんが体起こすのサポートする古屋。成人男性一人分の負荷受けても全然ブレない体幹。震える。

古屋「お腹痛いんだって」

 関ちゃんpͪoͣnͬpͣoͥnͭpͣa͡inͥ。
 本人がいなくても超ド級の可愛さを披露する関虎太郎。どういうことなの。

村山「終わったー」

 絶望団地攻城戦終了時、上がる雄叫びを聞きながらどこか遠くを見上げて村山の唇が「終わったー」って動くところ。
 あの清々しくもどこか寂しい安堵の表情がとても好きです。
 いろんなものの決着が村山さんの中でついた「終わったー」なんだろうなと思った。

 おつかれさま、村山さん。ありがとう。そしておめでとう。
 あの全日生たちの全力の歓呼の声を、あなたが直に耳にする機会があってよかった。

 轟は他ならぬ村山さんの言葉だからその場で理解できなくても納得できなくても耳を傾け続けてたんだと思う。根気強く言葉をかけ続けてくれてありがとう村山さん。轟が育つまで、全日がひとつにまとまるまで鬼邪高に留まり続けてくれてありがとう村山さん。
 古屋と肩組んで帰るところ見てちょっと泣いちゃった。よかったね。ほんと。村山さん。よかったね。おめでとう。ありがとう。


■秀徳高校

 野口(鬼邪高と鳳仙の悪口言ってた子)を殴る時にちゃんと地面に立たせてから殴る誠司が好きです。そうだね。机に座らせたまま殴ると頭から落ちて取り返しのつかないことになる可能性あるもんね。相手が受け身取れるように立たせた誠司、できる男。

【応援上映(通常)】
▶︎ 野口を殴った後の誠司に
▶︎ \あと一人残ってるよー!/ ←「わかる〜」の子
 やめろ誠司を暴力方面にそそのかすんじゃないwww

 きゅうり演説のシーン。
 この突拍子もない話を振って相手の思考停止させてから相手より目線が高くなる位置に立って自分の主張押しつける手法、序盤の鬼邪高屋上のシーンでも見たぞ。
 楓士雄は誠司と喋ってて演説スキルが磨かれたのかな……。サダばぁが頭の回転早くて弁が立つ人っぽいイメージあるんだよな。サダばぁの薫陶かな。

誠司「クズもカスもゴミもいないんですよ!」

 バカはいる(そこは反論しないんだね誠司)(野口がバカ呼ばわりしてたのは鳳仙だけだからかもしれないけど)(でも話し相手の子が「鬼邪高のバカ」って言ってるんだよな)

 誠司の「時々羨ましくなる」ってエリートコースからのドロップアウト願望匂わせといてからの「大丈夫ですよ」で今年の東大合格者1名分は確保してやるからなと己の価値を押し出してくるスタイル。好き。
 放っておいてくれればこのまま全国トップクラスの成績維持して一流大学入学してやるからこれ以上余計なこと言ってくんじゃねーぞという教師に対する言外の圧を感じる。っょぃ。
 誠司、やっぱり東大法学部か経済学部行くのかな(省庁行くかどうか分からんけど「上」を目指すならどんな分野でも学閥は大事なので)

誠司「アイツらのためにも」
絶望団地にいる幼馴染たちのカット
号泣する新太

 ここで幼馴染たちのカットが入るのめっちゃ好き〜〜!!
 絶望団地で戦ってた幼馴染たちと同じように、誠司も戦ってるんだなぁ(そして勝つんだな、ひとりでも)という感じがする。

【応援上映(通常)】
▶︎ \先生ドンマイ!/
▶︎ \先生泣かないで〜!/
 教員免許持ってる子が教え子にあんなキレられ方したら泣いちゃうな……ってしみじみと言ってて笑ってしまった。私もたぶん泣く。


■原沢商店/鬼頭那霊園

原沢商店の看板を見上げて「ただいま」と呟く新太
それを聞いて一瞬目を伏せ、新太の顔を見る楓士雄
「おかえり」と返す誠司とマドカ

 10/30応援上映で矢野くんが、このシーンで新太が「ただいま」って言ってるって教えてくれた。ありがとう矢野くん!
 新太があのタイミングで「ただいま」って言ったこと知ってから観ると、楓士雄の表情も誠司たちの「おかえり」も味わいが変わりますね。

子どもたちの描いたサダばぁの絵が梁に貼られている
中央の絵には「あらた」の文字

 カンパシーン、新太が描いたサダばぁの絵から入るのめっちゃいいですよね〜! 最初気づいてなくて普通に背景として流しちゃってたんですが、HiGH&LOWだし無駄なカットなどあるわけがなかった。

 金平兄から渡された手切れ金と楓士雄のカンパした金額が同じなの、何ともいえない気持ちになるな……。

 腕に抱きついてきたマドカちゃんを直視できない真也めっちゃ可愛い。ここのいちゃいちゃもっと見せてくれ。

カンパの金額について
・誠司:5万円(音声ガイド参照)
・マドカ:1,000円札まじりの2万円(音声ガイド参照)
・楓士雄:2,000円
・オロチ兄弟の通帳:3,119,352円(よみうりランドの展示物参照)

画像3

 オロチ兄弟の通帳ですが、「18-4-05」の入金額が5万なのに「18-5-15」から12万になってるの、弟がそのタイミングで働き始めたから貯蓄に回せる額が上がったのかな。細かい。
 通帳の振込手数料(216円)の発生タイミング(平日休日関係なし)が気になってたんですけど、たぶん提携ATMからの入金手数料ですね。ほんと細かいな!
 そして最後の記帳が「19-8-15」なので、ザワの時間軸はおそらく2019年8月下旬〜9月上旬であろうと特定できたのが思わぬ収穫。
 ドカが作中で「(吹奏楽部の)コンクールの準備でクッソ忙しい」って言ってて、2019年の吹奏楽コンクール都大会の日程が9/7〜8だから、
 ・さだばぁの葬式が8月下旬ぐらい
 ・2学期開始と共に楓士雄が鬼邪高に転入
 ・2学期始まっても唯が登校しないので家に連絡行って佐智雄が唯を探しに行く
 ・2学期開始から1〜2週間で一連の事件が収束
 で、幼馴染揃っての墓参りが9/14(土)の可能性が高いかなと思ってる。


 サダばぁの墓に手を合わせる新太の手

 HiGH&LOWには拳の傷=心の傷という暗喩があるんですが、新太の拳、ちゃんと手当されてたね……よかった……。

 墓参りを終え、自分のほうを見ている幼馴染たちの顔を見ながら、新太がなにかを噛み締めるような表情で木札を首にかけて歩き出すところ。新太が登場するシーンの中ではここが一番好き。
 ここのBGM(Nostalgie/数原龍友)の歌詞が「変わることは勇気だと 大人になるたびそう気がついた」なんですよね。わざと合わせてるんだろうけど、最高だなと思った。

 桐原誠司くんへ。
 その袖は何ですか。
 いや……何ですかっていうか、なんでそんなことに……?


■鬼邪高校

村山「テメェら──ッ!! ……鬼邪高頼んだよ」

 祝福の紙吹雪が舞い散る鬼邪高は柔らかな光に包まれて切ないくらいに美しい。
 定時も全日も関係なく村山さんに向かって歓声をあげて、手を振って、この人がどれだけ慕われていたかを教えてくれる。
 不良の掃き溜めだった鬼邪高をひとつの組織としてまとめあげSWORDのOにまで押し上げた男の門出は、旅立つ者も見送る者も互いの未来の幸いを願いあう温かなものだったと思う。

 ここで全日の子たちが村山さんに歓声送ってるの見ると、たまらない気持ちになるんですよね。
 定時はともかく全日が村山さんを慕ってるの、おおもとを辿ると轟がドラマで定時と全日の壁ぶっ壊したからだと思うんですよ。
 村山さんは轟と出会わなければ、他の定時生のように全日を視界に入れることなかったんじゃないかな。当たり前だけどあの「お説教」もなかったと思う。そもそも自分が去った後の鬼邪高のことをここまで真剣に考えたかどうかも危うい。
 定時しか眼中にない頃の村山さんなら、定時は大人の集まりだから俺がいなくなっても上手いことやるでしょってのと、大人なんだから自分で自分の面倒ぐらい見ろよってので、そこまで心配も配慮もせずある日ふと思い立って「いち抜ーけた!」で鬼邪高辞めてたかもしれない。ほとんど接点のなかった全日はそれを噂で聞いて、これから定時が荒れるんじゃないかってひやひやするだけで終わりだったかもしれない。
 でも実際の村山さんは、少しでも思いが届くようにって声を張って背伸びしてジャンプして手を振るたくさんの子どもたちに見送られてる。
 私はそれを、轟が齎した幸いのひとつだと思うよ。
 だから尚更、其処に轟がいないのが寂しい。

 村山さんが退学届出していなくなった日と神社で楓士雄と佐智雄がタイマン張った日、同じ日なんじゃないかな、と想像してすごく苦しい気持ちになる。
 轟はいつ村山さんの事を知るんだろう。神社でのタイマン後、全日メンバーとご飯食べてる最中とかに一派の子から連絡受けた司とか中越あたりから聞くのかな。それとも鬼邪高に戻ってきてからドンチャン騒ぎ続けてる定時生とかから聞くのかな。一人でいる時に轟一派とか全日のLINEグループとかで知るとかじゃないといいな。
 今の轟なら村山さんが「置いていった」んじゃなくて「託していった」んだと理解できると思うけど、受け止めて咀嚼して自分のものにするまで時間のかかる子だから、それが済むまで誰かが側にいてくれたらいいな、と、そう思います。

(追記:村山さんの出発シーンで轟がいないの寂しいって書いたけど、シナリオとしては轟がいないのは正しいんですよね。轟がいたらお別れのシーンになっちゃうから。定時トリオの出発のシーンとして描くなら、これがベストだったと思う)

村山たちを見送る屋上の三中トリオ

 当初、この三人が渡り廊下にいるのか屋上にいるのか判別つかなかったんですが、音声ガイドが屋上って言ってたから屋上!!
 中林が鬼邪高の旗持って村山見送ってるの見て胸が熱くなったし、中茎の「暇!」の言い方可愛すぎたし、中園の「ノった!」が古屋さんと被せてきてるしでもう最高だった。
 荒行やるんだ! 楽しみだな〜中林の率いる鬼邪高定時!!
 来年の全日仕切るの中中一派だし、定時仕切るのは三中だし、来年の鬼邪高は五中(ファイブカード)ですね!! 強そう!! 楽しみ!!!!

村山「きりーつ!」
古屋「もう立ってるよ」

 笑ってしまった。こういうのに弱い。古屋が小さな声でツッコんでるのがまたいい。たぶん古屋のセリフはアドリブなんだろうな。

関「ありがとうございました!」

 こちらこそ、ありがとうございました!!

 応援上映だとここで皆全力で拍手して「ありがとうございました!」って叫んでてすごい幸せな気持ちになる。
 村山さんたちの出発(村山さんが出発という言葉を使ってたのでここでもあえて出発という言葉を使います)を「ありがとう」と拍手で祝いながら見届けられる。こんな日がくるなんて思わなかった。
 ここまで村山を演じてくれた山田裕貴くん、今回脚本書いてくださった髙橋ヒロシ先生、ここまでHiGH&LOWの制作に関わってきた全ての方、皆さん本当にありがとうございます。そしてこの鬼邪高スピンオフの言い出しっぺである一ノ瀬ワタルくん、本当にありがとう。あなたがイベントで平沼さんに鬼邪高スピンオフをお願いしてなかったら今回の企画無かったかもしれない。いくら感謝を捧げたって足りない。ありがとうございます。


■神社

 神社での楓士雄と佐智雄のタイマンシーンが一番最初の撮影だったとか、あのデコピンが前田公輝によるアドリブだったとか聞いて、思わず手を合わせて拝んだ。

【音声ガイド】
▶︎ 音声ガイド「額の上にデコピンしようとする手。顔を顰める楓士雄」
▶︎ 音声ガイド「差し出すかたちに手がかわる。轟が覗き込んでいる」
 ここ最高にエモかったな〜〜〜〜〜〜〜〜!!
 ロザリオじゃなくてデコピンで繋がる鬼邪高のスールたち(マリみて)
 映画公開当時、轟と楓士雄の関係をスールって言ってる人がいてまたまた〜って思いながら見に行ったらマジでスールでびっくりした。

轟「勝ってもらわねえと困んだよ。──コイツらもよ」

 ほんとにこの神社のシーンから撮影に入ったの?
 轟がこんな静かな、口の端が綻んでるのが目に浮かぶような声で話すシーンを、まだキャスト達が全然仲良くなってない頃に撮った……?
 すごいな……プロだな……カメラの前で轟として生きているんだなあ。役者さんにしたら当たり前のことなのかもしれないけど、でもやっぱり、すごいなあって思っちゃうなあ。

清史「鬼邪高、最高────!!」

 こう叫んでる清史が芝マンと肩組んでるのがすごい良かった。
 本当に全日が派閥の壁を越えてひとつになったんだと実感できた。
 あとこのシーンで轟が斜め後ろからの顔しか映ってないんですが、はっきり笑ってるんですよね。
 もうほんと言葉にできないくらい嬉しい。おめでとう。おめでとう、轟洋介。
 

 そして結局楓士雄は村山さんが戦っているところ一度も見ることありませんでしたね。これ、今後話の続きを作るうえですごく美味しい素材になりそうだなあ。
 鬼邪高をSWORDのOにまで押し上げたアタマ。拳百発の荒行に耐えて逆に全員ブチのめした伝説の番長。あの轟が一度として勝てなかった男。
 楓士雄はその実際の強さを知らないまま、事あるごとに語られる「伝説」と己を比較しながら/されながら鬼邪高のアタマを目指さなきゃならない。
 それって村山さん在籍時に鬼邪高のアタマ目指すのとは別種のしんどさがあるんじゃないかな。

 宗教上の理由により轟には村山さん以外にタイマンで負けてほしくないけど、楓士雄が全日のアタマ取ったのを見て悪くないなって口元緩ませる轟も見たいので困る。禅譲しかない。

 これは要望とかじゃなく夢ですが、卒業式の日に最後のタイマン挑んできた楓士雄に「チェックメイト」って言ってトドメの蹴り食らわす轟洋介見たいな。


沢村の肩に頭を預けて寄りかかる唯を見て白目を剥く佐智雄

 ここ見て佐智雄が一気に愛おしくなってしまった。
「目に入れても痛くないぐらい可愛い妹に彼氏ができた」
「中学時代からずっとつるんでる無二の親友に彼女ができた」
 どちらかだけでも寂しい気持ちになるだろうに、妹の彼氏は親友、親友の彼女は妹! どちらも文句のつけようのない相手! あたたかく見守るしかない! やりきれない!! かわいそう!! 沢村と唯ちゃんのデート目撃して灰になる佐智雄もっとください!!

【10/30応援上映スペシャルイベント】
▶︎ 客席から\唯ちゃん/コールを受けた沢村役の葵揚くん
▶︎ 葵揚「唯ちゃん幸せにします」
▶︎ \キャ──────!!/
▶︎ 塩野瑛久「佐智雄がいなくてよかったなァ?」(完全に小田島の声色)
▶︎ \ギャ──────!?/
 あの日のオタクはほんと面白いぐらいよく死んだなぁ……。
 こんな感じで悪気なく佐智雄を灰にする沢村が見たいです。
 そして塩野瑛久はオタクをよく殺す。舞台やってる人はカテコとかでお客さんのダイレクトな反応見る機会多いからこの辺の匙加減上手いですよね。他にも\◯◯やって〜!/みたいな声に塩野くんが「うるせー!! なんでもやると思うなよ!」って乱暴に返した場面があったんですが、客席が\キャ────!!/って大いに盛り上がったのを見て他のキャストが「えっ(うるせーって言われた反応が)『キャー』なの?」って戸惑って面白かった。塩野くんが「うるせー!!」って言った瞬間(えっそんなこと言って大丈夫?)みたいな顔した前田公輝くんプライスレス。
 上映後に小田島のオタクの友人が「塩野の生『佐智雄』を聞いてしまった……」って呻いてて笑ってしまった。よかったね。おめでとう。

 鳳仙学園の日常も見たい。鳳仙のARフォトの佐智雄+四天王も男子高校生らしくキャッキャしてて可愛かったので、ああいうのもっと見たいです。

 あと楓士雄(中の人が激辛好き)に誘われて激辛ラーメン食べに行ってむせてる佐智雄見たい。鬼邪高メンバーは楓士雄の激辛耐性知ってるから絶対一緒に行ってくれなくて、何も知らない佐智雄が犠牲になるやつ。

【10/30応援上映スペシャルイベント】
▶︎ 塩野瑛久「今の(髪の長い)状態からどんどん髪を短くしていって最終的に坊主頭にして、逆算で現在から入学式の鳳仙を撮りたい」(※うろ覚えの意訳)
 撮って〜〜〜〜〜〜!!!!
 現実問題として志尊淳の坊主頭に事務所OKが出る可能性低いけど(他の仕事との兼ね合いがあるので)願うだけなら無問題! Road to 鳳仙学園 feat.小沢仁志映像化待ってる!!

 こんな写真撮り下ろしてるぐらいだし映画とは別に何か映像撮ってるんでしょ!? 期待してるからね公式!!



■エピローグ

バイク乗って笑いあう定時トリオのカット

 村山さん好きな人間が心配してたこと、このカットだけでほとんど解決してるのほんと凄くない!?
 免許取れてる! 学科試験パスしたんだね! 頑張ったね! 大型二輪の免許取る費用とバイク本体購入する費用工面出来てる! つまりちゃんと働けてる! 偉い! 社会人になっても定時トリオ揃ってる! ずっと仲良し!!
 あ────ッ!! ありがとう!! HiGH&LOW THE WORST制作班ありがとう!! これで心安らかに生きられる!!!!

鈴蘭の生徒に追いかけられて走る楓士雄と司とジャム男
ガードレールにとまる烏のカット

 ドラマシーズン1のチハルのオマージュじゃん!!
 ザワは全編通して過去作のブラッシュアップとかオマージュだなと感じる部分が多いのですが、ここでドラマの始まりのシーン被せてくるの、脚本が神としか言いようがない(1話はプロトタイプ版みたいなものでシーズン1のストーリーは2話から始まってると思ってます)

 ドラマの序盤と最後に烏が大きく映ってるの、次回作(鈴蘭編)の伏線だと信じてるよ。


 HiGH&LOW THE WORST最高に楽しかったよ。ありがとう。

 続編、いつまでも待ってるからね。






あとがき

 つらつらと思い浮かぶもの手当たり次第に書き散らした拙い感想文でございました。ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます。少しでもお楽しみいただけていれば幸いです。

 この感想文を書こうと決意したのは、いろんな方のHiGH&LOW THE WORSTへの愛に溢れた長文感想や考察を読ませていただいて幸せな気持ちになったからでした。
 各々の言葉で「好き」と「ありがとう」を積み重ねたその文章たちを見て、HiGH&LOW THE WORSTのことがもっともっと好きになってしまって、この昂ぶる気持ちどうにかしたい! ……やっぱ書くしかないか!! ってなってこの有様です。
 書いていくうちにアレもコレもとつけたしていったので凄い文章量になってましたね。ひととおり書き終わってから削るべく推敲したら5000字ぐらい増えたので諦めました。私に感想文を簡潔に書く才能はない。

 またいつかザワ続編に気の狂った感想文ででもお会いできたら嬉しいです。
 あとがきまでおつきあいくださり、誠にありがとうございました。ではでは。




 

  


余談

 よみランアクスタチャレンジ(2個購入)

画像5

 わ────────────い!!


 …………………………。



 わぁあぁぁあああぁぁぁぁ!!?????




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