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エストニアで(弱小ぼっち)会社を作る

どうも、今日も謎にエストニアはタリンに住み続けている、人類の多様性枠ことしんぷぅです。

エストニアに来てからというもの自分は今までずっと個人名義で仕事をしたり支払いを受けていたのですが、まあ諸事情あり今回エストニアで会社を設立することにしました。
…あとやっぱ流行りに乗らなきゃな。エストニアに来たら、会社作ってそのことブログにするっていう流れがあんだろ。みたいな。

というわけで念の為書いておきますが、この記事にはe-Residencyや現地住所及びコンタクトパーソン取得に関する情報は一切含まれません。自分は普通に在住許可取ってエストニア国内に住所があり、実際に居住しているので。

全部お家でできるよ。インターネットとIDカード、そしてSmart−IDさえあればね。

エストニアあるあるだ…。会社設立は以下のBusiness Registerのウェブサイト上で完結します。

そいじゃ、ちゃっちゃと行きましょう。

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上記画面から先はログイン必須です。未ログインの場合はログイン画面に移動するので、お好きな手段でログインしてください。

なお、登録を途中で中断した場合でも内容は保存されています。再度会社設立画面に進もうとすると、前回の途中のがあるよーというポップアップが出て記入再開することができます。

以下はその後いくつか引っかかったところについての情報。

設立する業種

色々あるんですが、ざっくりとした違いなどについてはこちらにまとまっています。

e-Residency|Forms of business

a private limited company is most suited and most used not only by e-residents but also by small entrepreneurs who are Estonian residents

ただこちらにも書いてある通り、e-Residencyのみならずエストニア在住のスタートアップ起業者にとっても、private limited company (OÜ)という形態でほぼOKだと思われます。自分もこちらを設立しました。
もっと細かく知りたい方は、リンク先の同セクション記事のprivate limited company (OÜ)についてを読むといいと思います。

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設立する会社の種類を選んだら、あとは基本的には指示される通りに項目を埋めていけばOK。必須項目には*がついております。
なお会社所在地なんかは普通に自宅の住所突っ込みました。俺が在住民や!

The Article of Association

流石に自分も(解説読んでも)よくわからないので、以下の記事を参照にして必須項目を埋めました。こちらの内容自体はこの会社でe-Residencyの会社登録を請け負った際の一般的な記入内容だそうですが、エストニアでのスタートアップにおけるこの項目のよくある記述のようです。

基本的に必須項目の選択肢は、他の株主や社員がいないのであればどう記入しても問題ないものが大半っぽい。というわけで、ぼっち起業なんでさらっと流します。

Registration as a person liable to VAT (VATって?)

これは会社設立時点では任意となっています。

VAT、ざっくりEU圏における税制の一つなんですが…
前からちょいちょい出てくるのでその度にちらっと調べたりしていたものの、毎回結局よくわからないままなんとなく流していたので…というわけでまずVATってどういうもの?自分はこれが要るんか?と。その辺のことはこの記事が参考になりました。

VAT番号が必要なのは「EU内の国をまたがる取引では、輸入(役務の提供も含みます)VATの仕入税額控除のため、買手はサプライヤーのVAT登録番号を入手し、自国の税務当局へ報告する必要があるため。」だそうです。ゆえに、ヨーロッパの事業者がサプライヤーに対してVAT(付加価値税)登録番号を要求することは多くある

ということで、今後EU内の他の国と仕事をすることになれば必要性が出てくるという感じでしょうか。

またEMTA(Estonian Tax and Customs Board)公式の解説でも、VATは対象の課税される取引額がその年度開始から40000ユーロ以上にならない限り、任意ということです。

An obligation to register as a VAT person shall arise for the person as of the date on which the taxable supply of his or her transactions exceeds 40,000 euros as calculated from the beginning of a calendar year.
...
If a person has no taxable supply yet or the person’s taxable supply does not exceed 40,000 euros, the registration as a VAT payer shall be voluntary.

まあとりあえず今回はさっさと設立だけしてしまいたいのもあるので申請しないことに。後々申請することにした場合、また別で記事にでもしたいと思います。


上記など登録に必要な情報の記入が済んだら、最後に代表者(今回は私のみです)が電子署名して、登録手数料€260を支払いすれば終了です。
…てか会社作るのに手数料かかるの知らなかったんだけどw予想外に€260飛んで草(真顔)

登録成功した時点で登録したメールアドレスにメールが来ます。またこの記事のスクショ3枚目にあるSearch for a legal person...の検索欄に会社名や登録番号を記入して会社が出てくれば、ちゃんと登録されています。
あとエストニアの各種銀行からビジネスアカウント開きませんか?ってオファーのメールも来る(笑)こちらは実際は結構手間っぽいのでとりあえず開いてないんですが…もっとお手軽と思われるRevolutのビジネスアカウントを現在(2022/02/27)申請中です。

次はInvoiceを出して支払いを受け取ったり、あのエストニア版確定申告(?)Annual Reportくんを会計士なしでも出せるのかチャレンジをしたい。


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