独り言～職業インタビュー？～

窓枠では中学生や高校生の職場体験を受け付けている。
10代の学生が興味を持って来てくれるのであれば歓迎だし、仕事としては珍しいものだし、ここから音楽に興味を持ってくれたら嬉しいなと思っている。
なので特別忙しい時を除いて二つ返事でOKしている。
そういうこともあって職場体験だけじゃなくて、インタビュー的なことも時々来る。もちろんOKする。
学校の先生も地域の企業として開かれたものだと思ってもらっているのだろう。きっと快く受け入れてくれる企業リストに入っているんだと思う。
（そんなのがあるか知らんけど）

先日、ある学校の先生から「SDGsの取り組みについてお話を聞きたい」と電話があった。
SDGs…もちろん言葉は知っているし、だいたいの内容は知っている。
持続可能ななんちゃらってやつ。
正直、そういう事を意識して仕事していなかったので、今回ばかりは話が違うかなと思ってお断りしようとしたら、それだけじゃなくて他にも色々聞きたい。と食い下がってくるので、それならばとお受けした。

しばらくして学校から手紙が届いた。
訪問する日時とインタビューの目的、生徒からの質問内容が書かれていた。
生徒からの質問にはSDGs的なものは無かったけど、学校が示す「3つの目的」の3つ目がSDGsについてだった。
やっぱりSDGsのこと聞かれるんだな。と思った。でも話の中で確かにこれもSDGsだよね。なんて話が出来たら良いかなと思っていた。

訪問当日。5分前に事務所をノックする学生。中学1年生3人。
何度も練習したであろう挨拶から早速本題に行きそうな雰囲気だったので、とりあえずホール内に入るように促す。事務所の前で立ち話じゃなんだし。

ホール内に入り、椅子に座り、また何度も練習したであろう、卒業式の「ぼくたち！」「わたしたち！」みたいなスムーズさで自己紹介からの、早速質問。

「SDGsの取り組みについて教えてください」

え？なんて？？

「SDGsの取り組みについて教えてください」

マジか。いきなり直球できた。SDGs。先生に言ったのになぁ。そもそも事前の質問に入ってなかったじゃん。えーわかんないよー(笑)
面食らってしまったので「ちょっとSDGsとかよくわかんないんだけど、どんなことがあると思う？」って聞いちゃった。

生徒さんから「リユースカップとか」という話が出たので、あーそういえばAOZORAでは使ってるな。と思ってそんな話を。

そして2つ目の質問

「食品ロスについて何かやっていますか？」

え？食品ロス…？SDGsじゃん。
（えーっと…食品ロス？AOZORAの話でもしとくか…）

その後は、仕事内容ややりがいについて、まぁ当たり障りない内容を聞かれ終了。

これわざわざ俺に聞く必要ある？
生徒の貴重な時間を使ってわざわざ窓枠まで来る必要ある？
いや、必要あるから来てるんだろうけど。なんかもっとないの？

あまりにもモヤモヤしてしまったので学校にお手紙を書いて、今、投函してきた。
ここに書いたようなことをなるべく丁寧に。返信は要らないよって。

「総合的な学習の時間」という枠の授業らしく、ちょっと調べたら、主体性を大事にした時間っぽい。
中学1年生に学校の授業で主体性なんてあるわけねーよなー。とは思う。
けど、あまりにも先生からのやつそのままのSDGs。ライブハウスの金髪のおっさんに聞く質問かね。もっとなんかないのかね。なんでライブハウスまで足を運んだのかね。
色々気になるわ。

言葉だけが先行してどっか行っちゃってて本当に大切な事忘れてませんか？
SDGsってそういうことじゃないの？

ただの独り言。