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【#髪を染めた日】ビジュアル系世代真っ只中
今日は、ホーユーさんとのコラボ企画です。
今でこそ、インナーカラーで、髪の内側だけ緑に染めるなどということが当たり前になっている世界ですが、
私の青春時代の日本では、髪の色が黒じゃないのは、女子プロレスラーかビジュアル系のロックバンドくらいのものでした。
初めて髪を染めた思い出。
それは、そんなビジュアル系バンドに憧れた少年時代の思い出です。
学級新聞のアンケート
当時、委員会活動か何かで、学級新聞を作ろうということになり、担当になった私。
トップの企画は「好きな芸能人」というアンケート
投票の結果、男子は、当時流行ってたゲームの「サクラ大戦」の主人公の女の子が一位になりました。
あーはいはい。サクラ大戦ね。知ってる知ってる。友達が攻略本持って学校で読んでた。あれね。はいはい。
対する女子の一位は「ルナシー」ということでした。
ルナシーね。あれね。あれ。知ってる知ってる。
と、想像した頭の中には、サングラスのおじさんと、穴の空いたギターを持ったおばちゃんみたいな髪型の人と、派手なおばさんみたいな派手なギターもった人たち。
なんでそんな昭和な人が流行ってんだろ。
ドラマのタイアップでもしたのかな。ま、いっか。
アーラヨット。
と、新聞記事に「アルフィー」と書いて、みんなから笑われた私です。
ジ・アルフィーと、ルナシーは、全然違うのだ。
(この記事の最大の笑いどころは終わりです)
ビジュアル系に憧れて
そんなルナシーど真ん中世代の私ですが
当時好きだった子は、GLAYのジローが好きでした。
そのため、アルフィー脳から全速力で平成のバンドの脳にフルモデルチェンジが必要でした。
当時、我が家にはすでにインターネットというものはありましたが、テキストベースがメインのホームページばかりで、
もちろんスマホなどなかったので、テレビとラジオと音楽雑誌が全てです。
親に頼み込んでベースを買ってもらい、練習する日々。
いや、1人で練習するベースのつまらないことつまらないこと。
でも、その子に振り向いてもらうことだけが全てです。
なんとかベースを弾けるようになる頃には、同じ頃にギターを始めた同級生と、2人でCDにあわせて弾き、「これであの子に褒めてもらえそうだ!」と思いました。
通販もなかったので、今思えば、普段着はダサいままでしたが、学校は制服で行くので大丈夫です。
学ラン男子に重要なのは、中に着るTシャツと、あとは髪型だけです。
そう。あとは髪型だけだと思うのです。そう自分を鼓舞するのです。
俺は、ジローになるんだい!
金髪ツーブロックなんだい!
と、床屋にいき、熱意を話すものの
中学生にブリーチをする勇気はありません。
なんとかツーブロックだけはお願いし、やってもらうも、
ジローと私では、骨格のタイプが違うわけで、どちらかというと、ジャイアント白田が出来上がるわけでした。
それでも諦められない夢
やはりこれはどうも、金髪じゃないからなのではないか
金髪にしたら、自分もジローになるとまではいかなくとも、案外いいところまで行けるのではないか
少年は考えた末、コンビニで、自分で脱色するブリーチに手を出します
このときにはすでに、「最高にハイ」になっているわけなので、出来上がりも、全体のバランスには目が行きません。
髪の色さえ変わってればよいのです。
いや、これはいけたんじゃないか?
何度も鏡を見ては、髪をかきあげたり、
ムースをつけては、髪を立ち上げたり。
これは、ジローなのでは?
心の中は、誘惑のイントロなりまくり、
ダーンダダダーンダダ! ンカカカカ! ダーンダダダーンダダ!
ベースライン追いまくり!
っ!ときに愛は2人を試してるー!
ふふーん
きーわどい視線をふーりきーってー
おーおーおー!
興奮冷めやらぬままに
床につきます。
そう、次の日に学校で、野球部監督学年主任フトウデ筋肉ドデカハンドで、髪を引っ張り上げられ、授業中に立たされ
好きなあの子には苦笑いされ
自分はただただ下を向くしかできないとは知らずに。
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