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「今、地震が起こったら?」で考える

外気温がマイナス3度を記録したある寒い朝、わたしは我が家の防災の盲点に気がついてしまいました。それは【寒さ対策】。

夫もわたしも、防災にはかなり注力していると思います。ふだんから2人で話し合って、電気・ガス・水道のライフラインが絶たれた場合を想定して、家族4人(夫婦+未就学児2人)で、以下を備蓄しています。
-水 50ℓ
-カセットガス 20本
-カセットコンロ
-大型の蓄電池
-非常用トイレ 100回分
-食糧 缶詰やレトルト食品、パックご飯や長期保存のパンなど

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備蓄品の一部

これらの備蓄品は、定期的に賞味期限や使用期限をチェックしています。日常生活で古い順に備蓄品を使い新しいものを補充する、いわゆる「ローリングストック」もけっこう慣れたものだと思っています。

内閣府による首都直下地震等での首都圏の災害想定によると、ライフラインの復旧に、電気は6日、上水道は30日、ガスは55日かかるという試算がなされています。避難所等から得られる物資も考慮して、これだけの備えがあれば在宅避難には申し分ないと思っていました。

寒さには敵わない・・・

その朝、まだ私しか起きていない冷えたリビングルームで、ひとり気がついてしまいました。「今、地震が来てライフラインが絶たれたら、凍え死ぬよね…」

暖房(エアコン・ダイソンの2種)を使って、この冷えた10畳ほどのリビングが暖かくなるまでに20分以上。ただでさえ待ち遠しいのに、これが電気の使えない冬の災害時だったら、待てど暮せど暖かくなんてならない…!どうしよう!?

盲点に気がつけたのはラッキーと気を取り直して、暖を取る方法を調べてみると・・・
-段ボールや新聞紙を敷く
-重ね着する
-フィルム系のブランケットを使う
など、とりあえず着る・重ねる系がずらり。もちろんそれも実践するけど、小さな子どももいるし、もっと普段の生活に近いやり方はないの…?

そこで見つけたのが、カセットボンベが使えるこのストーブ。

http://www.i-cg.jp/product/stove/cb-stv-dkd/

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速攻でポチッと購入し、後日届いたストーブにカセットボンベをセットしてスイッチを回すと…。ぼわっと暖かな空気が広がり、みるみる部屋に暖を生み出してくれたのです!赤い熱源を眺めながら、これが冬の災害時だったら、絶対に泣ける。。。と想像しながら。折れそうな心と凍えた体を、きっと温めてくれるんだろうな。

防災対策に終わりなし

この冬、暖を取る方法が追加された我が家の防災。とは言え、対策が完璧になることはなく、これからも生活の中で気づく「足りない部分」を補っていくのでしょう。

いつか起こるであろう大規模災害。あとは、【ないものは作る】精神で乗り越えたいと思います。5歳の娘は、『アナと雪の女王』のエルサが着ている紫色のマントを、折り紙20枚を貼り合わせて作っていました。家に紫色のマントとして使えるものがないため、彼女なりに考えたようです。完成した時、すごく満足そうにしていました。災害時も、彼女のように「家にあるもの」で必要なものを作り出すくらいの気概で乗り越えていきたいと思います。

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娘作「エルサのマント」

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