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虹ヶ咲2期7話感想(新鮮な悲鳴)

ごあいさつ


(2期も)こーはんいくよー!(幼なじみボイス)
という感じで激震の7話、栞子さん回について新鮮な悲鳴を書き綴っていきましょう。例によってアニメで得られる情報を元にしていきます。
まあ毎回激震はしているんですけどね…虹ヶ咲強いな…

栞子さんの適性


栞子さんで印象深いセリフといえば、

ランジュを見ていると、やはり人はそれぞれ適性にあったステージにいるべきだと思います

虹ヶ咲2期4話

を真っ先に私は思い浮かべます。アプリ版と違ってアニメ作中において栞子さんが「適性」について言及したシーンはあまりないのですが、このセリフは4話(愛さんと果林さん、美里さんの回)のラストにあるからこそ一層意味があったように感じました。

要するに、「ランジュにはスクールアイドルの適性がある(自分にはその適性がないように感じる)」ってことですよね。持つ者と持たざる者、その差を誰がどのように判定するのかは本来とても曖昧で、基本的に結果論となりがちです。

そもそも「ラブライブ(大会名)で優勝すること」という目標自体が全てでないことを、私たちはもう知っていますよね。
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会というのは所謂「限りなくマジで真剣なエンジョイ勢」であり、限りなくマジで真剣だからこそ「一緒に真剣に楽しみたい!」という仲間が集ってくるわけで。

適性(向いていること)はやりたいこととイコールではない。でも、やりたいことを「これが私が見つけた向いていることだ」と心に刻むことは出来る。そういうものではないでしょうか。

姉妹の夢の記憶


7話は三船姉妹回でもありました。ラブライブというシリーズにおいて、かつてスクールアイドルだったキャラというのはそんなに出ていないような気がしませんか?

おそらく「今を走り抜ける○人の少女たち」という概念において、未来は考えるものというより駆け抜けた先に存在するものだからではないでしょうか。
結果を残せた、結果を残せなかった、いずれにしても今考える必要がない、考えるリソースをさいている余裕がないものなのですよね。

三船姉妹が描き出すものは
「始めたい、興味はあるけど上手くいかなかったらどうしよう」「失敗したくない」
「あんなに努力して華もあって、歌もダンスも出来た姉が失敗したものが自分に適性があるとは思えない→だって姉はすごかったのだから」
という思いであり。
「走り抜けた時間が楽しかったという感情は結果ありきではない。その時の気持ち、振り返った先の自分が思い出す、充実したあの頃の時間は確かにあったんだよ」
という思いであったと思います。

それは歩夢ちゃんの「はじめて、よかったって」という気持
ちとも重なります。

しんどいこともくやしいことも、真剣にマジでとりくんだからこそ。嫉妬はツイッターの向こうの知らない人間にも出来ますが、本気の悔しさはあなたが頑張ったから持てる、一歩進んでとりくんだからこそ感じられる感情ではないでしょうか?

栞子さんの時計


栞子さんのMVパート、めちゃくちゃよかったですよね!この間1期を見直していて日進月歩のCGパートにビビり散らかしていました。この歌マジでむずかしそう。
2期1話のランジュMVで鳥かごのモチーフが多用されていたので、栞子さんのモチーフはどうなるのかと思っていたのですが(栞子さんのこれまでのソロ曲は『翠いカナリア』など鳥かごのモチーフが多い)、今回は時計でしたね。

個人的に持っているのが栞子さんが懐中時計なことが好きで、懐中時計ってポケットなどの収納場所から手に持って見ないと時間が分からない上に、MVによればネジを巻かないとそもそも動かない。

時間そのものは勝手に進んでいくのに、己の時間を進めるのは極めて能動的でなければ進めないという仕様なんです。

適性がどうかはわかりませんが、それでもワイはエンジョイするんだ!という気持ちが最後の一歩に必要だったんですね。

薫子さん


ランジュが引っ越したあとに栞子さんに新しい夢を見せてくれたお姉さん。髪色は多少奇抜ではあるものの、妹想いの熱い大人の人物であったことが7話のまとまりをうまくもっていけたキーポイントだったと感じます。
部活とか学生時代とか、卒業した途端に外野になったなと感じるあの感覚は独特ですよね。もうあの空気には混じれないんだなあっていう。それを自分もスッと受け入れてしまうっていうね。

ランジュが気になる


2期は他のメンバーの話をする中でランジュの様子が細かく刻まれていく様子が丁寧でいいなと感じています。
振り返ってみると、やはり一見QU4RTZ回のようだった2回のうち1回はランジュ回だったのだと改めて思います。

ランジュの刻んできた時間、結構大変です。

1話でやりたいことを見つけて、スクールアイドルフェスティバルに出るために香港から日本に来て、1曲(神MV)披露して存在を示した。
小規模なゲリラライブなら自分一人でも出来ることが分かった。
QU4RTZに一人では絶対出来ない、スクールアイドルらしさの溢れるステージを見せられた。
幼なじみの栞子さんが、生徒会の手伝いで忙しい。
栞子さんがスクールアイドル同好会に入ることになる。

ランジュは…?

何度でも言いますが、一人だから一人でやれることをやるということと、沢山の仲間がいるなかでソロをやるということは全然違います。

ランジュはスクールアイドルフェスティバルで紫苑のスクールアイドルに良い感じにヘルプを出しているので、実はもう「一人でやれる」という概念からはみ出しています。
さらに、紫苑の子たちは元々がランジュのファンだったわけなので、「ファンの力をあれそれするなんて駄目」とかいう概念からもはみ出しています。
ランジュも変わってきているんですよね…

最後に

文化祭で三輪車に乗るスクールアイドルがすごかった。
口リスクールアイドルで救われる命があるのでもっと見たいですどうか神様…




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