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上顎6の話

その6の歯の根っこは案外長く、上顎骨の突起している部分まであります。また、上顎骨の突起の内側には上顎洞があって、6の歯の根本がスレスレ隣接しています。とても薄い壁なので6の歯の根本が腐ると副鼻炎を起こすのかもしれません。

副鼻腔は、自然口とよばれる通り道で鼻の中(鼻腔)とつながっており、副鼻腔から出る分泌物や異物は、自然口を通じて副鼻腔の外に出ていきます。
副鼻腔の医学的役割ははっきりとはわかっていないそうですが、頭の重さを軽くしたり、顔面を保護するなどの役割があると考えられています。

中耳炎や気管支炎を誘発することもあります。


【腔って大事】

腔は上顎骨だけでも口腔上壁、鼻腔の底、外側壁、眼窩底に腔があります、

前頭骨の眉間あたりにもあります。
 前頭洞を左右の2つに分けている薄、「船戸和弥のホームページ」の「 Rauber-Kopsch解剖学」には以下のような解説が。

「左右の前頭洞は、前頭洞中隔Septum sinuum fronaliumという、多くの場合薄い隔壁でわけられており、その形と広さとは同一の頭蓋においてすらもずいぶん異なっている。この中隔はどちらか1側へおしやられていることも、斜めになっていることもあるが、その下端部は常に正中線上にある。

静止性骨空洞というのがありますがその組織検査の結果は、脂肪組織などを含む間質組織だったりして、空洞ではなくもしかしたら骨が再生されようとしているのではないでしょうか?腔には秘密が隠されているようですね

硬口蓋は隣接してますが筋肉で強化されておらず鼻中隔(鼻腔中央のしきり)わん曲症など鼻腔の形の異常、自律神経などが影響するといわれています。

そして更に上顎骨は僅かながら片方だけ傾いてしまうものと思います。これにより片方の歯列奥が上がったように見えることがあります。

左右に分かれる上顎骨の底辺は膜で覆われているだけで左右のつなぎ目をとめている筋肉より

むしろ左右の軟口蓋水平版には口蓋帆張筋、口蓋舌筋 等々がついていてステッパーのような動きが可能と考えられます。

口蓋帆張筋は口蓋腱膜の下から始まって隣接した蝶形骨の枝分かれした部分(蝶形骨切痕)を下から持ち上げるように船状窩、耳管軟骨の側壁に付着しているので軟口蓋を引き上げる作用となります。また、食べ物が後方を通過するにつれて軟口蓋を緊張させ耳管を開くのです。

反対に口蓋舌筋は軟口蓋と後舌を拳上し咽頭を収縮する作用の口蓋舌筋と上下にステッパーのようになっています。非常に工夫されていますね。




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