オリオン座の悲しいお話
海の神様にはオリオンという息子がいました。
オリオンはとても綺麗な顔をしていました。そして体が大きいので優秀な狩人でもありました。オリオンは普段色々な場所に出かけています。ある日、とある島の王様の娘に一目惚れしました。そしてなんとか結婚させて貰えるように狩で色んな動物をしとめ王様に献上していました。
でも、王様はオリオンが嫌いだったようで結婚してもいいよ、とはなかなか言いません。その時代は、親から良いよって言ってもらえないと結婚できなかったのです。オリオンはたくさん動物を狩って、日々王様に贈り物をしました。
それでも王様は結婚を許してくれません。
困り果てたオリオンは力づくで娘と結婚しようとしました。でも、王様に知られてしまいました。
王様は怒ってお酒の神様に頼んでオリオンを泥酔させてしまいました。いっぱいお酒を飲ませて動けなくしたのです。オリオンが動けないうちに、王様はオリオンを海辺に捨ててしまいます。その時にオリオンは目が見えなくなってしまいました。
目が見えなくなったオリオンは、音のする方へ向かいました。歩いていくと鍛冶屋さんに辿り着きました。鍛冶屋さんはオリオンを可哀想に思い太陽の館へ案内します。太陽の館には、太陽の神様がいました。太陽の神様もオリオンを可哀想に思い太陽の光でオリオンの目を治してあげました。
オリオンは感謝して一生懸命狩りをするようになりました。太陽の神様の妹も、一緒に狩りをするようになりました。妹の女神様はオリオンの事が段々と好きになってました。それを聞きた太陽の神様は反対します。それでも好きなものはどうしようもありません。
ある日、オリオンは海で泳いでいました。太陽の神様はしめしめと思いました。そして一緒にいた妹の女神に「あの島に矢を当てる事が出来るかな?」と挑発します。女神は挑発に乗ってしまいオリオンの頭を島だと思って矢を放ってしまいます。
オリオンは死んでしまいました。
大好きな人が、自分の放った矢で死んでしまった女神様は嘆き悲しみました。
悲しくて悲しくて、オリオンをお空のお星様にしました。そうしてオリオン座が出来ました。オリオン座の側に、オリオンの愛犬も星にしてあげました。
それでも悲しくて、女神様はもう恋をする事が出来なくなってしまいました。
有名な話ですが、読む度に吐きそうなくらい悲しくなります。
なぜサソリの方じゃなくてこっちを選んだんだって言う声が聞こえてきそうですね。
その後、女神様アルテミスは後に神になるお医者様を訪ねましたが冥府の王に死者を蘇らせるのはいけない事だと言われ、アルテミスの父にあたるゼウスにも直談判しましたがそれも却下されてしまいます。
アルテミスはどんな気持ちで星を眺めてたのでしょう。
それではおやすみなさい。
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