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ゴーゴー幽霊船


皆さんは好きな曲は何?って聞かれて、パッと挙げられますか?

私にとって音楽は精神安定剤的な存在のひとつなのですが、そういう意味で、選ぶのは、ゴーゴー幽霊船。

人が音楽を聴く時、その人の心の状態ってけっこう関係するんじゃないかなって思うんですが、この曲はいつ、どんなタイミングで聴いても耳にすっと入ってきます。

幽霊は姿を見せることができない存在。
だから、幽霊=不自由さ、しがらみを表してるのかなぁ、と思ってて、
この曲は心の不自由さやしがらみを抱えている人間への応援歌なのかなと個人的に思う。

周りばかり気にして自分の気持ちが分からない、物事や人に対してどこか壁を感じてしまって心から楽しめない、のめり込めない、
そういう心のモヤモヤを抱えて生きている人達。

この曲は、イントロの音が機械に油を注入してるような、そして1.2.3の合図で稼働何秒前みたいなのを表してるのかなと思ったり、「回る発条のアンドロイド 僕の声と頭はがらんどう」という歌詞とか、MVのイラストの雰囲気とか、全体的に無機質で機械的なイメージが強い気がする。

心が常に正常でなくても、食べて、眠ることで一応身体は保てるし、動くためのエネルギーはそうやって補充できる。まるで機械みたいだけど、それが人間。
心は疲弊してても、生活は続きます。
そういう人間の「危うさ」を歌っている曲だと思う。

最後のサビの歌詞とか見ると、

三千年の恨み放て
飛べ飛べ皆で拡声器持て
沿線上の扉壊せ
本当のことさ信じてくれ
幽霊船は怒り散らせ
みてろよ今度は修羅に堕ちて 
遠い昔のおまじないが
あんまりな嘘と知るのさ

だから、目に見えない存在である「幽霊船」を、街に放ったのは、見えないもの
(心、気持ち)をもっと大切にしろよ
みたいな、
そういう怒りも混じった強いエールなんじゃないかなぁと思ったり。

全ては個人の勝手な解釈ですが、

なんか軋んでる雰囲気だけど、
ああ、動く、
快調とは言い難いけど、
そんな気にさせるこの曲が好きなのです。

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