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YouTubeのエッジ

(2020/11/10)

水溜まりボンドのトミーにハマっています。

YouTubeチャンネルの「水溜まりボンドの日常」にアップされている地上波初冠番組「水溜まりボンドの○○行くってよ」という街ブラをイッキ見しました。

”街ブラ”はタレントが街をぶらぶら歩きながら地元の人とふれ合って、隠れたスポットや美味しいものを紹介する“ユルさ”メインの番組ジャンルです。

さまーずや千鳥みたいなトークの定評のある実力派タレントがやっています。そうした番組ジャンルへの参戦です。自分がコレまで慣れ親しんできたテレビ側からではなくて水溜まりボンド(YouTube)側の目線で見ているのが不思議な感じです。

YouTubeのエッジについて考えられたら面白いなと思っています。
2005年に始まった動画配信サービスですが、いまは小学生から中高生、更に大学生や昨年ぐらいからはビジネスマンも普通に見るようになっています。

番組の中でトミーのことが「自称コミュ力お化け」と紹介されます。街ゆく若い人たちに積極的に話しかけるトミーに対して、相方のカンタはコミュ障気味にめっちゃ苦戦します。
そのコントラストな二人のやりとりがとてもおもしろいです。

この「コミュ力」というテーマの立て方が絶妙だなあとおもいます。コミュ力は子どもを含めた若い世代の(ということは現代の)最大のテーマの一つといえるかなとおもいます。この難しいテーマをおもしろくて見せているのがすごいです。

すこし前に一世を風靡流した「ひな壇バラエティ」ではMCを中心にタレントさんたちがスーパーコミュニケーションショーを展開し、視聴者にそれを鑑賞させます。ダイレクトの鑑賞が難しい場合には指原さん的な媒介者を登場させます。

たとえばダウンタウンがテレビに登場してきた時、松本仁志の笑いがダイレクトに観客に届かなかった時代がありました。(笑いどころが掴めなかったからです)。相方の浜田が媒介者になり「つっこみ」を入れて笑いどころを示しました。

水溜まりボンドのやる「コミュ力」ショーは「ひな壇バラエティ」のスーパーコミュニケーションショーやダウンタウンの<教育的な>「つっこみ」ショーよりずっと視聴者寄りです。やさしいつっこみの時代の象徴のような気がします。

トミーのつっこみ、見ていて飽きないです。

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