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かめこ、冬にハイビスカスティーをどう使うかに悩む


超有名ハーブティーの漢方的見立て

ローゼル(ハイビスカスティー)

日本の伝統医療を漢方と言います。漢方の漢は古代中国の漢王朝のこと。ここでは「かつて漢からやってきた」くらいの話で。
漢方の師匠筋に当たる中国伝統医療を現在は「中医学」と言います。中医学でハイビスカスは「洛神花」と言って立派な生薬です。
ハイビスカスと言っても南国を象徴する花🌺とは違うってことは多くの方がすでにご存知なのではないでしょうか。
ややこしいのでこの記事ではハーブ的に「ローゼル」を使っていきます。

何故冬のローゼル(ハイビスカス)ティーに悩むのか

それはローゼルの生息地を見るとある程度予想できます。
調べてみるとエジプトや台湾で積極的に栽培されているようです。亜熱帯から熱帯地方に生息しているアオイ科フヨウ属の植物。
熱帯原産とくるとかめこは「体冷やす系」かなと思います。
ルイボスやハニーブッシュも同じ理由で冬の常用には一手間要るよな、と思っています。
「体冷やす系」を漢方では清熱と言って体内の熱を冷ます効果を狙って使います。
「はて、清熱効果のあるお茶を冬場常用するのはどうなのか?」
と思い至ったのです。

ローゼルの清熱効果を思い知った夏の出来事

我が家の息子は2人とも野球部です。夏の熱中症対策には毎年毎年神経をすり減らしています。ローゼルとローズヒップ、黒砂糖を合わせた物をスポーツドリンクとして愛用しています。ハーブを使ったスポーツドリンクについてはいつか記事にする算段です😁
このローゼル&ローズヒップ、疲労回復・日焼けによる肌への中からケアそして体を冷やす効果もあって活躍しない夏はありません。今では自分たちでもティーバックにハーブを詰め込んで、前の晩からガラスポットにお茶を作って翌朝それを水筒に氷と共に移し替えるくらいのことはできるようになっています。
効果抜群で素晴らしいじゃないか!と夏場常用していてどうなったか。。。

  1. 夜になると手のひら足の裏が異様に熱くなって寝つきが悪くなった。

  2. 夏なのにへそ周りに冷感があり、内臓冷えを起こしていた。

野球から帰ってきた夏のある日の夜です。次男が寝る直前に
「手と足が熱い」と言ってアイスノンに手と足を直置きし始めました。夜になると手足が熱いと訴える日が何日か続きました。

これは何が起きていたのか。

ローゼルスポーツドリンクが内臓を冷やしていたのでした。内臓が冷えて血の滞りが起こり冷えを排出しにくくなり、体が温め作用をフル稼働しても間に合わないといった状態になってしまったのです。寝る時間帯は深部体温を下げようと手足に熱が回りやすい時間帯でもあったので手足に相当の熱感があったというカラクリでした。
風邪のような発熱ではなく、下痢にもなりませんでしたが胃腸の働きが悪くなっていたので食欲不振も招いてしまいました。みぞおち〜おへそ周辺が冷たく、日焼けした部分と手足だけが異様に熱くて何が起きたのか当初はわかりませんでした。

部活がお盆でお休みになり、ローゼルの摂取が1週間なくなったらその熱感も消失。「ハイビスカスティーが怪しい。」と見立て、部活再開後は夜の食事には体を温める生姜焼きなどを食べるように気をつけるようにして、この事態は起こりにくくなりました。

熱中症を防ぐには抜群の飲み物ですが思わぬ落とし穴がありました。
今は本人もわかっているので夏は帰宅したら飲み物は温かいものにしたり味噌汁を飲む、夏でも湯船に浸かるなどをしています。
それでも熱感が起きる時もあるので、ローゼルの清熱力は相当なものです。

漢方では手足の熱感を五心煩熱(ごしんはんねつ)、決まった頃合に起こる熱感を潮熱(ちょうねつ)と言って陰虚(体の潤い不足)の傾向として見ることがあります。
ただこの時は陰虚の要件の1つである寝汗がなかったので、そう考えることはしませんでした。

冬にローゼルティーを飲むなら

かめこは不思議と冬にローゼルティーは飲みたくならないのです。なんとなく体が「それいらなーい」と言っている感じなのはその清熱の強さにあると思います。飲むなら生姜やスパイスを少し合わせます。
ハイビスカスティーは人によっては冷えを助長する可能性があると知って飲む、その時は合わせるおやつは温かい物を選んだりして美味しく楽しく健康や美容にアプローチできたらいいのかなと思います。
ハイビスカスティーはホットで飲むのがかめこ流です。

おまけ:夏のローゼルスポーツドリンクの威力

ローゼルスポーツドリンクを準備できなくて清涼飲料水を飲みながら部活してきた日の息子の率直な感想は
「疲労回復にかかる時間が違う」
というものでした。帰宅後にゲームをやる気力が違うんだそう🙄(勉強せぇ)。
ローゼルの疲労回復力は結構なモノのようです。
効果体感は人によるというのがハーブや漢方の基本なのですが、我が家ではロードバイクで遠乗りする夫にも好評なのであります。





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