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あの扉の向こうに『隙間のある心』

あの扉の向こうには


気付かないまま

歩いていた

まだ残っていた心の隙間

入り込む余地はない程に

小さくなってはいた

限りなく小さな確率で

偶然に刺さった言葉から

久々に涙が溢れた

まだ人としての感情が

残っていた事に驚いた

まだ人でいる事を許されて

『隙間にある心』に触れてくれた

もう少しだけ人でありたい

そして人を好きになりたい

最後まで人を愛していたい

どこかで拒絶していた自分を

さっとギュッと引き寄せた

『崖っぷちに佇む』ボクの身体を



そんな『隙間にある心』のおかげで踏みとどまった物語。。

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