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あの扉の向こうに『見慣れた景色でも』

あの扉の向こうには


いつものリズムで歩いていると

右手に見えてくる丘がある

そばの横道に入り長い坂道を登りきると

そこは街一面を見下ろせる場所

なにかボクの中でモヤモヤする時

街を見下ろして心の霧を晴らす丘

その場所を初めて訪れたのは

まだキミと出逢って間もない頃

ただふらふらっとランチの食後に

散歩してて一緒にみつけた

夜に行った時は街の灯りで

とても煌びやかな夜景がひろがり

景色をバックにキスもした

そんな場所を今は一人で訪れている

どんなに『見慣れた景色でも』

やがて変わっていく事を

ボクは実感してるから

またこの景色をキミと見れたら

なんて事は思わない

ただこの
『見慣れた景色を』最後まで見届けたい

やがてお互いの記憶は薄れても

ボクだけは
この『見慣れている景色を』忘れずにいたい

君といた想い出が薄れたとしても

残るあとわずかな日々の足跡として



そんな『見慣れた景色に』一度でも、またキミが現れたならと、今でも密かに願う物語



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