あの扉の向こうに『何やってるんだろ』

あの扉の向こうには
「

変わり映えのない日常

やっている事が楽しく思えない

『何やってるんだろう』

このまま過ぎる時間が怖い。

朝のホームで佇む

これからまた繰り返される仕事

タウリンを流し込む日々に

薄暗い雲が積もっていく

偽りの笑顔を晒しながら。

見えないゴールと叶わない夢を

信じて疑わない頃が懐かしい

瞳に見えている現実と

心に想い浮かべる理想の乖離

その差を埋める事ができると信じて。

『何やってるんだろ』今って

エアーポケットに飛び込んだ様に

負の気持ちの連鎖が押し寄せる。

上向きへの階段を

深いトンネルの中で模索する

もう少し視線を上げたほうがいいのは

わかってるんだけどね。

一歩ずつだけど足元から

自分の位置を確かめて

確実に今を見る事から始める。

生きるのに疲れたなら

誰かに語り掛けるのもいいかもね

沈む想いは恥ずかしい事じゃなく

また浮かぶための助走。

沈んだ分、また空を飛ぶんだから

とりあえずは

そのきっかけを見つける。

それは自分で探し出すのか

差し伸べられた手なのか

単なるタナボタなのか。

枯渇する希望を探し

見上げる水面へ掻きあがるために

でも、とりあえずはPCを立ち上げて

仕方なく生活の糧を稼ぐ・・日々

」

そんな、いつまでも『何やってんだろう』って思いながら、気持ちの底辺で密かに浮力を蓄えてる物語。。