【読書日記】6/21 夏至です。妖精たちの宴。
夏至です。朝から降っていた雨も夕方には上がって、いつもより明るい宵を堪能しました。
と、いうわけでシェイクスピアの「真夏の夜の夢」。
私が持っているのはアーサー・ラッカムの挿絵。
「真夏の夜の夢」妖精王オベロンと妖精女王ティターニアをはじめ妖精たちが登場しますが、私が10代から20代半ば頃まで、「妖精」という存在に夢中でした。
妖精の伝承物語も読み漁っていましたし、いわゆる妖精絵画も飽かず眺めておりました。
こんなものまでありました。妖精の世界展という展覧会(1998年)の公式カタログです。
妖精絵画や、現代の日本の作家さんの作品まで取り上げられています。
アーサー・ラッカム、エドモンド・デュラック、ウォーリック・ゴーブル、シシリー・メアリ・バーカー、ウォルター・クレイン、アメリア・ジェイン・マレー等々妖精画家は数々あれど、私が一番好きだったのはアイダ・レントール・アウスウェイトでした。
アイダ・レントール・アウスウェイト
オーストラリアの画家さんです。繊細な妖精の絵が当時の私の好みにどんぴしゃり。
日本語版はなくて洋書コーナーをいっしょうけんめい探しました。ようやく見つけたのがこの二冊。
Elves&Fairies
妖精をテーマとする詩にイラストをつけています。
BLOSSOM A Fairy Story
少女、ブロッサムと妖精たちのおとぎ話。妖精や可愛らしい動物たちの挿絵が魅力的。
ネット検索が存在しない時代に色々調べ物をしたり本を探したりするのは本当に大変だったのですよ。
しかし、だからこそ手に入れた時の喜びはひとしおでした。
今日は、夏至の夜。この世界に、妖精たちが遊ぶ余地が残っていてほしい、そう願います。
そして、明日からはまた日が短くなっていく。
季節の確かな巡りをつくづく不思議だなあと思うこの頃です。