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順算思考はタスクシュートで自然と身につく【ユタカジン】

かめりんです。ゴールデンウィーク目前となりましたね。

本記事では、これまで何度か取り上げてきた「順算思考」に関して改めてお話ししてみようと思います。

また、今回もいつものようにユタカジンへの寄稿記事となります。
ユタカジンとは「自分らしい時間的豊かさを追求する」をテーマとして、タスクシュート協会メンバーが、時間や習慣、タスクシュートなどなどにまつわるお話を連載していくマガジンです。


改めて「順算思考」について言葉で説明してみると以下のとおりです。

目の前のことに集中し、今できることに手をつけて成果を積み重ねていくような考え方。 ボトムアップ的な思考方法。

対になる言葉は「逆算思考」ですが、逆算思考に比べ、順算思考はなんとも掴みどころのない印象をお持ちかもしれません。

また、順算思考に興味を持ったり、憧れを抱くのだとしたら、それは逆算思考ではなかなかうまくいかないことがわかっていたり、逆算思考で苦い経験をしたことがあるからでしょうか。

ただ、あまり「順算思考」を神格化し特別なものと思ってほしくはありません。もっと身近なものだと捉えてほしいのです。
順算思考というのは、とても平たく言えば「日々コツコツ目の前のできることに手をつけていこう」という考え方です。
コツコツ少しずつ、というやり方自体は(それがうまくできるかは別として)小さいころからなじみはあるもののはずです。
例えば「夏休みの宿題は、早いうちから少しずつやっていくことが大事」、ということを誰もがわかっているように。

「順算思考をしなければ」は逆算的思考

順算思考を神格化してしまうと、「順算思考を目指しているのに逆算思考的になる」という矛盾が生じてしまいかねません。
「順算思考ができている自分」というぼんやりとしたゴールを掲げ、今の自分との差分を考えてそれを埋めようとしてしまっているからです。
順算的に生きられるようになりたい!と思うこと自体は全く悪いことではありませんが、そこに義務感が生まれたり、できない自分を責めたりしては元も子もありませんよね。

ただ、順算思考ができるようになりたいなぁと思いつつも、ついついいつもの癖で逆算思考に舞い戻っている自分が嫌になっちゃうときがあるかもしれません。
繰り返しにはなりますが、そこで無理して「順算思考で考えなければ!」と思い直す必要はありません。
jMatsuzakiさんがVoicyで伝えているように、順算思考をするために特別なことは必要ありません。

必要なことがあるとしたら「あ、今逆算的に物事を考えていたな」という気づきだけです。そこに反省も自責もいりません。そのことに気づけたら、また改めて目の前の必要なことをこなしていけばいいのです。
そして、目の前の必要なことを実践するのに役立つメソッドがあります。そう、タスクシュートです。

タスクシュート自体が順算的なメソッド

あなたはタスクシュートを実践していますでしょうか。
もし実践していたら、安心してください。そのうち自然と順算的な考え方ができるようになってくると思います。

そもそも、タスクシュート自体が順算的なメソッドになっていることはお気づきでしょうか。

タスクシュートではまず、今必要なことややりたいことを「プラン」として1日のタスクリストに入れます。
このとき立てるプランは、月単位でも週単位でもありません。その日1日のみです。
このとき、「今日手をつけられそうな見積もり時間」とともにタスクをプランに入れます。逆算して割り出した「1日にかけるべき時間」を入れるのではありません。
1日という限られた時間の中に、やるべきことを全部逆算通りにやろうと詰め込むことが現実的でないことはすぐわかるでしょう。
そうすると、自然と「今日1日でできる分」をプランに入れることになります。

それを実行しながら開始時刻と終了時刻を記入していくことでプランが「ログ」になります。
そこに残るログは、実際にあなた手をつけた時間です。「1日1時間やろう!」と思って決めた「1時間」ではありません。あなたが実際にそのタスクをこなした「18分」なのです。

そしてその実績をもとに、1日に手をつけるタイミングと見積もり時間を反映させた「ルーチン」を作成します。ルーチンは繰り返し実行するものです。
そのルーチンは「ログ」をもとに作成します。18分は手をつけられたので見積時間を「15分」くらいで登録することになるはずです。
一度実施した記録から作成されたものなので、繰り返し実行できる可能性が高くなります。
そしてそのルーチンをもとに、また次の1日のプランを立てます。この繰り返しです。

一度やったことがログになり、それがルーチンとして登録し、そのルーチンに基づいて繰り返し実行します。
このように、メソッドのとおりタスクシュートを実践していたら自然と「日々コツコツ」、つまり順算的な取り組み方が少しずつできるようになっていくはずです。

気づいたら順算的な思考が身についていた

僕自身、今は順算的な思考をベースに生活できていると思いますが、もともと順算思考を意識して過ごしてきたわけではありません。

そもそも、僕がタスクシュートを始めた3年前くらいは、タスクシュート界隈で「順算思考」という言葉自体使われていませんでした。使われ始めたのは1年ちょっと前くらいからでしょうか。
順算思考という言葉が使われ始めたときに、自分の考え方と照らし合わせて「ああこれを順算思考と呼ぶのか」と気づきました。

振り返ってみると、1年半くらいかけて少しずつ順算的な考え方ができるようになってきた気がします。
逆算的な考え方は、もともと学校教育や仕事などさまざまな場面で長い時間をかけて頻繁に教え込まれてきたものです。その考え方を順算的に切り替えるのに年単位の時間がかかるのはある意味当たり前かもしれませんね。


この記事を読んでいるあなたは、もしかしたら順算思考で生きる日々が待ち遠しいかもしれません。でも、そんな時こそ日々コツコツタスクシュートを実践していきましょう。気づいたら自然と順算的に考えられるようになっているはずです。

もしもしかめよ かめりんでした。


ここまで読んでいただきありがとうございました。
明日以降も続々と「ユタカジン」に記事がアップされていきます。
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