第9夜 子宮にスラムダンク
前回タイミング療法について、さらっと概要をお話しましたが、不妊治療には次のステップが用意されています。
それが人工授精です。
これもまた僕はやったことないんで詳しくないですが、ここが不妊治療の大きな壁になります。
人工授精の次は体外受精というステップに入りますが、ここにはすごく大きな壁があります。
以前不妊治療には4種類あるとお伝えしました。
「タイミング療法」「人工授精」この2つは自然妊娠なんです。
ですが、その先の「体外受精」「顕微授精」は自然妊娠ではありません。
あきらかに科学的な妊娠になります。
ここの心理的な壁を超えれるかという問題があります。
まぁ、僕はいきなり体外受精しか選択肢がなかったから、そのへんの葛藤はよくわからないですけどね。
【人工授精とは】
知識として書いておきますね。
タイミング療法は前回書いた通り「危険日に中出ししよう大作戦」と言うとんでもない作戦なのです。
↑AVみたいなタイトルですね
しかし、そのタイミング療法を6周期やってもダメな場合は人工授精に切り替えることになります。
ちなみに、人工授精は男性から精子を取ります。
これはもうあれです。
滅菌カップかガラスケース(シャーレ)に出すパターンです。
そんでその中から元気な精子を取って、奥さんにぶち込むわけです。
え?
それって中出しと変わんないじゃん?
と、思うかもしれませんが、まぁ僕も含めてですが精子減退症の人はそもそも届かないわけですね。
バスケで言えばリングに届かない状態ですね。
【女性側の準備】
もちろん人工授精は女性も準備をします。
何をするかというと「排卵誘発剤」を使います。(使うか使わないかは選べますが)
これで卵巣を刺激する事で人によっては卵子が複数個排卵する場合があります。
#過剰に反応するOHSSという症状もあります
#それはまたいつか書きます
これはバスケで言えばリングを広げるようなイメージです。(確率を上げる)
ただし人工授精は卵巣で卵子が作られ「卵管が正常に子宮に卵子を運んでくれる」ことが前提です。
卵巣と子宮をつなぐ卵管になにか問題がある場合は、タイミング療法、人工授精は成功しません。
バスケで言えば、選手はいるけどボールもリングもない状態です。
【人工授精は自然妊娠】
子宮の中で精子と卵子が出会う仕組みなので、受精から着床まで子宮内で行われるので、定義としては自然妊娠なんですね。
人工授精はどちらかというと男性に問題がある場合に使われます。
中出ししてもリングに届かないってパターンなのです。
バスケで言うとシューターを三井寿かジンか宮益あたりにしたいところだが、桜木花道じゃいかんせん届かないのです。
そうなると、スラムダンク的にはどうなるかというとゴリが桜木花道にこう言うんですよ。
「ボールを持ったら直接狙え。ダンクだ。」
つまり、人工授精とはそういう事です。
桜木花道がダンクすることです。
【人工授精はスラムダンク】
まぁ、ただ届かないなら直接狙えという事です。
そんで、細ーーい管をつかって子宮の奥に精子をスラムダンクするのが人工授精と言うことです。
イメージ湧きましたか??
とはいえ、人工授精でも結構なお金が掛かります。
(ただ人工授精なら助成金で結構まかなえますけどね)
タイミング療法6回失敗してるから、少なくとも悩み始めてから1年以上かかってるでしょう。
スラムダンク的にはここであれですよね。
最後まで希望を捨てちゃいかん。
諦めたらそこで試合終了ですよ。
と、安西先生が出てくる頃です。
精子を子宮に戻すことをスラムダンクと言って申し訳ありませんでした。
次回からまた体験談に戻ります。
(続く)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?