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第10夜 のび太と性病 爆笑!不妊治療!


前回までは知識的な話をしました。
タイミング療法と人工授精についてですね。

しかも、人工授精を往年のバスケマンガスラムダンクに例えて「子宮にスラムダンク!」とか言っちゃう始末だ。

もうこのブログはこの世に必要とされているのかどうか不安になってきた。

笑える話を読みたいなら目次の「大学病院とスターバックス」から見てね

さて、僕と嫁が26歳の時も話です。
二人で紹介先の「大学病院」に不妊治療に行きました。

なぜ、大学病院にしたかと言うとシンプルに安いからです。

不妊治療は高い高いと聞くと思いますが、病院によりけりです。

不妊治療専門クリニックはとにかく高いです。
ただ、配慮だったりシステムだったりストレスは本当に段違いです。
先に言っちゃうと、僕は大学病院で数回失敗して専門クリニックに行きました。

さて、今日は26歳のあの頃思い出して、大学病院に行った話を書こうと思います。

【お金との闘い】

とにかく不妊治療はお金との闘いです。

助成金制度がありますが、それは1回の治療につき15万円~30万まで出ます。

ちなみに対象は「体外受精」と「顕微授精」で、タイミング療法と人工授精は対象外です。

あと、治療後に貰えるのと、通算6回までという上限があります。
この辺はまた詳しく書きますね。

不妊治療したからと言って毎回申請するもんではないのですよ。
(凍結杯を使うときは限度額以内に収まってしまうからです)

しかしながら、体外受精で最も金のかかるのは「採卵」です。
ビックリするくらいお金がかかります。

当時の僕は年収330万円で、嫁ぴょんが200万くらいです。
もう、大変のなんのって、20代のころはこのお金を稼ぐためだけに働いていたと言ってもいいくらいです。

さて、ここからは面白い話に移ります。

【大学病院での検査】

男性不妊の検査に泌尿科にいきました。

そこで「精子が少ない」事がわかり、嫁ぴょんも婦人科検診で怪しいという事がわかったので、大学病院に不妊治療しに行くことになりました。

会社の「有休」を使って。

病院が変わると検査をもう一度しなければいけないのです。
しかし、二度目になると「覚悟」はできています。
ある程度の事は予想できます。

人間は不測の事態には弱いが、わかっているとたいがい乗り切れます。

今回は「男性不妊」の本格的検査です。

【大学病院とスターバックス】

まず驚いたのが、病院に「スターバックス」があることです。

病人達がオシャレなコーヒーをたしなんでいるのです。

キャラメルマキアートなんて付き合いたての彼女と飲むものだと僕は認識しているから、こんな環境なら入院患者同士で恋が始まるのではないだろうか?

「あの時二人で飲んだキャラメルマキアートの味が忘れられません。でも、もう一緒に飲むことは出来ないんですね…」

という手紙が糖尿病患者から届くところから始まるラブストーリーを想像したりしました。

そんな、病院らしからぬ場所で順番を待ちました。

大学病院と言えど、男性不妊は泌尿科での取り扱いになるのです。

【ムカツク野比のび太】

泌尿科で待っていると周りにはおじいさんばかり
僕のように若いのがいると「性病」だと思われおばぁさんから、冷たい視線を浴びることになる。
#当時26歳

僕は「違うんです、、、誤解です。あなた方の年金を支えるために、、、少子化に歯止めをかけるために、ここに来てるんです」と、心の中で思いました。

しかし、僕の横に今診察を終えた若い男性が座りました。

見た目はいかにも冴えない感じで、デニムとネルシャツとメガネを見事に着こなした男だ。

「部屋とワイシャツと私」ならラブソングになるが「デニムとネルシャツとメガネ」では野比のび太似にしかならないのだ。
#最近の優しいタイプののび太じゃなくて昭和のダメでグズなのび太

その後、のび太は看護士さんに
「えへへ、すこし自重しますね」
と、言っていました。

僕は瞬時に悟った…ほんやくこんにゃくがなくてものび太が何を言っているかわかってしまった。

コイツ絶対「性病」だ

心の底から「のび太のくせに」という言葉がでかかり、ソレを飲み込むのがやっとだった。

そして、のび太は大きめの声でそんな発言をしたもんだから、隣にいる僕まで仲間だと思われたに違いない。

僕は性病ののび太「心の友」になった覚えはない。

そして、おばあちゃん達からの白い眼を横目に、いつもの「問診表」が渡されたのだった。

だが、前回の経験値をはるかに超えてくる内容で僕を震撼させたのだった。

(続く)


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