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休日の大仕事を前に、ちょっと一息


春っぽい日差しが明るい日曜日。
今日のわたしには大仕事がある。

それは…小アジを捌いてアジ寿司にすること。
数えてみたら87匹もいた。
寿司に換算すると、174貫
家族6人だから、1人当たり29貫も食べることができる。
この量が発泡スチロールのトロ箱いっぱいで、1070円だった。
とーても安いと思うが、以前立ち寄った時には
同じ量で140円だったことがある。
恐るべき破格で売られていたのだ。。。

獲れたてプリプリの小アジが全部で87匹…


わたしが子どもたちと通っているのは
家から車で40分のところにある日出町の「深江漁港」。
平日も開かれている魚市場だが、わたしが行くのは主に土曜日。
午前7時から7時半の間は、市場の中に並べられた魚を
自由に見て回ることができる。

漁港から見る朝の海の景色が好きだ


漁船に留まってる鳥さんは魚がこぼれ落ちるのを静かに狙っているところだと思う


その日の漁獲量が多かったか少なかったか、
どんな魚が獲れているかが分かるし
何より、ギャラリーの生の声を聞くことができるのが楽しい。
漁港のおじちゃんおばちゃんたちが、魚にまつわる情報を語り合っている。
「あれを叩き割って味噌汁にすると美味いんじゃー」
「あれは型がいい」「あれは高級魚じゃな」などなど
それを聞いているだけで、すごくためになる。
次はあれを買おうかな、とか味噌汁にしようとか
箱を見るだけで、なんとなくイメージが湧いてくるようになった。

競りの直前、高まってくる緊張感も魚市場の魅力

多分衛生上の理由で、
ホースから水がジャージャー流れている市場の中をぐるぐると巡回する。
初めはどれがどの魚かとか全然分からなかったけど、
約2年間、ぼちぼち通っていたら
だんだんと種類や調理法が分かるようになってきた。
市場に広げられたトロ箱の中には「これいいなー」っていう箱が必ず何箱もある。
(雑魚が混在している箱はとても安いことが多くてかなり狙い目)
昨日はスズキと、カナガシラ、ワカメの箱が気になった。

これはエビの箱。エビは高級かなと思ってあまり買わないけど、それでも漁港で買えばとても安い
たくさんの魚を両手にぶら下げて帰るお客さん。魚捌くの上手なんやろうなぁ…


そうなんやけどな…
スズキはあまり一般のお客さんの販売に回らなかったし
(一般の人に売られる前に業者行きが決まってしまうものもある)
カナガシラは少なかったので、あっという間に買われてしまった
ワカメは箱からはみ出るくらい入って500円やけど…そんなには食べられない。
実家とか友だちに配りにいく時間もないし。

だからというかなんというか、ついつい小アジの箱を買ってしまったのだ…
ああ、時間がないって思ってんのに実際
一番時間と手間がかかる魚にしてしまってるやん!

小アジは、捌くのが本当に大変。
特にわたしは不器用やし、魚捌きの初心者なので、
処理にはものすごい時間を費やす。
まずエラと内臓を手で取り、

手開きを終えたところ。子どもの塾の送り迎えの合間、40分くらいかかった。

うろこを取り、頭を落として

引き続いて次の子どもの塾の送り迎えの合間に作業。これも40分くらいかかったかな
うちの母ちゃんの流儀ではここで塩をする


その後3枚におろし、
酢で締めて、皮を剥がして…
それから鮨飯と握る。
アジ寿司作りは2〜3日がかりの大仕事となる。

市場に出向いた昨日は、頭を落とすところまで終えて
冷蔵庫に入れといた。
今晩アジ寿司を食べられるかどうかは、わたしの包丁さばきにかかっている。

ジップロックに入れて冷蔵庫に保存。続きの作業は翌日に持ち越し…



さあ、これからが本番だ。
今は浅煎りのコーヒーを飲んで、ちょっと一息ついているところ。
小2の末っ子が「魚さばきたーい」と言って待ち構えているけど…
子ども包丁じゃ心もとないし、
出刃包丁を持たせるべきか?どうしよう…母は恐ろしいです笑

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