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生き物未経験者視点からのリクガメ飼育

 私は数週間前から全てゼロベースの状態でヒガシヘルマンリクガメの飼育を始めました。ですのでまだ数週間程度で、知識や経験などはほぼありませんが、ここではリクガメの飼育について、生物全般未経験、知識や経験、時間、お金、場所がそこまで無い、人脈もない、というほとんどゼロベースの条件下での飼育状況と経験談の現状をお伝えできればと思います。ビギナーによるリクガメ運営サンプルケースとして参考になれば幸いです。

【リクガメ運営計画】

リクガメ運営にあたっての生活環境の前提条件


経験がない
 
現在に至るまで生き物を飼ったことがない。
生き物係にすら経験していない。

時間がない 
一般的なサラリーマンのように一日8時間労働、
残業ありでそこまで自由な時間がない。

お金がない
飼育費用に充てられる可処分所得は1万円程度が限度。

場所がない
 
居住地は都内ワンルーム程度の賃貸物件。
犬猫等のペットは不可、かろうじて室内で静音な生物は可。

人脈がない
 
助言を求められる人が家族、知人等に皆無。

 未経験者がリクガメを飼育を計画した時、まず頼れるのはネットだけです。ブログや動画サイト等で前提条件をクリアした上で飼育が可能か否か、色々と情報を収集をしました。
 一見、初心者向けに発信された情報が豊富にあり、リクガメ飼育の映像を見るとリクガメとの触れ合いで楽しそうな光景が溢れます。リクガメの種にもよるが省スペース、低コスト、初心者でも比較的簡単に飼育が出来るという情報が散見されます。しかしよくよく見ると広い庭があったり、そこそこ広そうな部屋が映っています。そして検索トップに出てくるような情報発信者の大半は、飼育者はベテランであったり元々、生き物が好きだったりというバックグラウンドを持っています。
 経験者や飼育を生業としているプロの方の情報は非常に勉強になりますが、しかし諸先輩方に助言を頂くのは当然としても、気になるのはゼロベースで飼育を目指す素人目線の感覚でした。
 この情報はほとんど見つかりませんし、あっても私には見つけ出せませんでした。むしろベテラン勢が言う「初心者でも容易」というのはどの程度の初心者かもわかりません。「リクガメ初心者」なのか、「生き物全般未経験」なのか、どの程度のレベルを想定しているのかいまいち感覚がつかめませんでした。それでもリクガメ飼育の意思は揺るがなかったので、購入に踏み切ったわけですが、実際にリクガメを導入してみて、最初の条件に対しての導入後の感想は以下の通りです。

購入後の感想

経験がない 
・ネットでの情報を見れば飼育方法、
 トラブルシューティングはそれなりに 載っているので飼育は可能。
・素朴な疑問や本当に細かい部分はあったりなかったりする。
 生き物に関しての経験や知識がなくても、飼育のバランス感覚みたいなも
 のは真面目に向き合っていれば否が応でも身についてくると思います。
   
時間がない 
 タイミングの問題がありますが、時間がなくても飼育に割り当てる時間は1時間程度あれば十分でしょう。オートマチックなシステムを組めばより飼育自体は比較的容易です。注意すべきなのは「比較的容易」という表現。
 これは「他の生物と比較した場合に容易」と「但し幼体に限る」言う意味です。他の飼育経験が無いので私は比較しようがありませんが、個人的にはそれなりに手間暇はかかりますし、最終的に小型とは言えある程度大きくなります。それでも最初のうちは自動化を目指したシステムを構築をすれば効率的にはなりそうです。

お金がない 
・ランニングコストは幼体なら月概算4〜5,000円程度。
・イニシャルコストも最低限の亀+スターターキットなら40,000円程度。
 効率化やオートマチック化、こだわりを突き詰めてゆかなければ、短中期的に見ればそんなにお金はかかりません。巨大化した時にどうなるかです。

場所がない 
 幼体(5cm)程度なら60cmケージで可能。しかし最終的に小型のヘルマンリクガメでも2〜30cm前後になるので、90〜120cmケージもしくは環境の整った広い部屋が必須。

人脈がない
 周りに詳しい人がいなくても、ネットだけで基本的になんとかなります。家を空けるにしても数日ぐらいなら餌を食べなくてもリクガメは命の危機には陥りません。ただ、温度管理はシビアなので温度は自動制御しておかないといけません。

結局リクガメはお手軽か?

永続的にお手軽を期待しているなら飼育は断念したほうが無難です。
長期的に見て、コンパクト・イージー・リーズナブルは成立しません。

 小型リクガメ飼育は短期的に見ればネットの記事でも見受けられるように、コンパクト・イージー・リーズナブルかもしれません。しかしこれはほとんどの場合、「但し幼体に限る」の但し書きがつきます。
 ちゃんとネットの説明読んでると「意外とキツイよ」というニュアンスが出てきますが、結構さらっと出てくるので耳に入らないでしょうし、それこそ未経験者にその感覚は分かりません。
 長期的に見た場合に小型リクガメといえど生体になれば2〜30cmになりますので場所、手間、餌代も比例してゆくことが想定されます。ネット動画で映し出されるスペースが広くリクガメのサイズが小さく見える、拡大画像が多い事からサイズ感はイマイチ伝わりません。また巨大なゾウガメと比較すれば小型リクガメは遥かに小さい。そして取扱店では5cm前後の幼体がほとんどです。完全に小さい錯覚に陥ります。
 また、種にもよりますがヒガシヘルマンリクガメは長ければ30年近く生きるそうです。生活水準が変わらないのであれば生活の圧迫はそれなりにありそうです。それでも飼育放棄せず続けていくなら、長期スパンを考えた上で自身の人生設計も考慮する必要があります。故に購入時点でこのサイズを飼育する心構えが必要です。

 私は考えが甘かったもののこれはある程度想定していたのと、愛着も湧いてきているので、死ぬまでは死なないようにしっかり育てていこうと思いっています。

最後までお読み頂きありがとうございます。
順次、飼育プロセスを掲載予定です。
よろしくお願いします。



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