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2020年1月号 2020年の運をつかんでいくために

春夏秋冬亀成園便りの13作目です。三重県松阪市飯高町での自給率の高い暮らしをする小さな自然養鶏農園からの季節レターをお楽しみください。 

【亀成園便りここから】

 いつになく穏やかな冬をすごしているうちに、時代は2020年に突入しておりました。なんだか未来の国にいるような気がしてなかなか落ち着かないですが、波に流されないように上手く乗る気でいなければなりません。今年は亀成園にとってもチャンスをつかむ年です。大好きなど田舎暮らしを続けるためにも、ずっと自立していける生き方を作らなくっちゃ。

 街にいた頃は思いもつかなかったのですが、この辺りではしめ縄や門松を手作りする家も多いです。材料になるわらや縁起のいい木があるので、思い立って自分でも作ってみると毎年発見があり面白いです。各家やお店、施設や寺社の年飾りを眺めるのが新春の楽しみの一つです。その中で、今年のイチオシは飯南町の大きなわらオブジェ前に飾られていた門松でした。土台は竹で作ることが多いのにあくまでもわらでこしらえてあし、葉も花も実もたっぷりの、作り手のぬくもりが感じられる門松でした。わらの可能性は大きいですね。

 伝統の縁起物には及ばないですが、平飼い卵屋さんらしくなるよう、自宅前の直売所に自作の埴輪を置くようになりました。松阪市近郊では古墳が多く、はにわ館という施設もあり、市民で埴輪作りも行われています。その埴輪作りを小学校で親子体験させてもらうことができ、鶏を作りました。下の子たちと作る時にまた鶏を増やしていきたいですよ。

 温暖化の影響は今まで予想していたよりも深刻で、山間の飯高町でも美しい氷柱や雪にお目にかかっていません。樹氷で有名な高見山は残されていますが、日常での美しい冬が少ないのは寂しいことですね。空気のぴりりとした冬独特の感じが好きなのですが、暮らしに困るわけでもないのであまり文句も言えません。
 亀成園前のサザンカはこの季節何か月も咲き続けてくれる優秀な木です。多少の変動に惑わされずに堂々華やかでいる姿、ぜひあやかりたいものです。

【亀成園便りここまで】
素敵な門松の写真、ご覧いただけましたかね。わらとか庭木がどんどん身近になっていってから、クリスマス飾りより新春飾りの方が大事にするようになりました。一概に「和がいい」というわけでもないのですが、どちらも無理せず心地よく、前向きに取り入れていけたらいいですね。

このお便りで登場したはにわの鶏さんは、もうトサカがとれてしまい、くっつけてもくっつけてもなかなか戻らず、どうしたものかと外に置いていると、時々お客様の子供さんがパズルのようにとさかを置いてくれます。
小学校のはにわ作り、コロナ下では行われなかったのですが、2022年は久しぶりの開催です。鶏にしようか、はにわらしいのにしようか、嬉しい悩み中なのですよ。

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