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2020年2月号 冬のほっこり集めてみました

春夏秋冬亀成園便りの14作目です。三重県松阪市飯高町での自給率の高い暮らしをする小さな自然養鶏農園からの季節レターをお楽しみください。

今回、お便りに使っていた画像が見つからず、イメージになりました。再現率が低くなってしまっていることをお詫びいたします。 

【亀成園便りここから】
新型ウィルスで大騒動だった旧正月を過ぎてようやく、零下の寒さが観測されるようになりました。いつもの道の水たまりが凍っていたり、車がなかなか動かなかったりという、冬の朝なら当たり前だったことがこの時期でやっと続くようになり、四季を忘れずにいれて嬉しいものです。川辺の梅が花盛りで、澄んだ空気に冬鳥たちの声が響いています。

鶏たちは体温も40℃と高いので、寒さに震えているということはないのですが、それでも冬は鶏舎で固まっていることが多いです。群れの中はとてもぬくそうで仲間に入りたくなりますよ。写真の場所は水飲み場です。山からの湧き水がパイプを伝って流れており、いつでも新鮮な水が飲めるようになっています。
汲み水を置いておくと朝には凍ることがあり、以前は手入れに苦労したものですが、流れる水の仕組みを作ってからは困らなくなりました。冷たそうではあるけれど、卵には大事な水なのです。

 冬に人気のメニューにはなべ焼きうどんがありますね。東海地域の濃いめの味噌味を自分好みにして、今年出来がよかったネギたっぷりで卵かけにするのが最近の楽しみです。寒い時期だからこそ熱々の濃いめの味でいただくのが冬の幸せですね。しっかり塩気をとって水分補給するのが一番の健康食だと思っています。
 寒い時期だけに作られる、地域の郷土食の一つである「ふところ餅」を縁あって教えてもらうことができました。米粉を餅つき機でついてついて、うんと時間をかけて作る素朴なおやつです。棒状にしてから一口サイズに切っていただくのですが、黒糖の甘みが効いており、ほっこりしました。

 この時期、純粋に寒さを喜ぶのは亀成園の愛犬(北海道犬)です。雪がチラつくとテンションが上がって上がっておおはしゃぎ。凍えた身で彼の元気なお散歩につき合うのは時に大変なのですが、跳ぶように動く姿に触れていると、こちらも身体が温まってきます。外歩きは冬も楽しいことを教えてもらえるのにもお役立ち。怠け者との相性はいいのかもしれませんね。

【亀成園便りここまで】

鶏の湧き水システム、いろいろあって今は稼働してないのですが、今でも飲み水は湧き水を汲んで与えています。鳥が水を飲む姿って、一度下を向いてくちばしに含んでから上を向いて飲むのですが、一定時間下を向いたり上を向いたりを繰り返して、とても可愛いのです。鶏舎を訪れる楽しみの一つにしていて下さいね。

冬は大好きな愛犬ですが、夏場はぐったりしていることも多く、それはそれで散歩に連れ出すのに一苦労です。四季折々の里山暮らし。何年経っても飽きない変化がとても魅力的です。

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