【たってー】親や友人との付き合い方

　孤独は最大の敵です。どんな状況であれ、周囲に味方になってくれる人を作っておいたほうが後々楽だと思います。仮面浪人というのは一般には反感を買いやすいことだと思うので。僕の場合、「入学当初から仮面浪人や３年次編入などを検討しはじめる→６月に退学を決心→９月に退学」という流れだったので、時系列順に周囲との関わりについて書いていきたいと思います。

　４月の入学時から仮面するか迷っていましたが、出会って２日目の同じサックス科の友達に「何となくだけどここで４年間やっていける気がしない」と打ち明けていました。親に対しても同様の心情を吐露していました。ただし、父は当初退学には反対していたので、本当に自分で決意するまでその話題は出さないようにしていました。

　５月いっぱいまでは迷うことにしていたので、授業にも出席して普通に音大生としての生活を送っていました。この頃に普通にたくさん友達ができました。再受験を考えていることはほとんどの人には隠していましたが、塾講バイトをすることで授業中に内職で大学受験勉強をすることの口実を作り、割とおおっぴろげに受験勉強をしていました。

　６月、ついに決心を固めてからはほとんど授業に行かなくなりました。もう隠す気もなくなったので「たってー最近どうしたの？」的なことを聞いてくる人には打ち明けることにしていました。またこのタイミングで高校時代からお世話になったM先生にもカミングアウトしました。カミングアウトの際、一つだけポイントがあるのですが、絶対にネガティブな理由を伝えるのではなく「別のことがしたくなった」みたいなポジティブな理由を伝えたほうが良いです。その大学に憧れて努力してきた人も沢山いるに違いないので。

　カミングアウトしてからは、もう最後の思い出づくりです。とはいえ大胆に旅行に行ったりしたわけではなく、沢山の人と写真を撮ったりご飯を食べに行ったりしました。最初で最後の学祭もなんだかんだで楽しんでました。色々ありましたが、当時の友人たちとは今でも連絡を取り合って飲みに行ったりしています。

　仮面浪人は何かと敵を作りがちと言われますが、周囲を味方につけることができた場合、自分の受験がない分手放しで応援してくれる心強いサポーターとなってくれます。それこそが仮面の強みではないでしょうか。繰り返しですが、孤独は最大の敵です。どうか仮面浪人生活を全力で楽しんでください。

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