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【AI実装検定@A級】合格体験記~試験対策や学習時間を紹介~

こんにちは、みぃあネコと申します。今回は2020年09月26日に行われた、第2回AI実装検定@A級で合格することができたので、これから受験される方々のために情報を残しておこうと思います。

AI実装検定は機械学習やDeepLearningの実装スキルを測る試験

AI系の資格で一番有名なのはG検定やE資格だと思います。G検定では実際のプログラムを実装するスキルを測る問題は出題されませんが、AI実装検定では、Pythonにおけるデータ分析向けのライブラリの使い方など、実装スキルに重点を置いた資格だと感じました。

A級の出題範囲は、AI・プログラミング・数学の3つ!

出題範囲ごとにどのような知識が問われるか、個人的な所感は以下です。

・AI
ニューラルネットワークの基礎知識を問われます。例題にもある通り、順伝搬の計算や活性化関数の特徴、微分計算などが出題されます。手計算が必要な問題が多かった印象です。

・プログラミング
Numpy、Pandas、Matplotlib、Seabone、Sciket-learnといったデータ分析御用達のPythonライブラリのコード理解が問われます。例えば、Pandasで2つのテーブルを結合するにはどのメソッドを使うか~のような問いが出題されました。

・数学
ニューラルネットワークに関わる基礎数学(?)が問われます。内容は微分、偏微分、行列計算、条件付確率などの問いががひたすら出題されます。高校数学を超える内容は出ないと思います。行列計算は多めだったように感じました。

試験対策は実際にプログラムを動かして勉強する!+α

実装スキルに重点を置いている試験である以上、実際にプログラムを書くのが手っ取り早いでしょう。(というかそれができないと意味ないですよね)
と言ってもプログラムの出題は全体の1/3なので、各出題項目ごとにおすすめの試験対策法や教材を紹介します。

・「AI」はG検定公式テキストがおすすめ!
G検定の公式テキストは試験対策に限らず、これからAIの勉強をしたい人にとって体系的にAIを学べるという点でおすすめです。AI実装検定の内容よりだいぶヘビーなので、初学者の方は大まかに理解することを目指しましょう。
既にG検定の勉強されている方は、二乗和誤差の式やアダマール積の計算方法などを押さえておけば良いと思います。

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・「プログラミング」はkaggleのTitanicコンペやデータ分析の書籍を使った勉強がおすすめ!
実際にPythonのライブラリを使ってみましょう。既に業務や趣味で機械学習等のプログラムを書いている方は特に対策の必要はないと思います。

初学者向けに解説すると、kaggleとは様々なデータ分析課題のコンペが行われているプラットホームで、入門者向けに用意されているコンペにTitanic号の乗客者の属性から生存者を予測するコンペがあります。このコンペをこなすことで一通りPythonのデータ分析向けライブラリに触れることができると思います。
また、体系立ってライブラリの使い方を理解したい方には、書籍での学習もすすめします。
以下の書籍は出題範囲を広く抑えていると感じました。書籍で対策する場合の個人的なおすすめです。

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・「数学」が心配な方は偏微分、行列計算、条件付確率を復習!
私は行列計算がうろ覚えだったので、これを機に少し復習しました(笑)上で紹介した書籍に数学の範囲も載っていますので、心配な方はライブラリの使い方と併せて押さえておくと良いと思います。

学習時間は初学者でなければ数時間程度

見出しで書いた初学者というのは、Pythonのコードをあまり書いたことのない方や、データ分析向けライブラリや機械学習のプログラムを書いたことのない方を指しています。(そういった方がこの資格を受験するかは疑問ですが)
一方で、既に業務や趣味で使っている方にとっては、出題範囲で抜けていそうな部分を補うだけで十分だと思います。合格率も高いので、それすらも取り越し苦労になる可能性もありますが…。
ちなみに私の場合はG検定の公式テキストの読みなおしに2時間、Sciket-learnの復習に1時間、行列計算や条件付確率、アダマール積の復習に1時間の合計4時間でした。

【余談かつ重要】試験本番の注意点

ここまでで、試験の出題範囲や試験対策法、学習時間についてお話ししました。最後に、受験を考えている皆さんの努力とお金が無駄にならないように試験本番の注意点を書き記しておきます。(ここからはぶっちゃけトークです)

試験時間オーバーすると強制0点!?不親切仕様の試験システム
試験前に散々アナウンスされたのが、試験開始5分後の14:05以降に試験開始または試験終了時刻の15:00を超えて試験終了ボタンを押すと、強制的にシステムが得点を0にするというものでした。
そりゃまあ遅刻と時間オーバーはペナルティがあって然るべきではありますが、ちょっと不親切な点がいくつかありました。
※これは第2回試験時の情報ですので、今後の試験では改善されている可能性があります。

【不親切ポイント①】15:00以降になっても回答が続けられてしまう
試験中は右上に60分タイマーがセットされていました。しかしこのタイマーは受験開始を押してから60分を測っているため、14:01に受験開始を押した場合タイムアップは15:01になってしまいます。14時00分00秒に試験開始ボタンを押せる人はなかなかいないと思いますので(そもそもシステム側の内部時計とこちらの時計が合っている保証がない)、タイムアップギリギリまで粘った結果0点があり得るかもしれません。

【不親切ポイント②】開始予定時刻1分前に試験が開始できてしまった
不親切ポイント①に関連する話になります。試験開始5分前からF5連打していた私は、13:59台に試験開始ボタンが現れるのを見逃しませんでした。
これ自体には問題はないのですが、これを見て私は試験開始直前にこう思ってしまいました。
「試験システムの参照している時計と私の見ている時計は1分以上時差があるのでは?」
試験終了時刻間際、問題を最後の問題を解き終わった瞬間にPCの時計を見ると、なんと14:59。慌てて試験終了ボタンを押したときの時刻は14:59:30でした。
これによって合格通知までの1週間、0点になったのではないかという不安が残り、資格試験終了後の安堵感や達成感はすべて吹き飛びました()


始まったばかりの試験ということもあり、完璧に整備されているとは思っていませんでしたが、上にあげたものを中心に細かいところでヘンテコな部分がありました。皆さんが受験する際にくだらない部分で躓かないように、批判も込めて書き残しておきました。


それでは、この記事を見た方が無事に合格されることを祈っています。


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