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ホンダ・フィットハイブリッド Lパッケージ

くるまの状態:ディーラー試乗車
試乗コース:環八+国道1号近辺

総合評価
本当にチョイ乗りなので簡単に。
・先代に比べて数段質感が向上したインテリア。リアシートも当然広い。
ただしセンタータンクレイアウトゆえフロントシートの下に「坂」があり、リアの乗員の足入れ性が向上していないのは仕方が無い?


・走行性能も十分すぎるほどに十分。排気量が上がっただけはある。
走り出し、エンジンとモーターがオーバーラップする部分にちょっと「ブルン」とした違和感があったのは個体差かもしれない。とにかくバタバタゴツゴツとしていた先代を知る人は、ボディの剛性やサスペンションがオトナになったことに驚くはず。


・ちょっと違和感を感じたのはハイブリッド専用のシフトレバーと空調などの操作性。
特に前者は早急に改善した方がいい気がする。
まるでジョイスティックのような動きをするのは未来的でいいかもしれないけれど、シフトレバーの節度感を奪ったのはよくない。
走行中、乗員がドリンクを取る時や空調を操作する時、不意に手が触れてしまうとカンタンに動きそうだ。これは大丈夫なのか?
後者もタッチパネルに頼るあまり、走行中のブラインドタッチのことを全く考慮していない。目視しないとわからないのはちょっとどうかと思う。スマフォならいいのだけれど。


・最後にデザインに関して。個人的には無駄な線が多いなと感じた。
これは写真で見た時からの違和感ポイントで、実際に見たら気分も変わるか?と思っていたけれど、やっぱりヘンだ。
フロントフェンダーの手前で折れ曲がる線の意図もまったくわからない。
リアバンパー下部にある結構な面積の黒いダクトも、ブレーキ冷却や空力に関係するから存在するのかと思えばまったくのダミー。穴すら空いていない。デザイナーはどういうつもりなのだろう?マツダのデザイナーなら即刻クビになるレベルだと思う。機能とまったく結びつかず、遊び心も感じないようなことを今のご時世よくやるもんだ。


・デザインは好みがあるので何とも言えない。
けれどもクルマとして見た場合、ライバルのアクアは相当焦った方がいい。とても良くできているからだ。
比較したら完璧にフィットに軍配が上がる。街乗りだけではもったいない。ちょっと遠くへ行ってみるか、と思わせる魅力は持っていると思う。

N ONEの若さがまぶしい人はどうぞ、あとヘンなデザインが気にならなければ、と言ったところか。