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あきついおが攻めてるなぁと思った話。


高知県にあります、四万十学遊館あきついお。「トンボ王国」の敷地内に学遊館あきついお(さかな館・トンボ館)という博物館と四万十トンボ自然公園というトンボ保護区があります。

昨年の年末に10年ぶりくらいで訪問してみたのですが、自分の記憶はいったいなんだったのか?というくらいに衝撃を受けました。もしかしたら自分が行かなかった10年の間に何か変わったのかもしれませんし、私の記憶がボロボロだっただけかもしれません(後者が可能性高いですね)

何が衝撃だったのかを今日は書きたいと思います。まず、これ。

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タナゴ水槽の近くに掲示されていました。「水族館の仕事」と題してかなりの長文です。最近の水族館では"誰も読まないから"と敬遠されがちなタイプの掲示ですね。

次は、これ。

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タナゴの仲間の水槽がいくつか並ぶ真ん中あたりに掲示されていました。たしかにタナゴの水槽はどこの水族館でもぐちゃっと大量のタナゴが入れられているような気がします。私はそれについて特に疑問に思ったこともなかったのですが(おい)、タナゴが臆病なのは実感として分かります。みんな必死に人間から離れようとして全然写真に撮れませんし。

しかし、内容はさておき、この分量ですよ。これ誰が読むんですか?

そして最後に、これ。

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メダカの水槽の横に掲示されていました。これまたすごい長文ですね。さすがの私も写真に撮っておいて後から読む方式でこちらは読みました。その場では読んでいません。

水族館内の掲示物は基本的に読まれていない、文字が多いものほど読まれない、というのはよく言われているところです。だいたい水槽の魚も見てないって言う人もいるくらいなんだから掲示物なんか見るわけないっしょ?ってことですね。実際に自分の行動からも実感として理解できます。

また、「みんなこういうのが好きなんでしょ?」とばかりに"プロジェクションマッピング"や"かわいい生き物(毛のある哺乳類)とのふれあい"をもってくる水族館がたくさんあるなかで、

こっちの主張を聞いてくれ、こういうことだから知ってくれ、せっかく来たんだったら学んで帰ってほしい

ってストレートに訴えてくる水族館に久しぶりに会った気がするんですよね。その姿勢が攻めてるなぁ…っと衝撃を受けたのです。まあ掲示物を読まない人には通じない戦法ではあるんですけどね…。

他にも館内にはたくさんの掲示文があって読んでいくと「あきついお、なんてアツい施設なんだ…」ともれなく感動できる仕組みになっております。今時珍しい、一周まわって逆にすごい新鮮さを感じることができます。

水族館ブログの方にもそのうちレポート記事をあげると思いますので、館内の様子などはそっちでどうぞ(まだ書いてません 汗。2011年に訪問した時の記事はコチラでどうぞ)

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