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かすみがうら市水族館のビフォーアフター

茨城県のかすみがうら市にあるかすみがうら市水族館。公共交通機関利用だと最寄り駅から①予約制乗合タクシー30分②1日5往復の広域バス50分+徒歩30分③タクシーで30分④レンタサイクルで18km!というアクセス難易度が日本最強の部類に入る水族館です。あ、私は車移動の民なので横浜から都内を抜けるのが面倒なだけでそこまで大変じゃありませんのであしからず。

かすみがうら市水族館は2018年4月から指定管理者が変更になりました。いまや公立水族館のほぼ全てが指定管理者制度を利用した公設民営になっていますが、かすみがうら市水族館ももれなく公設民営です。って話は本筋ではないのでこれくらいにして、管理者が変わると水族館はどう変化するの?という劇的ビフォーアフターを実感したので、今日はそんなお話です。

前の管理者の時のかすみがうら市水族館です。

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霞ヶ浦に生息する魚類はもちろんいましたが、それよりも目につくピラルクー・レッドテールキャットフィッシュ・ガー・ゾウガメ・タツノオトシゴ・外国のすごいカブトムシなどなど…。前館長さんの強烈なキャラもあってカオスな空間が完成しておりました。個人的にはこれはこれで嫌いじゃなかったです。前館長さんのお話聞くの楽しかったし。


まあでもぶっちゃけ「霞ヶ浦に来てまで見るものじゃないよね」という感想もありました。だってピラルクーなんかは他の水族館で見た方がデッカイ水槽でサイズの大きな個体を見れるしね。

これがビフォーですね。で、アフターはどうなったかと言うと…。

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こんな感じ。寂しいように見えます?うん、分かります。さっぱりしちゃったというか何というか。館内の水槽数が減っただけでなく、展示されている生き物も全面リニューアルされました。

基本的には霞ケ浦に生息している生き物のみ。オイカワ、ワカサギ、タナゴ類、外来魚たち。

圧倒的地域密着!

そして、主に生物多様性や外来種についてなど、霞ヶ浦で起きている問題点を学べる掲示がたくさんあって一周すると結構たくさん情報が手に入れられるようになっています。小中学生の課外授業にぴったりな感じですね。

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実はリニューアルオープンしてから、かすみがうら市水族館に対する水族館マニアたちからの評価はとても低かったのです。水槽にコケがついてて中の魚が見えない、やっつけ仕事のような内装…などなど。

私が管理者交代後に訪問したのは2019年2月のこと。前評判があまり良くなかったのも影響してか期待値は低かったのですが、それが効いたのか「え?全然良いんじゃない?」という第一印象。コケだらけの水槽もなかったし、何よりも目の前にある霞ヶ浦に密着した生体展示にこだわったラインナップが良い。その後2回訪問していますが、行くたびに水槽は綺麗になってるし、ワカサギは何気に長期飼育できちゃってるし。オオサンショウウオも見やすくなってるし。いいじゃん!って思ってます。さらに今年2月には一時休館してのリフレッシュ工事も終わってさらに水槽も綺麗になった模様!

で、何が言いたかったかっていうと、指定管理者が変更になるとこんなにも違う水族館になるんだ!ということです。で、個人的には今の方が断然好きですね。霞ヶ浦のほとりにある水族館の意味を果たしていると思えるので。

だって日本にはめちゃくちゃたくさん水族館があるのに、そのどれもが珍しい外国の魚ばっかりじゃつまんないじゃん?「ここに水族館がある意味」を体現してくれる水族館を私は応援したいです。

もちろん、前の管理者さんを否定するわけではありません。ここにこの施設がある意味を考えたらよりふさわしいのは今の方、って私が思ってるだけです。

ってことで、主にドライブ好きな方に向けて「かすみがうら市水族館、けっこう良いよー」とお伝えしますw


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