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いきものがたり かめきちかめぞう『水族館巡り旅あれこれと小規模水族館のススメ』

※こちらは動物園・水族館ファンサイト「いきものAZ」にて2018年7月13日に公開されたコラム企画「いきものがたり」の記事になります。残念ながらいきものAZが2021年7月16日12時をもって閉鎖されたため、こちらに放流して記録として残しておきたいと思います。


はじめまして!水族館巡り屋(自称)のかめきちかめぞうと申します。
男子2人の子どもたちと一緒に日本中の水族館を巡ってブログに記録しています。
いわゆる水族館ブロガーというやつですね。

かれこれ12年ほど水族館を巡っていますが、まだまだ未訪問の水族館がたーくさん残っています。日本って恐ろしいですね…水族館大国…。まったく制覇できる気がしません。
12年間でいわゆる水槽展示のある水族館(相当施設も含む)は177館訪問しています。
その他に例えばイルカおさわり施設とか期間限定の水族展示なんかも入れると190施設になります。

「水族館」と名乗っていればどんなに小さくても、たとえ動物園の中にあったとしても訪問しますよー。(智光山公園動物園内のミニミニ水族館)

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で、なんで水族館を巡ってるの?と聞かれたらこの画像を見せることにしています。

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このキラッキラした目!この顔が見たくて全国の水族館を巡っているわけです。って言っておけばまるっとおさまりますしね(笑)

水族館を訪問しつつ、せっかくなのでご当地グルメや観光名所なんかも行ったりしますよ。基本的に車移動なので車中泊しながらフラフラと気になったところに飛び込んでいくのも楽しみのひとつ。

そんな水族館巡り旅で最大のピンチだった事件。
北海道をぐるりと回っていて、標津のサーモン科学館から厚岸に向かっている時でした。
車窓からなにやら素敵そうな灯台が見えました。ノッカマップ埼灯台、というそうです。

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これちょっと入ってみたくなりません?なりますよね?(笑)
ということで道路から少し灯台方面に入ろうとした、その時!
タイヤが泥にハマりました…。
上の画像では轍ががっつり残っていて途中ぬかるんでそうだったので、そこは避けたのに…。

運転手、というか大人は私1人だけ。あとは12歳と9歳の息子。
なんとか脱出しようと車から板を出してタイヤの下に差し込んだり、3人で車を押したり。
最終手段として9歳の息子にアクセルを踏んでもらい私と12歳息子で車を全力で押したりしましたが…ムリ。

そんな時!さっき走ってきた道路に遠くからパトカーがこっち方面に走ってくるのが見えた!そりゃもう3人しておーい!って叫んで手を振りながらパトカーに猛アピールですよ。
なのに…気付いてもらえなかったのか、パトカースルー…。

いやぁ…この何もない広大な海っぺりの草原に取り残された時の絶望感たるや…。

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途方に暮れてカップラーメンでも食べるか…(え?)とか思っていたところ。
救世主あらわる!!

「ハマっちゃいましたかー?」と草原に入ってきて声をかけてくれたのは、白馬の王子様ならぬ四駆に乗った根室在住のミュージシャンの方でした。
手際よく車からロープをおろし、私の車とつないであっという間に引っ張り上げてもらい救出完了。

まじでヒーローっているんだ…。
とウルウルした目でお礼して。
連絡先を教えてもらい、後日その方のCDを買いました。

そうそう、こんなこともありました。
四国をぐるっと回っている時。給油予定だったガソリンスタンドが日曜日でみーんな休みで。つんだ…。
ガス欠ストップ寸前、場所は愛媛県の超山の中。
エアコンも切って省エネドライブしてるけど、進めど進めど山の中…オワタ…。

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もはやこれまでか…って時に見えた家!
ダメ元でその家に飛び込み窮状を訴えた結果、オジサマが倉庫に眠ってた古ガソリン1.5リットルを恵んでくれるミラクル!!
古いガソリンなので排気口から白い煙はもうもうと出ましたが何とか開いてるガソリンスタンドまでたどり着くことができました(ホッ)

そんなわけで色々な方に助けてもらえたことで10年以上も水族館巡り旅を続けることができています。感謝です。

さて、いいかげん水族館の話もしますね(笑)

この10年で水族館の情報発信に対する意識が随分変わってきたなーと思います。
日本国内のそこまで広くない土地にとんでもない数の水族館があるんです。集客にも当然工夫が求められます。

私のように呼ばれなくても勝手にどんどん水族館に行くような人は置いといて(笑)そこまで水族館に興味のない大多数の人は一生のうちにせいぜい数回しか水族館には行かないといわれていて。
その数回という貴重な機会を捉えたい、水族館側のあの手この手の情報発信を観察するのも私は大好きです。もちろん乗れるとこには乗り込みます(笑)

近いとこで言えば京急油壺マリンパークの開館50周年セレモニーとか。すごい人出でしたね。

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いきものAZでもたくさんの水族館・動物園が参加されていますよね。情報発信の一つと考えるとこれもとても興味深いです。

ところで、私のブログで比較的アクセス数が多いのは小規模な水族館相当施設だったりするんですね。規模が大きくてテレビなどで取り上げられるような水族館の記事は一時的に爆発的にアクセスが増えたりすることもあるんですけどね。コンスタントにアクセス数があるのは小規模な施設の記事が多いのです。
水族館巡りをしている者として、水族館好きな者として。インターネットで施設名を検索してもなかなか情報が出てこない時、少しでも検索している人の参考になればいいなーと思って、小規模な水族館の記事は優先して書くことにしています。
そんな小規模な水族館(水族館相当施設を含む)から私の好きな施設3つを紹介しますね。

まず最初は鳥取県にあるとっとり賀露かにっこ館。
水族館空白地帯と言われている鳥取県にある水族館です。
その名のとおり、カニがたくさん飼育展示されています。カニだけではなく、魚類も爬虫類もいますいます。魚名板横の解説がアツイ!のがいちおしポイントです。オススメ!

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2つめは富山県にある富山大学理学部・氷見市連携研究室ひみラボ水族館です。
廃校になった小学校を利用して、イタセンパラなどの淡水魚を飼育研究していて、水族館として展示もしています。校舎外になぜかヤギやブタ、リクガメもいたりします。
マイナーな施設ですが、ヤギにエサをあげるも良し、館内に掲示されている大学での研究について読み込むのも良し、と楽しみ方はいろいろ。オススメ!

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3つめは北海道にある千歳さけますの森さけます情報館です。
サケのふるさと千歳水族館からも近いのですが、その存在がほぼ知られていません。
水産研究所の広報展示施設で、さけます類に特化した体験や学習ができます。というとお堅いイメージですが、ここはとにかく体験が楽しい!
大人だけで行っても十分に楽しい施設です。オススメ!

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大きな水族館に行けばその大水槽に圧倒されたり、海獣はじめたくさんの生き物を見ることができたり、ショーがあったりと楽しいことがたくさんありますよね。
でも、小さな水族館でも来てくれた人を楽しませる工夫があったり、勢いがあったり、小規模だからできることもあるんだなー、と感動しちゃうんですよね。
こういうこと書くと自分で変態だなーと思うんですけどね(笑)
小規模な水族館もいいものですよ。たまにはいかがですか?

あと、ここにこんな施設があるんだけど…といった情報があればぜひ教えてください!かめきちかめぞうさんが駆けつけます(笑)

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