取り決める側ってきっと大変なんだろうな。

私は亀の販売をしている。
十年以上販売業を行ってきて、
とある課題に直面している。

それはどうしたら本当の意味で「飼う」という意味でも「飼育」という意味でも大切に”かって”もらえるのかというところである。

もちろん購入していただけるということ自体にはありがたみはもちろんあるのだけれども、
しかしうちはかなりの特殊性を持ったお店。
命に対して配慮をしているお店。
こだわり深いお店。

例えばその子が産まれた卵の殻を瓶に入れてプレゼントするだとか…

ふかの映像を一匹一匹撮影してあたらしい飼い主様にいつでも確認してもらえるようにしたりしている。
また、野生個体を取り扱ったりしないし、よく分からない亀を新しく買い足したりしない。
本当に決まった一匹一匹と共に種親の亀ちゃんと共にここまで十年以上一緒に歩んで働いて、共に暮らしている。
そこから生まれた、子亀ちゃん達が販売対象だ、そしてさらにはその子亀ちゃん達を1匹1匹別のケースに入れて管理をして1匹1匹成長記録もつけて、その上で販売をしている

ゆえにゆえに、何匹も欲しい(そのほしいという表現もやってることがやっている事なだけに、いつも引っかかってはいるが、まぁ、ポピュラーな言葉と言えるだろうが)と言われて例えばまぁ今は頭数制限をして禁止してるけれども、十匹販売したとする。
そうすると、そういった購入者様というのは、私がそれまでつけていた成長記録だとか、保管しておいた卵の殻だとか、孵化の動画だとか、もうほぼ無いに等しいような方が多いようにどうしても見えてしまう…

だからこそ1匹ずつ大切に飼ってもらうためにはどうしたら良いかと考えたところ、やはり購入制限頭数制限が必要となってくる。

考えに考えた結果、まあ諸々兼ね合いもあるのでまず種類を限定して制限を始めようとは思うが、まぁ1匹から2匹。
2匹までの購入者様であればおそらく私のこだわりを(私ではなくてまお店としてでもいいですし)そのこだわりをきちんと受け取ってくれそうな気がする。

ただ、制限をしたとて冒頭に掲げたような問題が発生するのだろうなと思うとなかなか先に進めないでいる。
これはきっと法律とかを取り決める方々とかも苦戦するような部分なのだろうなとは思うが、制限をすると高い確率で真面目な人が損をしてずるい人が得をする構図がどうしても出てきてしまう部分がある、絶対にそれを優遇するようなことは絶対にしたくない、そのような状況にはしたくないわけである。

例えば亀さんを2匹まで購入をしてもいいよということにする、そうするとまじめな人はその2匹を何年もずっと飼育をしていこう、もしくはここで2匹飼ってここの2匹を大事に飼育すると共に他のお店で買うんだとか、まあそれはそれでありだとは思うんだけれども、ずるい人となると翌日にまた買いに来て2匹お願いします。なんてことも出て来るような気がする、もっとずるいと別の家族や親戚を利用して、2匹購入をしてもらって、前日2匹買った、その依頼者が、結局4匹飼うとか。
一番気分が良くないなと思うパターンが業者に転売をされてしまうことである
あくまで飼育目的。
純粋な飼育目的で、可愛いやって欲しくてうちのお店としては販売をしているわけで、他の動物業者の支援のためには一切販売はしていないわけであって、業者の人は飼育用品に全く興味を示さないことが多いし、
大事にしようと、ペット保険に入れたりっていうことなんかもほぼ考えられないだろう。

まぁ検討段階というか構想段階のノートとなったわけだけれども…

まあ、難しい問題で頭を抱えるからと言ってまー販売業批判みたいなのはちょっとやめてほしいなとは思います。余談だけれども、ネットとかでよく見る生体販売業者への批判についてはまた思うことがあるので、まあ別の機会にノートすることとする。

※音声入力のため、まとまりきらない内容になってしまう部分があります、ご了承ください

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