【名古屋大学大学院理学研究科物理科学領域】~院試までのスケジュール~
こんにちは!僕は自己推薦入試(以下、自薦制と呼びます)を利用して外部から名古屋大学大学院理学研究科物理科学領域に合格しました。前回は自薦制について詳しく説明したので、自薦制ってどんな感じ?そもそも自薦制ってなに?と考えている人は前回の記事を読んでください!リンクはこちらです。
1.院進を決めた時期・背景
僕はB3の12月に院進を決意しました。これは結構遅い方だと思います。当時の僕のステータスを書きます。
TOEICは受けたことがありません。加えて工学部に所属しているため、物理学科で習う専門的な知識は0。物理学科の親友も居ません。今思えば院進を志す人とは思えない、絶望的なスタートだと思います。
院進の動機や心情、当時の環境に関してはまた別のnoteで記そうと考えています。
2.院試までのスケジュール
箇条書き形式で院試までの期間を振り返ってみます。
12月→興味のある研究分野や院進に関する情報収集
1月→力学・電磁気学の演習とTOEIC
2月→力学・電磁気学の演習と名大の研究室訪問
3月→力学・電磁気学の過去問とICRRss2024
4月→量子力学・統計力学の演習と大阪公立大の研究室訪問
5月→量子力学・統計力学の演習・過去問と研究会の聴講
6月→過去問と名大の研究室訪問
7月→力学・電磁気学の演習と面接対策
3.スケジュールを振りかえって
ここからはスケジュールを振り返ってべらべら感想を綴っていきます。
3.1 情報収集
情報収集は外部進学を狙うにあたってマストな作業です。ただやみくもに院試に向けて勉強を始めても、目標が明確でなければすぐに挫折します。この作業のおかげで狙うべき研究室の選定(大阪公立大学と名古屋大学)とその研究室の合格に向けた必要な勉強の確認ができました。大学によっては要求されるTOEICの点数(配点も様々)や、実験の手法を問うペーパーテストや物理数学の有無等、院試の内容が様々です。自分の得意な分野で院試が勝負できるという点が、志望研究室の判断材料の1つになっても大アリだと思います。
3.2 勉強面
僕は既にいろいろと出遅れている状況ですが、勉強面においても同様です。
「解析力学?なにそれ?」「ベクトルポテンシャル・・・?」「マクスウェル方程式の意味なんて忘れちゃったー」
……半年前はこんな感じでした笑もちろん量子力学や統計力学はノータッチです。
とにかく壊滅的な状況ですが、何はともあれ基礎から学ぶことにしました。黙々と参考書を読むことも大切ですが、実際に手を動かさないと実力は付かないので、とにかく演習量をこなすことで体系的に理解をするようにしました。物理に造詣が深い人からしたら禁忌に触れているかもしれません……
ここからはTOEICの話ですが、物理の勉強を重視していたあまり、1週間弱くらいしかTOEICに向けて勉強しなかったです。取れた点数は590点でした。お世辞にも高いとは言えませんが、院試のために必要なTOEICの点数としては情報収集の結果、低くはないと判断し、ここから一切英語の勉強はしませんでした。
3.3 研究室訪問
研究室訪問は早めに行くべきだと思います。研究室で行える研究を知ることは勿論、実際の研究室の雰囲気を味わったり、研究室に入るための情報を伺えたりするからです。
「いつ研究室訪問に伺えばいい?」というよくある質問には僕は「そこの研究室に興味があったらいますぐ」と伝えています。早めに挨拶に伺っても研究室で行う内容が完璧に理解できるわけがないので身にならないと思いそうですが、研究室の雰囲気やその研究室に入るためのノウハウはすぐには変わらないと思います。したがって、興味のある研究室があるなら今すぐアポを取りましょう!!!!!!
「研究室訪問ってなに質問すればいいの?」「持ち物は?」などなど、様々な疑問があると思いますが、長くなるので詳しくは別の機会で話します。
3.4 大学外での活動
外部受験を乗り越えるにあたって何が一番必要だったかと問われたら外の世界を知ることだと答えます。
ICRRss2024(研究者を体験できるプログラム)や研究会を通して、興味のある物理に関する知見を深め、物理に精通している友達もできました。物理が大好きな人と出会えたおかげで、院試勉強も捗り、合格をつかみ取れたと思います。
4.最後に
今回は院試までのスケジュールと、それをもとに僕の意見を書き綴りました。
冒頭でも書きましたが、僕はかなり出遅れた状況からのスタートだったので、正直間に合うかどうか不安でいっぱいでした。何度も「もっと早くから外部受験を決断すればよかった……」と後悔しましたが、腹をくくって挑みました。ですから、noteを見ているみなさんも「いまから!」外部受験の対策を始めるとよいと思います。興味のある研究室を調べているときはとっても楽しいです。まずは、そのわくわくした気持ちを院試へのモチベーションに還元するところから始めてみてください。
次回は研究室訪問について詳しく述べようと思います。
また見てください~🐢