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真光院さんの六地蔵

六道輪廻はインドの民間信仰で、仏教本来の世界観ではない、ということです。

六道の世界で、迷える衆生をお守りくださる六地蔵は、すっかり日本人にはなじみ深い仏様です。

ところで、飛鳥時代から奈良時代の古代寺院では、お葬式はしません。

四天王寺も、江戸時代末までは、お葬式はしませんでした。しかし、西門の鳥居は、極楽浄土の東門なりと、平安時代から信仰されてきました。

江戸時代、やはり死者を見送るために、石鳥居のところでお祈りをしたい。それで、棺桶を石鳥居の手前に置き、すぐ内側にある聖徳太子引導石に手を合わせました。両側にある不思議な立石、ポンポン石は、棺桶のしょい棒を引っ掻けておくためのものではないかと、私は推測します。いまでも、ポンポン石のくぼみに耳をあてると、極楽浄土のご先祖様の声が聞こえると言われています。

西門石鳥居でのお供養を済ませたら、棺桶は支院の真光院にはこび、ここで葬儀をおこないました。

真光院の六地蔵をごらんください。

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