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NHK虚偽報道の背後にある堺屋太一と大阪維新的カルト

批判するものを蔑視する、維新的心理。

堺屋太一は、橋下徹が府知事選に立候補したときからの、ブレーンです。維新塾の名誉顧問など、政財界の人脈を維新に結びつけた人物の代表といえます。25年万博の推進者でもある。

万博について付言すると、堺屋は愛知万博のトップとして企画にかかわったが、その内容が前時代的アナクロと国際博覧会協会から批判されて、辞任している。25年万博は、堺屋の名誉回復の野心でもあっただろう。

2019年に堺屋は亡くなる。そのご、万博とカジノへの財界からの支援は、後退する。

維新にとり、堺屋を失ったことで、全て民間の資金で夢洲の整備は可能だとする展望は失われる。


堺屋が2006年に出版した『活断層』という小説がある。書かれたのは30年前、月刊自由民主に連載された。つまり、自民党のプロパガンダ小説です。

内容は、三里塚闘争はじめあらゆる反政府運動をあやつる影の組織がある、と暴露するもの。

確かに反政府運動に人生をかける人物はいただろう。それを、巨大な陰謀のように描いた。


NHK大阪が制作した、河瀬なおみの監督するオリンピック映画撮影現場を記録したドキュメンタリー番組のなかで、正体不明の1民間人に「オリンピック反対デモに参加して金をもらった」という証言をさせた。

NHKはこれを事実無根とし謝罪。監督は関与を全面否定。

では、なぜこのような虚偽が生まれたのか。

私は、堺屋の『活断層』の影響を否定できないと思う。維新支持者にとり、堺屋は神様のような存在だ。そして、あらゆる民衆運動には黒幕がいる、という陰謀論は、当今の流行りでもある。

NHKの背後には、維新がいるのでは。それも陰謀論にすぎないが、組織的プロパガンダというより、刷り込まれた風潮というべきだろう。

オリンピックに反対してた奴は、日本人とはいえない、と監督自身が語る。

松井一郎はあらゆる批判を妨害にすぎないと排除し、議会とメディアを抑圧してきた。

維新的な心理カルトが根付きつつある。

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