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神様の性別

見出し写真は、毘沙門天を支える地母神。
陰陽二元の世界観からすると、神様にも陰陽の性別がある、ということになる。
しかし、仏教では悟りを開いた如来には性別はないとされます。

日本神話では最高神はアマテラスとされますが、ちょいちょいわきにタカミムスヒというおじさんが顔をだします。

私が性別不詳だと感じるのは、常世神スクナヒコナです。名前の最後のナがひっかかる。沖縄本島の南端にスクナ山という奇っ怪な山があります。男装の少女神ではないかと、ひそかに思案します。沖縄に特徴的なオナリ信仰があり、女きょうだいには神秘な力があるとされる。出雲神話でも大国主が殺されても母や女きょうだいにより再生されます。

アマテラスは通称で、ほんらいの名前はヒルメとおっしゃいます。すると、どうしても、ヒルコという、後にえべっさんとされる神様と兄妹ではないかと考えてしまいます。

色々話題はふくらみます。性別の問題は奥深い。

兵庫県、西宮えびす神社

千木、鰹木、と神さまの性別。

原則として、

男神、千木の切り口垂直、鰹木奇数

女神、千木の切り口水平、鰹木偶数

ですが例外もあります。

春日造りは鰹木は二本で共通。千木は造りわける。

写真は、えべっさんの西宮神社。ただ一例の、三連春日造り、つまり屋根だけ春日造りで、本殿は一体化して別れていない。千木は全部女神仕様です。

もっとわからないのが、祭神が4柱おられる。

右にヒルコ。

中にアマテラスとオオクニヌシ。

左にスサノオ。

仏教で三尊を祀るとき、中がご本尊となります。しかし、神社では複数の神を祭るのに横並びとします。西宮神社では右はしのヒルコが主祭神となります。

西宮神社は、じつは廣田大社の別宮として生まれた。廣田大社はアマテラスの荒御霊を祭る。

いわば、家主はアマテラスともいえるから、千木は全部女神仕様??

などなど、理由は無いのかもしれません。ただ、デザインをそろえただけかもしれません。

4柱の神に、屋根三つ。これも、理由は無いのかも?そういうデザインなんだと。

深追いするのはやめましょう。

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