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21世紀年代記、など


百年のねむりひめ

究極の姉さん女房

もしかして僕は彼女の夢に

すぎないのでは

たとえ災厄に満ちた

偽善の悪夢だとしても

彼女にくちづけした瞬間

僕と僕の人生は消滅するかも

それでもかまわない

僕の孤独を

百十五歳の姫に捧げる

21世紀年代記


20世紀最後の年2000年

何人かは頭脳エラー起こして21世紀オメデトウて書いてしまったが心配されていたコンピュータの大規模障害はなかった

元旦に飛鳥の亀形水盤が発見された

そして本当の21世紀2001年

私は亀井水に出会った

目の前にあたりまえにあるのに

誰もそれが亀形水盤だと知らないでいた

本当の発見は

大阪市の真ん中にむき出しで存在していた

2011年身体を壊して亀井堂をはなれたが

同時に大震災と原発破壊

歴史の節目を自覚した

古代を探求しながら

常に文明の破滅と再生の混沌に

ほそぼそとレポートを書いてみた

2021年はウィルスパンデミック

そして2022年は聖徳太子1400年忌

混沌はぐちゃぐちゃになり

知らんぷりして歴史は通過しえない

とんでもない事態となる

老いて感慨にふけることも許されない

すこぶるおもろい時代に

なっちまいやがった

2031年まで生きられたら

何を目撃し

どんなレポートを聖徳太子に奉納するか

はらからよ

同朋よ

われらの孤独はいちるの希望たらんことを

せつに願う


6月としては記録的な

猛暑が続き

倦怠感のなか

またウィルスの新変異の季節性増大の気配

ウィルスも困るが政治家の無知も処置ない

そしてその政治家に判定をくだす選挙

二年半のパンデミックのあいだ

このウィルスはひそかに脳を萎縮させる

とんでもない奴だとわかってきた

みんなしてちょいバカになるだけなら平和だが

困るのは戦争始めるだの

それを見て興奮するだの

萎縮したなりに脳は活動する

ややこしい横暴な脳と

それなりに整理された脳を

選挙で仕分けしなければならないのだが

電脳空間では情報は雲だという

たよりないな

雲だから

ハムスター詩の部屋

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